天空の翼 地上の星 (講談社X文庫)

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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062869430

感想・レビュー・書評

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  • 十二国記と似ている。とあったので読みました。
    むしろ十二国記という言葉がなければ読まなかったのではないか――と思います。
    似ていると言われれば似ているが、違うと言われれば違う。
    ファンタジーって結局どれも根本は変わらないので、どのファンタジーも似たり寄ったりになってしまうものなのかなと思うので特に問題ないかな、と思います。雰囲気が似ている――だからなんなの?面白ければよくない。って思いました。
    でも、読んでみて、パクリとは違うと思います。主人公は四巻ずっと変わらないし、一人が四つの国を見て回るという形なので、十二国記と言われると肩透かしを食らうと思います。
    国があって、天があって、王がいる。そして地図。作り込まれていれば何でも十二国記かと言われると、ちょっと違うかな、と。これはこれで面白かったです。最後の決断が個人的に気に食わなかったので★4です。実際には3.8といったところかな。

  • 寿白こと飛牙は、なかなか壮絶な人生を送ってるな。
    王太子としてずっと温室育ちだった幼き寿白には、王都を落ちてから趙将軍が自刃するまでの間本当に辛かっただろうなあれは。
    よく発狂しなかったもんだよな。
    趙将軍は最後の最後、英断とはいえ、少しだけ狂気も孕んでいたようにも思えた。
    ようやく死ねる、と。
    それからの寿白がどう過ごしたのか詳細に描かれていないから、すごく気になる。
    南の国、未知なるものが治めた国で一体どんな10年を過ごしたのか。

    悧涼こと裏雲も壮絶な人生を送ってたんだな。
    黒翼仙になってしまうほどに…。
    でも、白翼仙の人もきっと裏雲がどうするのか分かっていたと思う。察していたというか。
    裏雲、本当に寿白のことが大切で大切で大切なんだよな。
    だから、黒翼仙になる道を選んだ。
    仕方のないことだったと簡単には言えないけど、でもどうしようもなかったんだよなぁ。
    裏雲を助けられる術があれば良いのだけど。
    飛牙がきっと見つけてくれるような気はする。

    那兪可愛い〜!!
    ツンツンツーンだったのにどんどん飛牙に絆されていくのが可愛かった。
    飛牙に干渉してしまうのは分からなくもないけどな。
    特別なんだよな飛牙は。天令にとっても。
    迎玉出来る王なんてそうそういないだろうから、それだけに自分が天令のときに迎玉出来た王である飛牙には思い入れもあるよなぁ。
    天に戻れなくなってしまったのは可哀想だけど、これから飛牙と一緒に旅をするのだと思うとその様子が楽しみ(笑)

    この間完結したみたいだから、ゆっくり読んでいこう。

  • 色々と意見はあるけど、読んでみて損はないと思う。

    確かに最初の地図はちょっといただけない。王と天令っていうのもたしかに某小説を想起させる。

    けれども既刊の本3冊を読んだ感想としては途中からは全く気にならず別の小説として楽しめました。
    一巻を読んでもういいや、っていうのは勿体無いかと。1巻よりも2・3巻が面白かったので。

  • 面白いです。架空の中国のような世界観、まるで十二国記のようなファンタジーです(ホワイトハートだし!)。六七質さんのイラストも美麗でキャラクターの魅力にどっぷり浸りました。またしても一歩間違えればBLです(笑)。練り上げられた設定も読みやすい文章も潔いラストも、全て満足の読後感です。どうやら物語は続くようです。どうか十二国記のように終わらない傑作になりませんように(汗)。シリーズ次巻にも期待大です。

  • おんもしろかった~~~!!!w
    ラノベ的?とか思って、ナメてかかってスミマセン(^_^;)
    いやー、よかった!よかった!一気読みでした!!
    飛牙と那兪の会話にププッと笑っちゃったり、
    裏雲が魅力的だったり♡w
    人気の「裏閻魔」よりサクサクとしてて、好みだったかもーw
    天から堕ちた那兪ちゃ~ん!
    きっと人間界の方が楽しいよ~~~ww

著者プロフィール

秋田県生まれ。『裏閻魔』で第1回ゴールデン・エレファント賞を受賞し、デビュー。他の著作に『陰陽師と無慈悲なあやかし』『なぞとき紙芝居』「夜見師」シリーズなど。秋田県在住。

「2022年 『異邦の使者 南天の神々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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