タイムカプセル (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 530
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062773775

感想・レビュー・書評

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  • 久々に読んだ折原一。
    そうそうこんな感じと読み進めてた。
    袋とじは、ワクワクしたけど、
    ちょっと無理がある場面も

  • この作者の今まで読んできた作品があまりにも面白かったので、今回もかなりの期待を抱いて読むこととなった。しかも、今回は結末部分が袋綴じに。果たしてどんなドンデン返しが待ってるんだろう。

    結論からいうと、肩透かしだった。あまりにも期待値が高かったからか、いっそのこと結末部分は袋綴じにしないほうが良かったんじゃないか、そう思うほどに今回のギミックは弱かった。次に期待。

  • 昔のキレがない

  • オビに叙述トリックが~、と書かれていたので、未知のワードに期待を膨らませて読みました。

    ストーリーの大筋は、主人公が昔の旧友に取材がてら再会する中で、皆一様に10年前に埋めたタイムカプセルに関する不審な手紙を受け取っているという事実が浮上し、カプセルを開封するその日にすべての謎が暴かれるというものです。

    風景描写がとても多く、事件の核心だけを描けばもっとコンパクトになったかなという印象を受けます。怖さを演出するためだと言われればそうですが、個人的にはそれで少し読むのが億劫になった部分もあったり。
    登場人物の心理描写もあまりなく、ただただ手紙の差出人に話の焦点が当てられているため、謎解き好きのための本と言えましょう。

    謎に関しては、「ああ、そういうことか」と納得しましたが、それと同時に「著者が表現を握ってるんだからいくらでも読者を騙せるのは当然だろう」という思いもなくはなかったです。
    引っ張りまくった結果、その謎のインパクトが存外に小さかったためかもしれません。
    論理的に明快な推理が披露されるわけでもなく、ただ新事実が浮上してくる感じ、とでもいいましょうか。推理を楽しんでくださいというフレコミを強く意識していたためか、腑に落ちませんでした。

    ドアの挿絵を入れたり、袋とじをタイムカプセルに見立てるなど、読者への見せかたという点では新鮮な部分がありました。

    著者の創意工夫が見える作品ではありましたが、恐怖感の煽りかたが表面的過ぎて、ふと著者の狙いを意識させられるシーンが目につき、読み手が世界観に没入できるというほどではなかったかなと思います。

  • 生徒に「先生も読みますか?」といわれ読んでみました。

    この手のジャンルはあんまり読まないので……


    面白かったです。


    多くのレビューには最後にガッカリとありましたが私にはちょうどいいラストでした。


    作品自体に疾走感があり、すごく読みやすかったです。


    ホラーではないので、そこまでは怖さを感じませんでしたが、文体が違うあたりから不気味さはありました。

    そこまで恨んでたのか……
    にしては、そこんとこはあっさりだったかな。


    グッとくるものはあまりありませんでしたが、とにかく面白かったので、ストーリーは記憶に残るかな。

  • 中に袋綴じの部分がある、珍しい本でした。
    父が先にこの本を読んでいて、袋綴じ部分も彼が開けていたため、父が実際のタイムカプセルを開けたというような錯覚を感じました。

  • うーむ。

    中盤にすげー盛り上がったんだが…
    個人的には。

    しかしラストの謎解明で失速した感がある。
    急にしぼんだ。

    そんな印象

  • 続きが気になるのでスラスラ読めるのですが、終わりがあれっ?って感じ。
    途中までは面白く読めただけに残念です。

  • オチが気になりすぎて一気読みした。

    現在と過去を行ったり来たりする構成がおもしろかった。

    2人の不登校の生徒がどのように謎の郵便に絡んでいるのか、袋綴じを開けるまでは全くわからなかった。

    不破勇とWho are you?の伏線と勇を”いさむ”と読ませることで男だと思い込んでしまう先入観を利用したミスリードは、すごく好みの仕掛けだった。
    ただ、結局不破勇がミスリード要因でしかない感じがしたのは少し残念に感じた。

    袋綴じを開くまでの期待に比べて、思ったよりオチがあっさりだったので星4にした。

  • 正直かなりガッカリ

    タイムカプセルという推理にはうってつけの要素が削がれてホラー色が強くなってる
    そこホラーも振り切れてないし色々中途半端

    真相も微妙でわざわざタイムカプセルである意味無くないか?と思う内容
    袋とじもあり期待していただけにさらに残念

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著者プロフィール

埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者を経て1988年に『五つの棺』でデビュー。1995年『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。叙述トリックを駆使した本格ミステリーには定評がある。『倒錯のロンド』『倒錯の死角』『倒錯の帰結』など「倒錯」シリーズのほか『叔母殺人事件』『叔父殺人事件』『模倣密室』『被告A』『黙の部屋』『冤罪者』『侵入者 自称小説家』『赤い森』『タイムカプセル』『クラスルーム』『グランドマンション』など著書多数。

「2021年 『倒錯のロンド 完成版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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