夏を喪くす (講談社文庫)

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著者 : 原田マハ
  • 講談社 (2012年10月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062773829

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夏を喪くす (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 原田マハさんは大好きな作家さんのひとり。
    原田さんの本はこの本で13冊目になります。
    この本には表題作を含め、4編の作品が収められています。

    ■天国の蝿
    とても不思議なタイトル。
    範子の父との思い出。
    途中の描写がちょっと苦手な部分もあったけど、ラストはちょっとホロリ。

    ■ごめん
    結婚後も自由に恋愛を楽しむ陽奈子。
    そんな陽奈子の夫が仕事中の事故に会い…
    夫の秘密を知ってしまう陽奈子。

    ■夏を喪くす
    40歳の咲子。
    彼女もまた『ごめん』の陽奈子同様、自由奔放に生きていたのだが…
    順風満帆。
    咲子は自分自身の人生をそんなふうに思っていたのかもしれない。
    何を持って順風満帆って言うのだろう。
    それを決めるのは誰だろう。
    他人から見て?
    やっぱりそうではないよね。
    自分の人生なのだから、自分が決めるのよね。
    でも、100点満点でないと順風満帆といえない人もいれば、80点あれば良いんじゃない?と思う人もいる。
    さらには50点こえれば良いじゃない?と思う人も。
    100点満点を順風満帆と考えていると、小さなつまずきから立ち上がれなくなるのかな…
    ほどほどが良い!
    目の前の小さな灯りにぬくもりを感じられるほどに。

    ■最後の晩餐
    この作品だけ、少し異色。
    大切なものを失った悲しみはいつ癒えるのか…

  • 祝文庫化!単行本時のタイトル「ごめん」

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    「範子―偶然目にした詩が、自分たちを捨てた父親の記憶を呼び起こした。陽菜子―意識不明の夫の口座に毎月お金を振りこみ続けていた人物と、ついに対面を。咲子―不倫と新たな恋。病気を告知され、自分の願いがはっきりわかる。麻理子―行方不明の親友と暮らしていたNYのアパートを、7年ぶりに訪れて。―その瞬間、4人の女性は何を決意したのか? 『楽園のカンヴァス』で今年文芸界の話題をさらった女流作家の新星による、揺れ動く女性たちを描いた感動小説集。 」

  • 単行本で「ごめん」として出版されたものを
    文庫化の際に「夏を喪くす」と改題された短編集。
    女性を主人公にした4つの作品。
    以前「ごめん」で読んだときは
    すこしネガティブなレビューを書きましたが
    2年の歳月を経て 私自身も変化したのか
    今回は しみじみ染み入る感覚があり
    スーっとした読後感でした。

  • 原田さんの描く女性は、出来ますね~。
    かっこいい女性が多いです。
    でも、その裏で抱える苦難や葛藤が切ないです。
    そんな彼女たちが光を見つけ、次へのステージに向かいます。

    この4作品の中では、『ごめん』が好きでした。
    主人公の陽菜子は、不倫相手と海外旅行。
    その間に、夫は事故に遭い植物状態…。
    いろんな葛藤が渦巻く中、夫の謎(?)を解きに高知へ。
    そこでの出会いが、彼女に覚悟をさせます。

    高知弁を聞いていると、色々なことが「大丈夫かも」って思えちゃうのはなぜでしょう…。
    高知市内を走る路面電車は、東が「後免(ごめん)駅」で、「伊野(いの)駅」です。
    以前、高知を旅行した時に、両電車がすれ違うところを見て、「ごめん」「いの」と微笑ましく感じたのを覚えています。

  • 原田マハの短編集。この人は、働く女の人を書くのがうまいのかな。
    主人公たちは大人の女性という感じで酸いも甘いもしっていて、
    その中で人生の局面に立たされたときにどういう行動をとるか。
    自分には遠い世界の話だったか、引き込まれるものがあった。
    というか原田マハの本はどうしてこう引き込まれるのだろう。

  • 天国の蠅/ごめん/夏を喪くす/最後の晩餐

    範子の陽菜子の咲子の麻理子の、それぞれの社会で楽しんだり悲しんだり苦しんだりした事を乗り越えた先の想い。スッキリと晴れ渡るとは言えないけれど微かな灯はある。彼女たちが辛さや哀しみに沈み込んでしまわない様に祈りたい。

  • 自分の時間が取れなくて、読むのに何ヶ月もかかったせいか内容が全く入ってこなかった。作者さん、ごめんね。

  • 2017.6.11
    4つの物語からなる短編集。はあ、もう、なんだか苦しいけどさすがマハさん。恋愛のキラキラした感じとかはもうとっくに過ぎた女性たちの今を生きる話。「ごめん」「夏を喪くす」が特別印象的。

  • 2017.6.2 28
    短編集、ごめんがよかった。高知に行きたい。

  • 短編集
    その割に力のある作品が多かったと思う。
    お婆さんのお話のくだりは思わず泣きたくなったし。
    最後の作があまり響かなかったので、☆3

  • この感じ、どう表現したらいいのだろう。
    短編4集。
    主人公にも出てくる登場人物誰も自分勝手で共感出来ないのに、あまりにもリアルで心がザワザワする。
    中でも
    「ごめん」が好き。「天国の蝉」は読んでて苦しかった。

  • 今、僕に好きな女性がいるなら、その人に読んでもらいたい。
    そんな本です。

  • 初・原田マハ。
    どれも続きがもっと読みたいと思った。
    解説にて原田マハの経歴を知り、すごい人だと思った。

  • なんとも言えない読後感。
    40代で活躍する女性たちのありとあらゆる異物から始まるそれぞれのストーリーが、ミステリアスで甘く塩辛く、味が濃厚で若さにはないなんとも言えない匂いを醸し出すそんな一冊です。

    ハラハラしつつ諦めがあったり、ドキドキしつつ達観していたり。

    新しい恋愛小説なのか、はたまた甘めのホラーなのか?優しいミステリーという分類なのか、なんとも表現のしようがない本書ですが、とにかく面白かった。

    ミステリ好きも、恋愛好きも、ヒューマンストーリー好きも楽しめるワイドな一冊!!!

    この作家にハマる。

  • 4編の小説からなる中・短編集

    「ごめん」「夏を喪くす」の2編はテイストが似てる
    他の2編は少し毛色が異なる感じ…
    だけどお話の底を流れる水の匂いはどれも少しずつ似ている

    読んで良かった、勇気が湧いてくるような気持になったから…

    文庫の解説を斉藤美奈子さんが書かれているのだが、この解説にもまた、心をつかまれた
    この方の文章も好き

  • 本当に大切なものは失わないと
    その価値に気づけない

    とはまさにこのことだなと
    いつ私自身の経験となってもおかしくないようなストーリーがたくさん詰まっていました。

    失う前に気づきたい。
    それができたらどれだけ楽か。

    困難への立ち向かい方こそ
    その人の真価なんだと思った。

  • そうそう、中・短編集はこうじゃなくちゃ。4つの物語はどれも読んでいるうちに「じん」ときて。あまりの満足度に、読み終わって確認したら4つしかなかったんだと驚いて。はぁ、とため息とともに最終頁を閉じました。

  • 小さいかけらが、心に引っかかって、またそれが、あとからジワジワ痛い感じ。

  • 短編はあまり好きではないけれど、これは満足。さすが原田マハさん!

  • 働く女性が主人公の短編集。
    基本的にキャリアウーマン、しかも成功している方々が主人公。

    仕事も恋も充実している、これからの女性の姿を描いているのかもしれない。
    それぞれが主に恋愛に関する悩みを整理していく。
    不倫関係が多い、それが今の時代当たり前なのかと、よくわからなくなる。

  • 正しい生き方かどうかは別にして逞しい女性たちに羨望。4編からなる短編集。どの作品の主人公も魅力が溢れているが一番好きな作品は「天国の蠅」かな。
    あらすじ(背表紙より)
    「なんだか、硬いね」ベッドで恋人が乳房の異変に気づいた。仕事と恋を謳歌する咲子の人生に暗雲が翳る。夫との冷えた関係に加え、急に遠ざかる不倫相手に呆然とする。夏の沖縄で四十歳を迎えた女性の転機を描く表題作「夏を喪くす」。揺れる女心の決意の瞬間を、注目作家が鮮烈に綴る中編集。

  • 色々な恋愛のカタチ。

  • 「天国の蠅」「ごめん」「夏を喪くす」「最後の晩餐」の4編が収録。いずれも30~40歳代の女性が主人公。

  • 相変わらずの文体の魅力。

    なんだか知らないが、文章の並びがいいんだよな。

    最初の「天国の蝿」が最高!

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