時輪の轍 千里伝 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062772716

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ2冊目にして急激に面白くなった。決して仲良しグループではないものの、共通の目的に対峙するために力を合わせて成長してゆく様子が魅力的です。
    人間ではない存在が当たり前に描かれていますが、千年以上前の中国が舞台だと違和感なく受け入れてしまうのは何故だろう。

  • 前作より、千里の性格がマシになったので、読みやすかったです。前作は、千里の性格が鼻につきすぎて、イライラさせられたからなー。今度は異界で暮らす双子の兄、玄冥が仲間に加わります。これがまた千里そっくりで笑ってしまう。なんだかんだ、仲良いんじゃないのよ。そして、千里が初恋!?また一筋縄ではいかない相手です。ちょっと人として強くなった千里。時間の歪みを正すべく、恋した少女…?と時空の流れに飛び込みました。そこで出てきた楊行密という武将。彼にもまた注目です。気になる方は是非、調べてみてください。

  • 千里の恋?

    時の流れに巻き込まれて 同じ時間を行ったり来たりするところで、私も一緒にデジャブしてました。(笑)

    時空 まさしく!! 時空の話なんですね。

  • やっぱりさ、千里は好きだ。

  • 数々の悪行が親にばれたところで千里のやんちゃは変わらない。曲がった悪さでなくなったのは前巻で1つ試練を乗り越えたからだな。
    唐代の子等は幾つでいい加減一人前になるのか不明だが22歳はまだまだガキのようだ。

  • 難しかったー! 小憎らしいガキンチョたちがどんどん成長していくのが心地良く楽しいです。

  • 千里伝の第2弾。各地で時間が歪み始める。その原因は、「時」と「空」がばらばらになったためという。
    「時」と「空」が結び付けられてこの世界ができあがったという考え方、「時」と「空」が擬人化されるという点は、中国的な感じがしますね。

    歴史的には唐末期、高駢(千里)は淮南節度使の時、呂用之を重用して殺害される。この歴史的事実を踏まえて、話が構成されているのは、感嘆させられる。

著者プロフィール

1973年大阪府生まれ。信州大学人文学部に入学後、北京に留学、2年間を海外で過ごす。2006年『夕陽の梨─五代英雄伝』で第12回歴史群像大賞最優秀賞、同年『僕僕先生』で第18回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。「僕僕先生」シリーズは読者の圧倒的支持を集め、ベストセラーとなる。著書に「千里伝」シリーズ、「くるすの残光」シリーズ、「黄泉坂案内人」シリーズ、「立川忍びより」シリーズ、『撲撲少年』『真田を云て、毛利を云わず 大坂将星伝』『三舟、奔る!』など多数。

「2022年 『モノノ怪 執』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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