美学vs.実利 「チーム久夛良木」対任天堂の総力戦15年史 (講談社BIZ)
- 講談社 (2008年2月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062820783
感想・レビュー・書評
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「すげぇ、かっこいい」と思えば、多少高価でも、故障タイマーがあろうと、思い切って買っちゃおう。と高校生の頃から、数多くのソニー製品を所有してきた。
それが、最後にソニー製品を買ったのはいつだろう。と思い出せなくなっている。
本書は出版されて既に7年経つが、今だからこそ客観的に読むことができるし、ある一面からだけど、ソニー文化が感じ取れ、自分がソニー製品に熱狂し・冷めた理由も何となく納得した。
今後、ソニー本体がどうなるか?分社化された各企業がどうなるか?に興味が余計に沸いてきた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
プレステ1におけるファイナルファンタジー発売の衝撃を経験した思い出がある人であればプレステの話は面白いと思う。個人的にはプレステでファイナルファンタジーが発売されると聞いてプレステをようやく購入する気持ちになった思い出がある。これは、ドラクエ3発売に匹敵するぐらいいまでも鮮明に思い出せる出来事である。
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あまりビジネスとか企業人に関する本は読まない自分だが、これは面白かった。この本が出版されてだいぶ経って、PS3の評価と現状も変化しているので、現在との対比で読んでみても面白い。ビジネスマン/技術屋としての久夛良木さんが何を考えていたのかというのもあまり情報がなかったので参考になる。有能だとは思うが、この人の下で働くと大変だろうなぁ…
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SCEの奥の奥までわかります。
技術的な面とビジネス的な面、両面から考えられます。
久多良木さんあってのPSだなぁとつくづく思わされました。
SCEの目指しているところ、やっていることを知りたい人はぜひ。 -
いかにSONYはプレステを成功させ、プレステ3は微妙になったのか。
そこに至る思いや経緯がよくわかります。
これだけ大きいことをするにはいろんなことが関わるけど、案外一人の強い思いがいろいろまきこんで進むんだな、ということがわかります。その一方で、それでも積み重ねてきたからこそ変われないものや、客が持つイメージとのギャップとかもあるんだな、と。
その辺アップルはうまいことやってますね。
SONYも逆襲の時がくるのか。
翻って、そこまでして働くってのは何なのかな、とも思いましたが。
面白かったので、しばらくこれ系を読もうかな。