- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062779784
感想・レビュー・書評
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高密度のコンゲームは、特殊設定でありながら余計な描写や説明をしないこともありとてもページ・ターニングで夢中で読んだ。だが読み終えてみると、好きになれる・読者として共感できるキャラがいないのが惜しい。(キャラが立ってない、という意味ではなく)
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第4回(テーマフリー)
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敗北が約束された名探偵シリーズ2作目。第1章の「毒と白雪姫」は良くできてるし、前作より期待できると思っていたら、最後の方でロジックの脆さを露呈。ママエは中学生だから仕方ないにせよ、三途川の詰めの甘さは何とも...
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関東シャカミス課題本として読了。
第一部に関しては読者が先行して看破するのは難しい「日常の謎」を「真相を映し出す鏡」を用いて一瞬で解く様が本格への反転として描かれ、第二部では悪徳探偵三途川理がその鏡を用いて主人公たちを追い詰めていく。
第一部は非常によくできた変則ミステリ、アンチミステリと言える。但し麻耶雄嵩の『さよなら神様』で上を行かれている感は否めない。第二部はこれもまた麻耶雄嵩のメルカトル鮎のような悪徳探偵が傍若無人に振る舞うのだがこちらもやや弱い。
具合が悪いのは必然性のない行動や予想できて然るべき問題への対処の甘さ、偶然に頼った不自然さなど、やや詰めが甘いところ。コンゲームとしては、主人公側があまりに弱いがために辛うじて成立しているが、登場人物は総じてあまり頭は良くない。ある意味メルヘンな世界を体現しているともいえる。
あまりに現実的だと興醒めする内容だったかもしれずその点では良い塩梅なのかもしれない。やろうとしていることは非常に面白い。 -
結論からいうとおもしろかったです☆わたしは好きです☆ 中学生のママエちゃんがなんでも知ってる鏡を武器に探偵をしてるという反則的な始まり。キャラも好きですね〜悪役の三途川なんかわりと好きです! 賛否両論あるようですが、小説の中身はたいしたことはありません、内容はないよ…的な(笑)でもキャラが良かったので好きな作者になりました☆白雪姫のモチーフも良かった。 わたしの中ではママエちゃんは広瀬すずちゃん、三途川探偵は神木龍之介くんで脳内再生されてました☆ 前作もぜひ読みたいです!
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「真実を映し出す鏡」――軽快な呪文とともに鏡に問えば、どんな真実だって知ることができる!というユニークな道具を持つ探偵の物語。推理もへったくれもない?いやいや、実はこのチート道具、何でもアリの無敵の道具に見えて、「鏡に問う」とはどうすることで、「真実」とはどういうことで、「映し出す」とは何をどうすることで、といったことがきちんと整理されているんです。これを利用したり、あるいは逆手にとったりして展開される、登場人物たちの知恵比べが真骨頂。論理パズルが好きな方や、メタ的なものが好きな方にもおススメ。
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第14回本格ミステリ大賞受賞作品! 鏡よ鏡、この世でいちばんの名探偵はだぁれ――新進気鋭による仕掛け満ちた本格ミステリー。
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三途川くんの下衆の極みさは良い