ロードムービー (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 6901
感想 : 510
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062770637

感想・レビュー・書評

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  • 直接の感想とは言えないけれど、男女格差に関する政府広告と同じように「ハッとさせる」短編だった。
    解説を読んで思ったのだが、「馴染みの読者」を喜ばせたいというか、感謝を形にしたような短編集なのではないかと思う。

  • ロードムービー
    やられた!って思った。さすがです。

    道の先
    ラストで、この本は過去作の登場人物がでてきてるのではとやっと気づいて調べる。
    冷たい校舎時は止まるってどんな話だったっけな〜

  • 「運動神経抜群で学校の人気者のトシと気弱で友達の少ないワタル。小学五年生の彼らはある日、家出を決意する。きっかけは新学期。組替えで親しくなった二人がクラスから孤立し始めたことだった。「大丈夫、きっとうまくいく」(「ロードムービー」)。いつか見たあの校舎へ、懐かしさを刺激する表題作他、4編。」

    「心の中にはたくさんの思いがあるのに、それを表現する手段をまだ知らなくて、もどかしかった子ども時代を思い出しながら読んだ」
    (『小泉今日子書評集』の紹介より)

  • 面白かった
    随分前に読んだ「冷たい…」をもう一度読みたくなった。冷たい校舎の話に登場した人物の未来と過去があって、流れが繋がった。

    サカキはやっぱりいい奴だなぁ、こんなお兄ちゃん近くにいたら良いなぁと改めて思った。



  • ### ロードムービー
    自分の息子にも将来こういう親友ができて青春時代を過ごしてもらえたらいいなぁと思ったら、後半びっくり仰天。
    しかしながら、2人の友情には胸が熱くなり、涙が溢れた。
    2人は将来どうなるのかな。
    ついついこうなったらいいなあ、と想像思惑をしてしまいます。

    ### 道の先

    千晶が可愛くて。
    我儘な彼女ではあるけど、なぜか嫌いになれない。
    彼女の恋心を応援してしまう始末。
    先生と両想いになって欲しかったけど、それはやはり無理なのか。
    ラストは別の作品から続いているの?
    彼女の存在の意味が全く理解出来ず、残念だった。


    ### 雪の降る道

    ヒロの気持ちがまーったく理解も想像もできず…
    みーちゃんの健気さが読んでいて辛くて。
    最後までよく分からなかった。
    リンクしているという別の作品を読まないと理解できないのでしょうか。


  • 短編集とは知らず。
    順番を守らなかったので、どちらさま…?となってしまった。
    せっかくなら覚えているうちにどんどん次行ったほうがよかったかな。

  • “道を感じる”

    「冷たい校舎の時は止まる」と関連性の高い短編小説。


    作品名通りというか、
    これまで歩んできた道とそこから続くストーリーが展開されていた。
    この短い分量の中でも、らしさ全開でおもしろかった。
    ちょっとした違和感、最後の大返し、他作品とのつながり。

    充の優しさには共感だし、
    さくらのいい子ちゃんなとこはイラっと来るし、
    「エピローグ、またはプロローグ」という章題におしゃれさを感じた。


    鷹野の幼少期の弱さに驚き、
    この話があるから鷹野と深月の微妙な距離感に納得がいった。

    辻村ワールドすごろくの箸休め的な。
    残すは2作のみ。
    あっという間。。

  • 短編小説のロードムービーが泣けました。ワタルくんが普段は頼りないけど、ここぞと言う時にしっかりとやってくれる。
    あと雪の降る道のみーちゃんも懸命で凄く良かったです。

  • 扱い方を間違えるとすぐ壊れてしまいそうな位の繊細さ。なんともノスタルジックさ溢れる中にうまくかけていると思う。

  • タイトルの通り、旅の物語。知らない場所へ行ってみるものもあれば、いつもと変わらない日常で経験する旅立ちもある。思い出すだけで勇気がでる、そんな心の拠り所が見つけられるかもしれない。

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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