ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子 (講談社文庫)

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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062770088

感想・レビュー・書評

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  • 刑事を辞め私立探偵になり、知事の警護中に撃たれた真紀子が、姪の早麻理から失踪したルームメイトの雪江の捜索を依頼される。ポスターに隠された壁一面の罵詈雑言がホラーではなくしっかり人間の中に収束していてほっとする。化粧品会社に迫った末に拉致されたり、同じことを繰り返している雪江等。ざくざく進んで爽快。

  • 面白くなくはなかったんだけど、なんだか物足りない感じ。
    結局、そんなに不安に感じる必要のないものを大きくとりたてて、勝手に墓穴に入る犯人というか…。
    その割の代償が大きすぎない?
    殺人まで来ちゃうと…。

  • 【ネタバレ有】
    何だか行動の説明が多くて、謎解きゲームをやってる感覚でした。
    あと姪のあのテンションがわからない私もおっさんの部類なんでしょうか。
    見知らぬ異性とルームシェアしたことあるけど、特に何も問題なく2年ほど暮らしました。誓約書みたいのは書かなかったけど、知人の紹介だし、ドライながらもプライバシーが保たれた空間でした。その経験もあってか、ここにかかれてるルームシェアの実態が理解できないわけでもない。
    それは置いといて、主人公も中々破天荒すぎでしょ。最後は犯人死んじゃってるし・・・

  • 姪の早麻理のルームメイトが消えた、ってことで真紀子が真相を探るわけなんだけど、早麻理のマイペースぶりにつかれたw真紀子のキャラは結構好きだけど。
    途中の今までのルームメイトを辿っていくあたりの展開は面白かったけど、ちょっと最後の部分が自分的にはしっくりこなかったかな…

  • 現代サスペンスみたいな感じ。二階堂さんが関わっていることを思えば、事件は地味な印象。あっと驚くような部分もなく、少々期待はずれ。

  • ややホラーちっくな出だしですが、比較的オーソドックスな探偵物と言える内容でした。ルームシェアをテーマに、都会における人間関係の希薄化に対する警鐘を鳴らしている作品とも言えます。ちなみに作内でルームシェアしている人間たちの感覚は、私としても理解できませんでした。
    終盤がやや急展開過ぎる気はしましたが、楽しめた1冊でした。

  • それなりに楽しめた。
    ミステリィか、と問われるとどちらかというとサスペンス的な展開でしょうか。
    エンターテインメントとしてはわりと良いと思います。

  • 昔自分自身がルームシェア(というか一軒家だったのでハウスシェア)してたので、気になって買いました。
    実際その時は職場の同僚とのルームシェアだったので踏み切れましたが、この本にあるようにルームシェア紹介サイトみたいなところで、知らない誰かと突然住み始める、というのはさすがにきっついかな、と思います。

    本の感想としては、物凄いどうでもいいような人探しから始まって、中盤くらいまではじっくりとその人探しの対象となる当磨雪江の人物像を追う形になっています。

    それが終盤で一気に畳み掛けるような形で謎が明らかになっていき、驚きの結末を迎えるのですが、入れ替わりの叙述トリックにはまんまと気づかす、非常に楽しく読むことができました。

    どうもシリーズ化されているらしいので次回作の文庫版発刊が待ち遠しいところです。

    あ、ただ一点だけ思ったのは、そんなにルームシェアしてる人いないだろ!ってツッコミたいくらいにルームシェアが頻繁に出てきます。それだけは不自然だったなぁ。ま、犯人候補を増やしたかったんでしょうけど。

  • 2011/8/15 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2014/11/20〜11/27

    二階堂黎人氏と千澤のり子氏の共作。
    突然姿を消した姪のルームシェア相手を探す、元警察官の桐山真紀子。追跡調査するに従い、次々と明らかになる相手の異常な行動。やがて、真紀子の身にも危険が及び始める。
    面白いことは面白いが、共作の良さがあまりわからない。展開や、登場人物も典型的な感じ(とある有名キャラの噂話が出てきたのは予想外だったが)で少し引っ張りすぎのように思う。。
    続編もあるようなので、そちらに期待。

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著者プロフィール

1959年7月19日、東京都生まれ。中央大学理工学部卒業。在学中は「手塚治虫ファンクラブ」会長を務める。1990年に第一回鮎川哲也賞で「吸血の家」が佳作入選。92年に書下ろし長編『地獄の奇術師』を講談社より上梓し、作家デビューを果たす。江戸川乱歩やJ・D・カー、横溝正史の作品を現代に再現したような作風は推理界の注目を大いに集め、全四部作の大長編『人狼城の恐怖』(1996〜99年。講談社ノベルス)では「1999年版本格ミステリ・ベスト10」第一位を獲得。アンソロジー編纂や新進作家の育成にも力を注ぎ、2000年代は合作ミステリの企画も多数行った。SFの分野にも精通し、『宇宙捜査艦《ギガンテス》』(2002年。徳間デュアル文庫)や『アイアン・レディ』(2015年。原書房)などの著書がある。近年は手塚治虫研究者として傑作選編纂や評伝「僕らが愛した手塚治虫」シリーズの刊行に力を入れている。

「2022年 『【完全版】悪霊の館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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