ピストルズ 上 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 263
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062775625

作品紹介・あらすじ

魔術師の一族と噂される菖蒲家の人々。その謎に迫るインタビューから、『シンセミア』に続く神町トリロジー第二部は幕を開ける!

感想・レビュー・書評

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  • 神町三部作の2作目の上巻

    これは、阿部さんのいつものやつだ。
    期待を裏切らない。
    思わせぶりだけど、中身は何もない感じ。
    この虚無感はなんなんだろう。
    オーディブルで聴いた時間を返せ、と言いたくなるが、読むのはやめられない。

    僕はこの世界大好きだ。

    菖蒲(あやめ)家という、人心を自在に操る一子相伝の秘術を操る魔術師一家の謎を解き明かしていく物語。

    ちなみにLINEのAIチャットくん(チャットGPT)にこの本の感想文を書かせたら、

    「上巻は、数々の伝説的なバンドの中でも、非常に特異な存在感を放っていると言えるだろう。この本は、英国のパンク・ロックバンド「セックス・ピストルズ」についてのドキュメンタリーであり、その始まりから最初のアルバム発表までを詳細に綴った1冊だ。

    この本を読んで感じたのは、ピストルズがいかにパンク・ロックシーンに大きな影響を与えたかということだ…」

    だって、全然ちがうけど笑

    ♪Have You Ever Loved Somebody/The Hollies(1967)

    東京はめちゃくちゃ暑い日が続いてます。
    みなさん、水分と塩分補給を心がけて、図書館など涼しい場所に逃げ込んでなんとか乗り切りましょう!!

  • 若木山で代々秘術を継承する菖浦家のルーツをたどった物語。舞台でもあり著者の出身地でもある山形県神町の郷土史を絡めながら、菖浦家の祖父や父、それぞれが異母姉妹である4人の娘の複雑な各母子関係が語られている。ただ大長編なのとひたすら次女のあおばによる語りとなっているので、読むのに体力を要し時間がかかった。「シンセミア」の方が面白かった。第46回谷崎潤一郎賞。

  • 感想は下巻に

  • 不思議な世界の話。

    菖蒲家一族の不思議な世界。
    これは下巻でどんな展開になるか楽しみである。

  • 神町サーガ第二部。とりあえず『シンセミア』の内容や登場人物を覚えているうちに読み切っておこうかと。

    前作での騒動から6年後の神町。主人公はシンセミアでやや唐突に登場してわりと重要な秘密を漏らして破綻のきっかけをもたらしたにも関わらず、あまり物語には関与しないまま消えた石川書店の店主。そうか、こういう伏線だったからか。

    その本屋のおじさんが、偶然知った神町在住の女性作家を訪問したことから、その一族・菖蒲(あやめ)家の謎について、彼女から聞かされることになる。他人の記憶を消す能力をもち、薬草や植物に詳しい菖蒲家に代々伝わる一子相伝の秘術とは・・・?

    上巻ではまだ、1970年台の父親の代のエピソードが語られているところ。当時の菖蒲家の様子はさながらサマー・オブ・ラブ。ヒッピーのような人々が集まり歌ったり踊ったり全裸になったり、マジックマッシュルームでハッピーになったりしている閉鎖されたユートピア的コミューン。桃の産地だけにむしろ桃源郷と呼ぶべきか。

    同じ神町で起こっているとは思えないほどシンセミアとは毛色が違うけれど、とりあえず今のところ変態もロリコンも出てきていないので、楽しく読めています。

  • 面白いと思う。こういう話の進め方もあるんだと感心した。それよりお腹痛い。

  • 単行本を我慢して、やっと、文庫が発売、読み終えた。
    阿部節全開の奇天烈冗長物語。しかも怪しげな登場人物が現れた矢先から始まる一人語り。その内容は、怪しさの極み。
    ついていけないと、本当に取り残されてしまう本だ。
    いずれにせよ、シンセミアを読んでから、です。

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著者プロフィール

1968年生まれ。1994年「アメリカの夜」で群像新人賞を受賞しデビュー。1997年の『インディビジュアル・プロジェクション』で注目を集める。2004年、大作『シンセミア』で第15回伊藤整文学賞、第58回毎日出版文化賞、2005年『グランド・フィナーレ』で第132回芥川賞受賞。『シンセミア』を始めとした「神町」を舞台とする諸作品には設定上の繋がりや仕掛けがあり、「神町サーガ」を形成する構想となっている。その他の著書に『ニッポニアニッポン』『プラスティック・ソウル』『ミステリアスセッティング』『ABC 阿部和重初期作品集』など。

「2011年 『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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