明治維新 1858-1881 (講談社現代新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062880312

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允、板垣退助―途上国を一等国に導いた指導者を分析する。

    [ 目次 ]
    第1部 明治維新の柔構造(明治維新というモデル;柔構造の多重性;明治維新の指導者たち;政策と政局のダイナミズム)
    第2部 改革諸藩を比較する(越前藩の柔構造;土佐藩の柔構造;長州藩の柔構造;西南戦争と柔構造;薩摩藩改革派の多様性と団結;薩摩武士の同志的結合;柔構造の近現代)
    第3部 江戸社会―飛躍への準備(日本社会の累積的発展;近代化の前提条件;幕末期の政治競争とナショナリズム)
    「富国強兵」「公議輿論」という複数の国家目標はなぜ実現できたか?途上国ニッポンを一等国に導いた指導者を分析し、世界史上希有な「革命」を政治史家と開発経済学者が捉え直す。

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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
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    [ 参考となる書評 ]

  • るろうに剣心をまた読み返したい今日この頃。剣じゃなくて政治の話なのでるろ剣とはあんまり関係ないけど面白かった。

  • 明治維新に関するおススメ本として友人に教えて貰ったもの。
    なぜ明治維新は成功したのか、他の後進国の開発独裁型統治とは何が違うのか、という視点から雄藩間のやりとり、方針転換などの有様を分析し、この革命(?)の「柔構造」を解読する。
    専門外の本ながらわくわくして読んだ。明治維新はひとりの人間の力で成るものではなかった。しかしその一方で確かにひとりひとりの人間の行動が近代日本を作ったのだなぁと思う。

  • プリンシプルの無いと呼ばれる日本の強さを分析した書、自分の生きてきた中の観察では相も変わらず大和民族の日和見主義は機能している。

    今後も日本を大和民族が支配していく限りこのシステムは作動し続くことだろう。

  • 今まで読んできた本とは違う角度から維新を見られて新鮮。
    けど、藩枠にこだわりすぎな気も…。大久保、木戸が殖産、憲法に各々目をつけたのは藩の弱い部分を補うためというよりはやっぱりそれぞれの特性だと思うけど。素人考えですかねー。
    歴史って本当に人間が作り出すものなんだな。その時々の事件・勢力のモデル化するととても分かりやすくはなるけれど、絶対にはみ出る部分がある。そこがいいんだが。そここそがいいんだが。
    浅学なため薩摩の歴史について基礎知識が甚だ薄いのでいまいち鹿児島についてのことが咀嚼できんかった…もっと勉強せな。薩摩むずい。

  • 説得力のある論文です。

  • これはなかなか読み応えのある、力の入った一冊だ。

    本の内容はAmazonの書評に譲るとして、個人的には岩崎弥太郎の本と並行して読んでいたので、
    維新期を二面から見ているようで特に面白かった。

    それにしても、よく考えてみると、江戸幕府から明治政府への転換というのはそれほど昔の話ではない。
    僕が生まれるちょうど100年前は慶応2年。
    薩長同盟が成立し、坂本龍馬はまだ生きている。

    たったそれぐらい前に、同じ日本で起こっていたことなのだと思うと、
    不思議な感じがする。

  • 2010.2

  • 明治維新で、日本が早い速度で発展しました、いま、日本は世界第2大経済大国、そのなかも明治維新の影響があります。

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著者プロフィール

一九三七年神奈川県生まれ。東京大学文学部卒業。同大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学社会科学研究所教授、千葉大学法経学部教授を経て、現在は東京大学名誉教授。専攻は日本近代政治史。主な著書に、『明治憲法体制の確立』『日本憲政史』(以上、東京大学出版会)、『帝国と立憲』(筑摩書房)、『昭和史の決定的瞬間』『未完の明治維新』『日本近代史』(以上、ちくま新書)、『近代日本の国家構想』(岩波現代文庫)、『〈階級〉の日本近代史』(講談社選書メチエ)、講談社現代新書に『明治維新1858-1881』(共著)、『西郷隆盛と明治維新』などがある。

「2018年 『近代日本の構造 同盟と格差』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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