爆笑問題のニッポンの教養 科学的分身の術 バーチャルリアリティ学

  • 講談社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062826174

作品紹介・あらすじ

自分がロボットになった感覚で操縦可能な「テレイグジスタンス(遠隔存在)」はどんな未来世界を創り出すのだろうか。

感想・レビュー・書評

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  • ハードSFのジェームス P ホーガンの著者に、「巨人たちの星」という本があります。その中に、遠く離れた場所に実際に居る感覚を持てるカプセル装置が出てきます。本の中では、移動しないで、国際会議をやるために使っていました。

    本書は、それに繋がる技術を開発した東大の舘すすむ先生の研究室にお邪魔した、爆笑問題の二人が実際に体験した番組がそのまま収められている。

    難しい話なんだが、二人が入ることによって分かりやすくなる。最後は、大田光が哲学的な意味付けをしようとして、舘先生と議論になる。これも面白い。

    さくっと、難しい話が頭に残る、素敵な本。できれば、この放送をみたいなあ。

  • 直感で行こう!
    細かいことは学者さんが確かめてくれます。
    着る物は服屋さんが、食べ物は食べ物屋さんが、住まいは大工さんが用意してくれます。
    さぁ、専門家に任せて、気の向くままに生きましょう!
    そして自分もみんなの役に立つことをして、人間みんなで助け合って補いあって行きましょう!

    舘さんは、ロボットが見て聞いて触った感じを、人間が体感できるシステムを研究している世界的権威です。
    自分がロボットになった感覚で操縦できる。ロボットなら空を飛んだり、小さい世界や、危険な場所にも行ける。ロボットつまりもう一人の自分がそれらを体感できる。インターネットの世界に入って体感することもできる。
    マトリックスの世界がもうそこまで近づいているのです。

    忘れてならない大事なことは、人間が人間らしくあるために便利なものとして技術、学問があるということです。
    技術、学問を専門にやる人がいて、サラリーマンやる人がいて、みんなそれぞれ自分のために活動しているんだけど、大局では人間全体のためになっているのかもしれません。
    てことで、冒頭に繋がります。

  • バーチャルリアリティの専門家との対談。
    テレイグジスタンスで遠隔存在することができれば、人間の体を補うことができそうだが、その研究の道の途中に、人間をよりよく知ることが必要になる。
    結局人間が中忍であることだけは変わらないようだ。

  •  離れた場所で遠隔操作をしているのに自分自身が動かしているような感覚でロボットを動かすことができるテレイグジスタンス(遠隔存在)の研究をしている舘氏と、爆笑問題の対談をまとめた本。最先端のバーチャルなはずなのに、実際に体験できるような感覚になれるというのは空間を飛び越えることができるの、本書で紹介されているように画期的な技術であることが分かりました。また、ロボットを自らが操縦することによって、自己知能をもったロボットよりも現実的だと思いました。今後の研究に期待したいです。(2008.9.17)

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著者プロフィール

一九六五年埼玉県生まれ。八八年に田中裕二と「爆笑問題」を結成。二〇一〇年初めての小説『マボロシの鳥』を上梓。そのほかの著書に『違和感』『芸人人語』『笑って人類!』などがある。

「2023年 『文明の子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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