- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062769358
作品紹介・あらすじ
ジャスミンの香りにつつまれた六月の美しいムーミン谷をおそった火山の噴火。大水がおしよせてきて、ムーミン一家や動物たちは流され、ちょうど流れてきた劇場に移り住むことにした。ところが、劇場を知らないみんなが劇をはじめることになって…。国際アンデルセン大賞受賞作家の楽しいファンタジー。
感想・レビュー・書評
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洪水と劇場の物語。
ムーミンバレーパークの舞台の一つなので訪れる前に読むと、楽しいかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2023/10/3読了
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ミーがなにか動物の後ろ足に噛みついている挿し絵、ライオンに扮したビーバーの脚だった!
アニメによく出てきてたフィリフヨンカさんとこの子供たちは、スナフキンが連れてきた子たちだったのねー
緩急ついた楽しい話
〇〇しなくっちゃ!と思ってる(べき論の)ひとが、ムーミンたちと話して気楽になっていくところもいい。 -
ムーミン谷に大洪水が押し寄せて、ムーミンたちの家は水没した。流れてきた大きな家に引っ越したが、その家は化け物屋敷!?
(『キラキラ子どもブックガイド』玉川大学出版部より紹介) -
安定の、自分のことしか考えていないムーミンと仲間たち。楽しいし、翻訳も読みやすいです。
大洪水のお話なので、苦手な方は避けた方がいいのかもしれません。
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またまた随分とさぼっていて、日が空いてしまいましたが・・・
自分の一番大好きなリトルミィ出てきます!みんな大好きスナフキン出てきます!ホムサやミーサも出てきます!
エンタメ的にも面白いし、やはり哲学的にも響くものがたくさんあります。
生きていると大変なことばかり、辛いことばかりだけど、頑張ろう。
頑張ってみよう。 -
夏の訪れをお祝いするっていいな、フィンランドだと陽が長い日ってどのくらいあるんだろう、、
スナフキンはなんだかんだでいい親になりそう笑 -
「夏まつり」とは、夏至のお祭りであって、ご先祖お迎えとか盆踊りとかやらないと知ったのは、わりと最近でした。ムーミン谷に火山の噴火に大洪水が襲いかかるイレギュラーな夏ですが、みんな楽しんで幸せになって、めでたしめでたしですね。
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ちびのミイ
「あたい、もう、またねむくなっちゃったわ。いつも、ポケットの中が、いちばんよくねむれるの」
スナフキン
「そうかい。たいせつなのは、じぶんのしたいことを、じぶんで知ってるってことだよ」
-----公園内にたちいること かたく禁止------
スナフキン
「ぼくの大きらいなやつが、ひとりだけいるんだ。それが、あの公園番さ。『べからず、べからず』と書いてあるたてふだなんか、全部ひきぬいてやるぞ!」
スナフキンは、じぶんのしたいことを、全部禁止しているたてふだを、のこらずひきぬいてしまいたいと、これまでずっと思いつづけてきました。ですから、(さあ、いまこそ!)と思うと、考えただけでも身ぶるいがするのでした。
フィリフヨンカ
「そしてこれからもずっと、わたしがだれかすきな人とお祝いをしても、だれの気持ちもきずつけないかしら。その人たちとは、親類じゃなくても?」
フィリフヨンカ
「そんなに、かんたんなことだったの?まあ、すばらしい!」
-----草原でとびはねるべからず------
-----花をつむべからず------
スノークのおじょうさん
「見てごらんなさい。ここには、もういらなくなったたてふだが、うんとこさとあるわ」
フィリフヨンカ
「まあ、すてき!なにをしてもいいのね!」
フィリフヨンカ
「いい晩だわ!このたてふだを、みんなもしちゃわない?これで、夏まつりの火をたいて、それがもえつきるまで、おどりましょうよ!」
黒々とした大きな文字が、パチパチと気持ちよくはじけ、火花が一団となって、うすあかるい夜空に、高くとびちりました。ふといけむりが、草原の上に長く尾をひいたところは、空にうかんだ白いじゅうたんのようでした。
エンマ
「おまえさんは、劇場のことを、なんにも知らん。」
エンマ
「劇場は、世界でいちばん、だいじなものじゃ。そこへいけば、だれでも、じぶんにどんな生きかたができるか、見ることができる。してみる勇気はのうても、どんなのぞみをもったらよいか、それからまた、ありのままのじぶんは、どうなのかを、見ることができるでのう」
エンマ
「おまえさん、悲劇をおやり。かなしい芝居をな。そして、しまいの場面で死ぬのさ」
ミーサ
「じっさいとは、まるでべつの人間になれるなんて、なんてすばらしいんでしょ。」