ルーヴル美術館 女たちの肖像 描かれなかったドラマ (講談社+α文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062815963

作品紹介・あらすじ

微笑ににじみ出る美女の人生とは?姦しい宮廷人、自分勝手な王といかに渡り合って平安を得たのか。ハードな人生を描く美術エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 微笑ににじみ出る美女の人生とは?姦しい宮廷人、自分勝手な王といかに渡り合って平安を得たのか。ハードな人生を描く美術エッセイ。

  • ルーブル美術館の作品の中で、女性が描かれた絵画を取り上げた一冊。そのモデルとなった女性の人生と、作品、それを描いた画家に迫る。

    ラインナップはこちら。

    当時は王家の人々や貴族、聖職者に限られていたため、肖像画は一枚もないが、アングルが想像力を働かせて描いたジャンヌダルク。

    ピエールポールプリュードンが描いた、ナポレオンの妻ジョセフィーヌ。

    ナポレオンお抱えの画家ダヴィッドが描いた、銀行家レカミエの妻ジュリエット。

    マリーアントワネットのお気に入りの画家ルブランが描いた、娘と自分の自画像。

    ラトゥールが描いた、ルイ15世の愛人、ポンパドゥール夫人。

    フォンテーヌブロー派の描いた、フランス国王アンリ4世の愛人、ガブリエルとその妹。

    友人であるルーベンスが描いた、アンリ4世の王妃、マリードメディシス。
    (ルイ13世を産み、臣下のアドバイスにより、彼とスペイン王フェリペ三世の王女を結婚させ、長年のフランスとハプスブルクとの間の戦いに終止符を打った。その後、ルイ14世が生まれるので、大きな存在だったと言えますね)

    レンブラントの描いた、内縁の妻のヘンドリッキェ。レンブラントと言えば愛妻サスキアのイメージが強いが、彼女が亡くなった後に出会った女性とのこと。

    そして、ダヴィンチのモナリザ。
    モデルはフィレンツェの富豪ジョコンドの妻リザと言われているけど、真実はまだはっきりは明らかにされていない。この絵は、謎があるからこそ魅力ですよね!

    モデルとなった女性たちに着目した一冊。
    知らなかったことも沢山あり、面白かった。
    早くパリに行って、ルーブル美術館に行きたいな!

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著者プロフィール

東京都に生まれる。作家、エッセイスト。パリ在住。ナポレオン史学会会員。フランス美術記者組合員。ファム・フォロム (フランスで活躍する女性の会)会員。
著書には『シャネル――シャネルを支えた8人のレジェンドと生きている言葉』(さくら舎)、『最期の日のマリー・アントワネット』(講談社+α文庫)『カルティエを愛した女たち』(集英社)などがある。

「2021年 『完全版 CHANEL BOOK』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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