薔薇十字叢書 ジュリエット・ゲェム (講談社X文庫)

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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062868808

作品紹介・あらすじ

昭和17年、兄の勧めで港蘭女学院に入学した中禅寺敦子は、寮生活をおくることになる。同室の上級生に万引きのうわさがたち──。

感想・レビュー・書評

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  • 京極夏彦の百鬼夜行シリーズに登場するキャラクターたちを
    使い他の作家が物語を紡ぐ、いわゆるシェアード・ワールド
    ものである。今回百鬼夜行シリーズの新刊が出ていないかと
    探した時にこの薔薇十字叢書の存在を知り、勢いで読んで
    みようと思った次第。この歳になってラノベというものに
    手を出すことになるとは全然考えてなかったし、全然期待も
    しておらず、あまりにひどい出来だったら読んだ本にも数え
    ないで記憶から消してしまおうとまで思っていたのだが、
    いやいや、なかなかの出来であった。中短編ということも
    あって謎解きは弱いし、万里と榎木津のキャラが被り気味と
    いう難点もあるが、登場人物たちに大きな違和感はないし、
    京極本人の手による新刊が出るまでの渇きを癒す役目は十分
    に果たしていると思う。

    だが、いかんせんこの本には圧倒的に足りないものがある。
    それは「妖怪成分」だ。私にとって、百鬼夜行シリーズの
    楽しみの半分以上は妖怪が占めているのだから、いくら良く
    出来ていても、この本を認めることはやっぱり気が引けると
    いうものだ。それとも「弾が減るから妖怪は使うな」とでも
    お達しが出ているのだろうか?(笑)。

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  • 可愛い。面白かった。でも少しでいいから関口の事、見たかったなー。

  • 敦ちゃんの女学校寮生活。榎さんじゃないけどとにかく可愛い可愛いと言いたくなる。兄さんからの分厚い手紙の内容に興味ある。

  •  敦子ちゃんが多感な少女だった頃、この国は戦争をしていたということに改めて気付きました。そこに目を付けた作家さん大変GJだったと思います。内容としてはきらっきらの少女小説なのが、昭和17年前後という第二次世界大戦付近の重苦しい時代設定なのでよく中和されて眩くなりすぎず良い塩梅でした。これ以上きらっきらしていたら読みにくかった。
     それにしてもやっぱり中禅寺秋彦と榎木津礼二郎という人間及び神を常人が描くことの難しさよ……。いや、そんな言葉選びはしない! とか、もっと複雑なロジックを使うぞ! とか思っちゃうもの……。
     あんまり百鬼夜行シリーズのことは深く絡ませず、昭和初期を舞台にした少女小説(ヒロインには変わり者の兄がいる)と思ったほうが気楽に楽しめるかも。

  • 昭和17年、兄の勧めで港蘭女学院に入学した中禅寺敦子は、寮生活をおくることになる。同室の上級生に万引きのうわさがたち──。

  • 京極夏彦さん公認「百鬼夜行」シェアード・ワールドシリーズ「薔薇十字叢書」の第1弾。

    敦子ちゃんがただただカワイイ。

  • 京極堂こと中禅寺秋彦の妹・敦子が主人公。
    サクッと読める少女小説。
    ミステリーって感じより
    華やかな女学校にも戦争の影、
    そんな中で過ごした敦ちゃんの短かったけど
    濃い内容の女学校時代のお話。
    女の子特有のキラキラ感がある。

    開戦の翌年である昭和17年。
    京極堂の年の離れた12歳の妹・敦子は
    兄の進めによって東京・中野を離れ横浜の港蘭女学院に入学。
    寮で同室の2人の先輩、
    みんなの憧れ本栖紗江子とボーイッシュな高宮万里と親しくなる。
    そんなある日、
    紗江子が本屋の万引きの常習犯と言う噂が流れる…。
    表題作を含む3編収録。

  • 2015/11/30(月曜日)

  • ホワイトハートとか買うのなんて、十二国記以外初めてじゃないかな!
    まぁ、敦っちゃんかわいいし、可愛がられるのがかわいいし。はい、「アンティークFUGA」系統女の子版でございました。
    これまでで一番安心して読めるし、かわいいし。(何度目だ)。これこそシリーズ化してほしいですが、時代的に無理、という悲しさよ。
    やっぱタイムスリップするとしたら昭和10年位かなぁ。

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著者プロフィール

佐々原 史緒 Shio Sasahara
職業/作家。
ライトノベル、キャラクター文芸を主に執筆。共著近刊に『社畜怪談』(竹書房)、ホラー作品は「1/2アンデッド」シリーズ『死神少女と1/2アンデッド』(エンターブレイン)など。仕事のお供はほうじ茶、趣味はサッカー観戦とポタリング。

「2022年 『職罪怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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