騎手の一分――競馬界の真実 (講談社現代新書)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062882101

感想・レビュー・書評

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  • JRAベテラン騎手 藤田伸二が、競馬に対する思いを綴ったもの。本人も言っているとおり、著者は勉強できない競馬しか知らない者である。だから学術的ではないし、口語体で書かれているが、内容は実に正直で競馬に対する思いを語っている。日本競馬の将来を危惧しており、原因はJRAにあると批判している。一般に知られていない内輪の話や、騎手の行動、考え方が詳細に書かれており、とても興味深かった。

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  • 2015年読了

  • 引退する=鞭(スティッキ)を置く
    右手から左手への持ち替えの技
    同じ強さでたたく
    カーブでは遠心力が働いていて、鞭を使っても無意味
    馬、お金のない厩舎はニンジン買ってあげない
    今はサプリやリンゴなど与えるところも
    エージェント制度、競馬記者らが乗る馬仲介
    日本は高速馬場。馬のパンク心配

    若手の芽を摘む、外国人騎手
    大型ファームに勝ち馬集中
    JRA批判

    美しい騎馬、馬に安心して走ってもらう
    いかにレースを作るか

  • 現役の騎手がここまで書くか!という切り込んだ内容でした。競馬界の現状を、そのただなかにいる人が冷静に分析し、問題点をあらわにしている。競馬にそんなに興味があるわけじゃないけど、これを読んでから藤田騎手にちょっと注目するようになりました。

  • (かつての)トップジョッキー藤田伸二による、JRAへの提言書です。
    もうかなり以前から競馬に魅力を感じなくなっている自分に気付かされ、また、その要因に納得させられました。

    多くの騎手について書かれていますが、「馬の「邪魔をしないこと」が大切」だということには共感できます。
    それに対して、以前にEテレのSWITCHインタビューという番組で、「昔は馬の邪魔をしない騎乗が良しとされていたけど、今は違う。馬を動かしていかないと、海外のジョッキー達には勝てない」というようなことを福永祐一が言っていました。
    私はその時に違和感があったのですが、本書にある、祐一は「人馬一体」とはなれていないとの指摘で納得できた気がします。
    邪魔をしないことができない技術しかないのに、それを謙虚に見つめず、更に難しいことをしようとして、結果、重大な事故を起こす。
    私自身や会社にも思い当たる節があるよなぁ…

  • 9.4.14

  • 競馬への興味が薄れている原因が、克明に記されていた。
    個性の消失、安易な乗り替わりにはゲンナリする。昔話をしたくはないが、かつては馬券の的中に関係なく、刺激的だったと思う。

  • 最近の競馬にあまり魅力を感じなくなってきた、なんだか遠い存在になってきた、そう漠然と感じていたことの理由が、藤田くんのこの本を読んではっきりした。外国産馬や外国人騎手ばかりのレースをわざわざ日本でする意味があるのか?1レースの半分がディープの子って異常じゃない?それと、馬券の種類、あんなに必要?WINSでバイトしてた時は、それぞれの売り子を贔屓にしてくれてるおじさんたちがいて、一言二言交わす言葉が休日のささやかなコミュニケーションになってた時代、今は殺伐とした機械的なWINSと競馬場。つまらない。でも、競馬も馬も変わらず好きだから、競馬を諦めたくない。と、思いました。

  • 競馬関連の本を読むのは初めてだったんだけれど、想像以上の内容で最後まで面白く読めた。
    次のページ次のページとどんどん読み進めていける本だった。
    武豊がなぜ勝てなくなったのか。
    競馬会の今をトップジョッキー藤田伸二の目線から語られてるところがとても面白い。

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著者プロフィール

藤田 伸二(ふじた・しんじ)
1972年北海道新冠町生まれ。JRA騎手。
中学卒業後、牧場勤務を経て競馬学校入学(7期生)。1991年デビューし、JRA賞(最多勝利新人騎手賞)受賞。騎乗回数は1万4000回を数え、通算1829勝。
デビュー以来、武豊の27年連続に次ぐ21年連続重賞勝利を果たし、1996年のダービー(フサイチコンコルド)、1997年の有馬記念(シルクジャスティス)、2002年の宝塚記念(ダンツフレーム)、2010・2011年のジャパンカップダート連覇(トランセンド)、2011年の天皇賞・春(ヒルノダムール)など重賞93勝。
特別模範騎手賞、フェアプレー賞、優秀騎手賞など、表彰歴多数。
(記録はいずれも2013年4月1日現在)

「2013年 『騎手の一分――競馬界の真実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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