伊坂幸太郎選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎005 (講談社文庫)

制作 : 日本推理作家協会  伊坂 幸太郎 
  • 講談社
3.13
  • (10)
  • (25)
  • (94)
  • (21)
  • (2)
本棚登録 : 601
感想 : 46
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062767613

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 伊坂さんが選んだということに惹かれ、思わず購入。
    解説にも書いてあったが、長い話で始まり長い部屋で終わるのはいかにも伊坂さんらしいと感じました。
    真保さんの話が一番好き。最後まで予測できませんでした。連城さんの話は、最後に凄いどんでん返しのようなものを期待していたのですが、思ったよりでした。
    ミステリーとしては、普通だと思ったけれども、伊坂さんが解説に書いていたような、ミステリーとはまた違った視線でお話を読むと面白いのかな。

  • 連城三紀彦さんは、東野圭吾セレクションにも入っていたので、
    機会があれば読んでみたいなと。

    伊坂作品によく反映しているなと思ったのが、
    真保裕一さんの「私に向かない職業」
    こういう味わいの作品も私は好みなんだなということがわかった。

    鈴木輝一郞さんの「めんどうみてあげるね」
    も不思議と惹き込まれる感があった。

  • 前からちょっとその存在が気になっていた「謎」シリーズのアンソロジー。
    70~90年代の短編ミステリーから、人気作家がセレクトを担当し、1冊のアンソロジー
    を作る、という企画。取り敢えずは伊坂幸太郎のセレクトから手を出してみた。

    ・・・なるほど、という感じ。
    収録されている全8篇の短編、どれからも感じるのは文体や構成がどことなくスタイリ
    ッシュであること。伊坂幸太郎はこういうのが好きなんだなぁ、とか思いながら読むと、
    割と興味深く読めちゃう。

    初めての作家でかなり気に入ったのが陳舜臣の「長い話」、今邑彩の「盗まれて」、
    そして鈴木輝一郎の「めんどうみてあげるね」の3篇。この3名に関しては、ちょっと
    長編に手を出しそう。真保裕一と夏樹静子両名の作品はさすがの完成度。結果、殆どの
    作品が面白かった、ということで(^^;)。

    そして興味深いのが、このアンソロジーの序文を東野圭吾が書いている、ということ。
    当代きっての人気作家である伊坂幸太郎・東野圭吾の2人には、なんとなく猪木と馬場
    に近い犬猿感を感じていただけに、この構成はちょっと新鮮な感じ。まぁ、これ読んで
    もその感情は消えないんだけども(^^;)。

    悪く無いです、「謎」シリーズ。次は東野圭吾選だな、間違い無く。

  • 短編は苦手だけど、これはどれもすんなり読めた。
    真保裕一「私に向かない職業」は最後まで気がつかなかった。
    連城三紀彦「夜の二乗」は二転三転する衝撃の供述とその展開が面白い。



    (図書館)

  • うーん、ミステリーですね!
    頭使って読みました(笑)

    70年代、80年代、90年代の短編ミステリーを
    伊坂幸太郎さんが選んでいます。

    それぞれ、題名が作品をしっかり表わしています。
    トリックも、若干反則?なものもありますが、
    思いもよらないもので、読み応えあり。

    いいものは何年経っても新鮮な面白さがありますね。

  • 「伊坂幸太郎選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎005」読了。1974年、1984年、1994年のミステリー作品から伊坂さんが選んだ8つの短編。面白かったなぁ。特に小松左京さんの「長い部屋」は圧巻‥反則でしょう‥これは‥

  • 面白かった!
    伊坂幸太郎はあまり好きではないが、これは本当に面白かった!!

    ミステリとして種類も様々、それぞれ魅力があって、色々な楽しみ方ができた。

    私は、「私には向かない職業」が1番好みです。

  • キリッとした夏樹静子さん、仕掛けに乗せられること自体が面白みの真保裕一さんなどの作品が印象的。

  • このシリーズは初めて読んだ。
    有名な作家が自分の好みの小説を選出するという、試み自体が面白いと思う。
    作家の傾向もわかるし、最後に簡単な伊坂氏の感想もそれぞれに述べられており面白かった。

    女性作家のものはどうもえぐいというか、読んでいてむむ、と思うものが多く、これも例外ではなかった。こうして短編集の中に入っていると目立つなと個人的には思った。

    大好きな伊坂氏が選んだ作品に、大好きな真保氏の作品が入っているというのもまた、個人的に嬉しかったところ。

  • 傑作ぞろいだった

全46件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1924年-2015年。神戸市生まれ。大阪外国語大学印度語部を卒業し、終戦まで同校西南亜細亜語研究所助手を務める。61年、『枯草の根』によって江戸川乱歩賞を受賞し、作家活動に入る。その後、93年、朝日賞、95年には日本芸術院賞を受賞する。主な著書に『青玉獅子香炉』(直木賞)、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』(日本推理作家協会賞)、『実録アヘン戦争』(毎日出版文化賞)、『敦煌の旅』(大佛次郎賞)、『茶事遍路』(読売文学賞)、『諸葛孔明』(吉川英治文学賞)、『中国の歴史』(全15巻)などがある。

「2018年 『方壺園 ミステリ短篇傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

陳舜臣の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×