新装版 ムーミンパパの思い出 (講談社文庫)

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感想 : 83
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062769341

感想・レビュー・書評

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  • 今まで名前だけしか知らなかったキャラクターたちが、わたしの中で実体を持って生き生きと動いていくような気がして楽しい。
    今回はいよいよミイが出てきた♪
    スナフキンのパパがとても好き。

    最後はハッピーな終わり方でうれしい‎☺︎


    今まで4作品を発刊順に読んできたんだけど、順調にムーミンに引き込まれているうぅぅ〜〜〜。
    アラビアのマグカップはまだ大丈夫(いっこ持ってるけど)!……だけど、フィンランドに行ったら日用品の何にでもムーミンがいるらしく、、、買ってしまいそうだ。。
    あ〜早くフィンランド行きたいなあ〜〜〜!コロナ収まれ!!!

  • めずらしく風邪をき、家の中で少し不機嫌なムーミンパパ。
    そんなパパに、ムーミンママは「あなたのわかいころのことを書いて、本にしたらどう?」と勧めます。
    そんなきっかけで、ムーミンパパが若き日の冒険譚を綴ったのが本書です。

    ヘムレンさんのみなしごホームから抜け出し、仲間たちと出会い、船に乗って大海原へ…。
    いろいろなピンチにも見舞われますが、とてもマイペースな仲間たちとわいわい旅をしていく様子が楽しいです。
    予想もできないことが急に起こってびっくりさせられたり、ふとした一言が余韻とともに響いたり、ムーミンシリーズの魅力をたっぷり味わうことができました。

    途中で、書きあがったところまで少しずつ、パパが子どもたちに読んで聞かせてあげるシーンが挟まるのもすてき。
    実は冒険の途中で出会った仲間たちは、スナフキンのパパやスニフのパパだったのです。
    興味津々で自分の知らないパパの姿を知りたがる子どもたちが愛らしくてほっこりしました。

  • ムーミンパパが自伝を執筆し、その内容を家族に読み聞かせる物語。自由と冒険を愛する若かりしパパが仲間達と出会い冒険することで広い世界を知り、性質の違う他者を理解し受容していくその心の成長が描かれ、最愛のママに出会うまでを描く。
    その生い立ちから承認欲求が強いパパが、若い頃の無鉄砲さや無知や見栄なども正直に書くことで、子供世代の教育を考えた人生の教訓を散りばめている。大人が読んでも十分に楽しめる物語だ。

  • ムーミンパパが青年時代を思い出しつつ綴る物語。書き上げた部分を子どもたちに語り聞かせるという構成が素敵です。お互いに相手のことに干渉しない友情なんかも、サラリと書いてある処がかっこいいですな。
    ひとつひとつのエピソードも深読み出来そうで、じっさい深い意味が込められているのだろうけど、ただ読んで面白い。あとになってじんわりと、隠されたものが浮かび上がってくるような感じが素敵です。
    そうそう、パパとママの出逢いには驚かされましたよ。でもそれも素敵。

  • ムーミンパパの性格が好みではないのでちょっと疲れた。
    でも過去と現在が交互に現れる構成は面白く、スニフやスナフキンの出生が明らかになるなど、シリーズの重要な巻。
    平和な日常によって冒険心をなくし、それを堕落とするパパの描写に、心をつつかれる。

  • 気持ちの表現や風景の描写がムーミンっぽくかなり独特なんだけど、なぜかとてもしっくり来るし情景が思い浮かぶ。
    ところどころの細かい会話や、登場人物の行動が面白い。
    ムーミンパパの綺麗な人間くささや、4人で船旅をしている時のわちゃわちゃ、旅が終わってしまってみんな安定してしまった時の居心地悪さなど、状況と気持ちがどんどん移り変わっていくのが楽しかったし、付いていけなかった。もっとゆっくり何回も読みたい。
    とにかく面白かった。
    また、某ムムリクの自堕落奔放怠惰無意欲無関心なところは噂に聞いた通りだった。

  • ムーミンパパの自叙伝
    スニフとスナフキンの系譜がここで明らかになるのですが
    以外な繋がりに驚きました。
    自由と冒険を愛したムーミンパパが次第に安定した
    暮らしに落ち着くことへの憂鬱が、自分の生活にも
    通ずるところがあって共感しました。

    歳とっても冒険ってきっと楽しいもの、
    わたしもいろいろ旅行に行きたいと思いました。

    最後のエピローグがいちばん大好きです。

    ほんとうにムーミンは癒される

  • あーおもしろかった!それが第一声☆相変わらずの冴子さんだったし、続編もやっぱり楽しめました。 あともう一冊、冴子さんシリーズがありますが、読むのが惜しい!空美や京一のキャラもイキイキしてていい☆ひそかに合子おばさんが好きだな。もっとシリーズ化して、ドラマ化とかしてほしい!

  • 2014.10/14 ムーミンパパらしい自叙伝(*^_^*) 冒頭に誇張も「ちょっぴり」入ることや、各章の始めにさも立派な話を語りますよっていうのが面白おかしい♪ミィの兄弟が30人以上いるとか、ムーミンママとの衝撃的な出会いとか漫然とアニメを見ていた私には知らないことがたっくさん詰まってました(^_-)-☆

  • 大人向けの作品だとつくづく思う。ところどころに、共感できるフレーズ。

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著者プロフィール

1914年、ヘルシンキ生まれ。画家・作家。父が彫刻家、母が画家という芸術家一家に育つ。1948年に出版した『たのしいムーミン一家』が世界中で評判に。66年、国際アンデルセン賞作家賞、84年にフィンランド国民文学賞を受賞。主な作品に、「ムーミン童話」シリーズ(全9巻)、『彫刻家の娘』『少女ソフィアの夏』(以上講談社)など。

「2023年 『MOOMIN ポストカードブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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