タイムカプセル (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 530
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062773775

作品紹介・あらすじ

栗橋北中三年A組の有志八人が埋めたタイムカプセル。誰も会ったことのない不登校の不破勇の小説も中にあった。十年後、メンバーたちに「選ばれ死君たち」宛の不気味な案内状が届く。卒業式に出られなかった綾香は当時のメンバーと会うが、ある言葉を聞くと、なぜか誰もが口を閉ざす。そして開封の日が訪れる。

感想・レビュー・書評

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  • オチが気になりすぎて一気読みした。

    現在と過去を行ったり来たりする構成がおもしろかった。

    2人の不登校の生徒がどのように謎の郵便に絡んでいるのか、袋綴じを開けるまでは全くわからなかった。

    不破勇とWho are you?の伏線と勇を”いさむ”と読ませることで男だと思い込んでしまう先入観を利用したミスリードは、すごく好みの仕掛けだった。
    ただ、結局不破勇がミスリード要因でしかない感じがしたのは少し残念に感じた。

    袋綴じを開くまでの期待に比べて、思ったよりオチがあっさりだったので星4にした。

  • 評価が低いのでどんな感じなのかなぁと思い読んでみました。

    正直思ってた感じとは違いましたが、まぁ何とか楽しめたかなと言う感じです笑

    折原一は他にもっと面白い作品があるのでわざわざこれを読む必要はないかと思いました.

  • 正直かなりガッカリ

    タイムカプセルという推理にはうってつけの要素が削がれてホラー色が強くなってる
    そこホラーも振り切れてないし色々中途半端

    真相も微妙でわざわざタイムカプセルである意味無くないか?と思う内容
    袋とじもあり期待していただけにさらに残念

  • びっくりするほど面白くなかった。

  • やまなしおちなしいみなし

  • マジかよ、嘘だろ、なんなんだよこれ、こんなんしんじらんねえよ!納得いかないぞ俺は

  • 袋綴じやら、ページ一面の挿絵など、小説への物理的な工夫は見受けられた。
    ただし、袋綴じにする必要は全くない。
    舞台が栗橋と言う知っている土地柄だったので、興味を惹かれた。「不破勇≒Who are you」が、へーと感じた程度。
    最後のラブレター交換も唐突。最後のオチがチープ。散々期待させておいて、シリツボミ残念。

  • 10年前記念に埋めたタイムカプセル。 開封の時が迫る頃、クラスメイト各位に謎の幹事から手紙が届く。 
         「栗橋北中学校3年A組卒業生の選ばれ死君たちへ」
     タイムカプセルを埋めた際に立ち会えなかった私、当時のメンバーはある単語を聞くと皆口を閉ざす・・・。 10年前に私の知らない何かが起きていた・・? そして開封の日、手紙の差出人は誰・・・?


     理論社のミステリーYAより刊行されたジュブナイル向けのミステリーらしい。 袋綴じとタイムカプセルの親和性はいいですね。 私のは開封済みですが。 ストーリは主人公の綾香が級友を訪ねながら、謎の手紙の差出人を追って行き、やがて開封の日を迎えるというもの。 折原作品としては主人公が明確に白い人物かつ、時系列もはっきりしたストレートな作品で読みやすくはあるのだが、回収されない伏線、不自然な人物描写多数で非常に消化不良な出来。

  • タイムカプセルを埋めた10年後、不気味な案内状が届く。主人公はタイムカプセルを埋めるイベントに参加出来なかった...
    そしてメンバーは何かを隠していた。

    続きが気になって気になってしょうがなかった。気づいたらすぐに読んでしました(笑)
    怖いシーンは、追体験ができるぐらい没頭して読んじゃって、夜寝るのが怖くなってしまった。

    イラストの使い方と袋とじの使い方がすごくて、本でこんな楽しみ方があるんだと、びっくりしたし、表現について考えさせられました。

    最後の終わりはちょっと弱いけど、ドンデン返しがあって、めっちゃ面白いので読んでみる価値大です!

  • ミステリー小説かと思ってたけど、ハッとするようなトリックとか謎を解いていく上での過程がはっきりしないし微妙だった。読んだ後に特に残るものがない気がする

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著者プロフィール

埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者を経て1988年に『五つの棺』でデビュー。1995年『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。叙述トリックを駆使した本格ミステリーには定評がある。『倒錯のロンド』『倒錯の死角』『倒錯の帰結』など「倒錯」シリーズのほか『叔母殺人事件』『叔父殺人事件』『模倣密室』『被告A』『黙の部屋』『冤罪者』『侵入者 自称小説家』『赤い森』『タイムカプセル』『クラスルーム』『グランドマンション』など著書多数。

「2021年 『倒錯のロンド 完成版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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