- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062824316
作品紹介・あらすじ
ヒントは「便秘」!? 問題行動には原因がある! 介護現場で役立つ解決策とは!? 特養ホーム、ショートステイ、デイサービス、訪問介護のスタッフたちが、管理主義的な施設長に反発しながら、認知症老人への想像力と創造力を駆使して介護を手作りしていく物語――。
感想・レビュー・書評
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2022.9.23
マンガで読みやすくわかりやすかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【職場での介護に行き詰まっている人へ】
三好春樹氏の「生活リハビリ講座」で語られる高齢者のエピソードが、少し形を変えて描かれています。ほぼノンフィクションな例からより良い関わり方を学ぶことができます。
日々の仕事に疲れ、正しいことができているか不安な人には、是非読んで欲しいです。
気休め以上の何かが得られることでしょう! -
<印象に残ったこと>
*「認知症ケアに必要なのは医療や特別な専門性ではなくて、ふつうの人の『想像力』と『創造力』だと思うにいたった」
*「目の前の老人の置かれた状況、その気持ちへの想像力だ」
*「想像力のおよばないところを“異常”と呼ぶ」
*「どうすれば落ち着いてもらえるか、とにかくやってみる想像力だ」
*「創造力のないところに薬や抑圧がやってくる」
*「原因は、『認知症』ではなくて環境や介護のあり方」
*「原因は、脳ではなくて人間関係、老人と介護者の相性ということになる」
*「体の中から違和感があって、その原因がわからないものですから、問題行動という形でそれを訴えているのです。したがってそれを薬などで抑えてしまうのは二重の意味で誤り」
*「せっかくの老人の自己表現の機会を奪うことになり、もう一つは身体不調を見逃してしまうことです」
*「慢性疾患の悪化も忘れてはなりません。高血圧や糖尿病の認知症老人は、その症状を問題行動で教えてくれているのです」
*「家に帰る」は回帰型
「便秘や脱水、発熱や慢性疾患の悪化を、徘徊という形で私たちに訴えてくれているのだと考えてみてください」
*「老人を大事にするということは、老人の生活習慣を大事にする」
*「老いて要介護状態になった自分が自分だと思えないのです。それが介護拒否として表れます。老いた自分自身を受け入れられるようになるまての、時間をかけた関わりが求められています。」 -
介護がわかりやすいです。