- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062771375
感想・レビュー・書評
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「倍返し」はないが、痛快爽快・・・スッキリした。銀行のイメージは悪い、顧客主体ではなく、内部の論理を優先させてきた歴史がある。自分さえよければの権化集団だ。
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エリート銀行員たちがお客様のためにではなく自分の出世のために働く。争いごとが苦手なわたしはこういう出世競争がある世界は向かない。だから、花咲舞が、自分のことしか考えていない相手に対して啖呵を切る姿は読んでいて痛快。相手を論破するたびに、よくぞ正論を言ってくれた、と拍手喝采。内部が腐っている企業に潜入して内部改革を進める姿も見てみたいな。初・池井戸作品でした。
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TVドラマの原作だが、テレビの方は観ていない。それとは関係なく、はっきり言って面白かった!それに尽きる!
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銀行内の不正と悪事、歪んだ因習に毅然と立ち向かう“狂咲”こと花咲舞。その仕事ぶりと人間観察は人並み外れており、しかも可憐で見目麗しく、優しさも併せ持つ女性。その彼女のフォローをしつつも、どこかしら少し頼りない上司:相馬健との絶妙なコンビが活躍する短編集。
短編で構成されているが、全体を通してみると1つのストーリーとして繋がっている。TVドラマにすると痛快かつ面白く、視聴率もとれると思われる。 -
ベテラン女子行員はコストだよーそう、うそぶく石頭の幹部をメッタ斬るのは、若手のホープの“狂咲”こと花咲舞
。トラブルを抱えた支店を回って業務改善を指導する花咲は、事務と人間観察の名手。歯に衣着せぬ言動で、歪んだモラルと因習に支配されたメガバンクを蹴り上げる。
半澤直樹シリーズと通ずる爽快感がある。金融業界にいる者として、感じることがあり、やはり女性の活躍し易い職場ではないことが感じられた。花咲くらい突き抜けていければいいが、そのためにはもっと勉強しなくては、という気持ちになった。しかし、25でベテランというのは衝撃だった… -
先に読み終えた「BT’63」の余韻があまりにも強く、
読み慣れた経済・銀行ミステリーが頭に入ってこない状態でスタート。
でも、次第に軽々と勧めたのは、主人公の花咲舞ちゃんが痛快だから。
女版・半沢直樹というところか。
半沢が義憤に感じて正義を貫き通すのに対し、
舞ちゃんが怒ると、ピーピー言っているようなかわいさがある。
これがドラマになったらさぞかし受けるだろうな。
主役は誰がよいかと考えるだけで楽しい。