断絶 交代寄合伊那衆異聞 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062772402

作品紹介・あらすじ

確かに絶体絶命。だが、失うものはない。はじめよう、ここから。

交易の願いを込めて就航した帆船レイナ一世号は南へ。座光寺藤之助(ざこうじとうのすけ)は井伊直弼に実権が移った江戸に舞い戻る。当主不在の咎(とが)で、お家断絶と当主切腹を迫られた座光寺家。江戸屋敷を引き払った面々を追い、藤之助も中山道、碓氷峠を目指し急追するが? 最大の危機に、藤之助は一族を救えるか!?

文庫書下ろし作品です。

感想・レビュー・書評

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  • 江戸に急いで帰ってきたものの、お家は断絶。そして、藤之助には切腹の沙汰が。

    しかし、藤之助は気にすることも無く。(もちろん、切腹もせず)
    もう江戸時代も終わろうとしている時期だし、それでいいのじゃない。と思った1冊。(さすが藤之助。時代を読んでいるなぁと)

    藤之助がいなくなっちゃった後の座光寺家が気になっていたので、完全に憂いが無くなった訳では無いけれど、とりあえずはこれで良かったと思います。

  • シリーズ16作目
    前作で、江戸からの呼び出しを上海で受けて、どうなるかと心配したが、やはり呼び出し日に間に合わず、お家断絶と切腹処分。でも、藤之助は一向に気にせず、吹っ切れたよう。将軍からの使者を寸前で脱出し、次は世界が相手だ!

  • とうとうクビ(?)になってしまったか。
    にしても相変わらず神出鬼没、移動し過ぎじゃね?
    日本が狭い。

  • お家断絶、当主切腹の沙汰にも動じないんだなぁ。

  • お家断絶が倒産真近の会社の早期退職の様な軽さになっているのは、当時の価値観から言って気になるところではあるが、海洋冒険小説のスーパーヒーローなのでOK!

  • 第十六弾
    老中堀田から井伊大老に変わり
    お家断絶、藤之介は切腹の沙汰
    そんなこと関係なく、一族を守り、そして長崎から交易へ?

  • もはや途中でやめられないという理由で読む。

  • 世界観が広くなりすぎて

  • このシリーズはどんどん話のスケールが大きくなっていくような気がする。破綻しそうでぎりぎりのところで踏みとどまっている感じ。座光寺藤之助というキャラクタが破綻せずにつなぎとめる要となっている。この先どうなっていくのか予想がつかないところが面白い。

  • 70

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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