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- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062777711
作品紹介・あらすじ
イギリス西部の田舎町・パグフォード。パグフォード地方自治組織議会の議員で、バリー・フェアブラザーが40代の若さで突然亡くなった。彼のの死で、議席に「カジュアル・ベイカンシー=突然の空席」が生じる。その選挙で、住人たちの素顔が次々と明らかになる……。小さな町の大きな物語。稀代のストーリーテラーがなにをおいても描きたかった、社会派ドラマ。
感想・レビュー・書評
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あえて不潔さ(物理的にも精神的にも)を強調して書いてある。普通ならこんなわざとらしく書かない。むしろ、そういう不潔さが普通の作品では抜け落ちてしまってる、と言いたそうなくらい。
登場人物、特に大人たちはみな汚点のある性格で、爽快な人物はひとりもいない。強いて言えば、そう評価されるらしい人物はいの一番に死んで渦中の人になる。
おらが町の"ネイティブ"vs招かれざる同居人たるスラム住民。非常に小さな領域のナショナリズム。狭い領域の中で、たこ足配線のように相関図が入り乱れる。
上巻は多分下巻への下準備でしかないので、わりに読み疲れた。
一番気に入ったのは、カビーホールでのファッツとアンドルーのやりとり。夜更けに酔いどれながら、友達と少ない言葉で多くを共感しながら駄話しているときの、心地良い感覚に似ている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ある町のドロドロの群像劇。嫌いじゃないです。
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