新世界より(上) (講談社文庫)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062768535

感想・レビュー・書評

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  • 面白い、、、のだと思う。
    ただ上巻途中までは読んでると疲れる印象。
    説明が多いのがその理由かもしれないが。
    上巻途中からは読み進めるのは苦痛ではなかった。

  • 上中下巻の上巻。
    普通に面白い。
    説明が長いけど、この世界を知るには必要なのか。
    無条件に信じていた世界に少しずつ綻びが見え始める。

  • 最初の印象は宮崎駿のアニメを連想した。
    読み進むうちにどんどん加速度がついていく感じ。

  • 貴志祐介さんはやはりどこか狂気じみた才能の持ち主だ。
    千年後の世界より、さらに千年後の同胞に向けられた語り。
    超能力を持つ人間ばかりの集落、その人間を神と畏れ労働力として使われているバケネズミ、ミノシロや風船犬、カヤノスヅクリ等得体の知れない生物たち…この不気味な世界で何が起こるのか。伏線がはりめぐらされている気がする上巻、読了。

  • 最後の一文で、夜中に発狂した。

    「中巻に続く」

    上下しか借りてねぇーー!!
    まさかの三部作、皆さんお気をつけてください 笑

  • 貴志祐介の最高傑作と聞いたから読んだけど、そうかな…?
    クリムゾンや黒い家の方が好きだな。
    余計なうんちくというか、生物やらなんやらの描写が詳し過ぎて前半読むのが辛かった。
    設定練り込んでるのね、てのは分かるんだけど。
    最後の方は勢い付いてきてグイグイ読めたけど、主人公が最後まで好きになれなかった。
    でも平均すればまぁ面白かったかな?という感想なのは、さすが貴志祐介という感じ。

  • 長い長い物語。独特の世界観を説明するための、前置きにあたる部分がまた長い。ここで挫折する人もそれなりにいるのでは?と思いますが、のれれば一気に読破できるようにも思います。

    以下、下巻までの感想を一気に。

    遠い未来、人口は激減、科学技術は衰退し、人々は「呪力」という一種の超能力に頼って生きている。争いごとのない、穏やかで平和な世界は、徹底的に管理された歪で冷酷な世界でもあった。子供の頃の冒険が、世界をあげて隠してきたその秘密を少しずつ紐解いていく。

    バケネズミという知能の高い生き物の争いを発端に、町は空前前後の危機に襲われる。しかし、人間達にはそれに対抗する術はなかった。

    主人公の回想という形式が、決死の戦いに挑む彼女が無事だったことのネタバレになってしまっています。その他にも、設定の粗が随所に・・・

    ただ、圧倒的な力をもってしまった人間の驕りとか、無意識の差別意識とか、支配欲とか・・・誰もがおそらくもっているであろう、人間の醜い部分の恐ろしさと、それを隠したり押さえ込んだりすることで生まれるゆがみの危険性とか、まかり間違えば、誰にも手のつけられない世界が生まれてしまうのかもしれない、という危機感とおぞましさのようなものが、読後感にゆらゆらと立ち上ってくるような読後感です。

    しかし、一番おぞましいのは、作品中の「教育」、「倫理」という言葉ですね。

    痛い表現、グロい表現が随所に。なのに登場人物たちは、あんまり気にしてなさそうな感じ。前半はそうじゃないように思うので、生きるか死ぬかの場面では気にならなくなる、ということなのか、だんだん麻痺してくるということなのか・・・。たとえば、奇狼丸の扱いはそんなもんでいいの? その判断に、後悔はないの? そういうところにも空恐ろしさを感じます。けど、たぶんその辺までは作者は意図しておらず、表面的になぞっただけのような。その点、ちょっと物足りない。

  • まだ上だが冒頭から1000年後の世界の様子が細かく書かれていて長く少し苦労したが後半面白くなるらしいのでそれまでなんとか読み進めていこうと思う。
    世界観はとても素晴らしいです。

  • いまいち話が入ってこない。冒頭はとくに「??」だらけでした。中盤に核心にせまり徐々に盛り上がる。しかしいまだにのめりこめないなぁ。中下に期待です。

  • 図書館アーカイブがパナソニック製なのが良かった!

著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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