- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062769211
感想・レビュー・書評
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面白かった。みなしごハッチとかその類の小説と思ってましたが全然違いました(笑)
夏の終わりのオオスズメバチにスポットを当てた正統派の科学書籍です。だからと言って堅苦しくなく、「マリア」という一匹のオオスズメバチを主人公とした物語になっています。
虫嫌いですが、ハチやアリに興味が湧いてくるそんな本でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
蜂についての知識も全くないまま読んでみたが、楽しめる。百田さんの作品は読者が興味を示していなテーマでも読み進めるとどんどん引き寄せてくる。偉大なる母の懐の大きさや愛情の深さには涙がでそうになる。
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12.09.04
スズメバチの一生のものがたり。
なんて斬新なテーマ!
とても忠実にスズメバチの生態を描きつつ、それでいて躍動感があるドラマティックな物語になっていてすごい。
スズメバチの無精卵がオスになるって初めて知った。しかもそれが遺伝子情報をより濃く残す為だなんて。
知り合いが勧めてくれなかったら読む機会なかっただろう内容だけど、読んでよかった。感謝! -
オオスズメバチの話。
虫を主人公にしているので、虫が苦手な人は読んでいてツラいかも知れない。でもそれが絶えられればとても面白いと思う。
スズメバチの生態にも詳しくなれるし、読み終わった後で危険で気味の悪いだけのスズメバチだけど彼女らも必至で生きているんだから、そう無意味に嫌うのは良くないな。などと感じてしまう。 -
ただただ虫が生きることの過酷さに深い感動を覚えた。生き物たち全てが、己に与えられたゲノムを守り、そして引き継ぐことの使命を背負っている。自分の一行動も一つの決断も疎かに出来ないことを知る。
オオスズメバチ、ニホンミツバチ、セイヨウミツバチによる奇妙な三角関係も、自然界の摂理として興味深く、蜂の世界をもっと知りたくなる。 -
蜂が主人公の作品。昆虫が苦手だからなかなか手が出なかったけど、読んでみたらどっぷりとその世界にのめり込んでしまった。斬新で、深い感動を得る作品。読み終わってから胸熱!
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百田先生による生物の授業(国語)
オオスズメバチが主人公
ニホンミツバチの描写が不気味で良き -
虫の生態系の頂点に立つオオスズメバチの視点で見る昆虫たちの世界がとってもリアル・・・。 子孫を残す方法は様々だけれど、種を残すことは生物にとっての生きる理由そのものなんだろうな〜。 そうすると、現代における先進国の少子化は何を示しているんだろう。 人間という種の終わりの始まりなんだろうか・・・。それとも繁栄し過ぎたが上の自然淘汰なんだろうか・・・。オオスズメバチを通じて、百田さんに人類のあり方を提起された気がする。(o^^o)
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お客さんにおすすめされて、読んでみた。
前情報一歳無しで読み始めたため、オオスズメバチが主人公の物語と分かってギクっとした。
虫、苦手ではないけど好きでも無いから、、、。
でも、オオスズメバチの生態や社会性について、図鑑を眺めるよりもより分かりやすく理解できた、と思う。
間違いなく小説なんだけど、同時に教科書的機能も持ってる、そんな素敵な本でした。