ツール・ド・フランス (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062882149

作品紹介・あらすじ

ここ数年、ヘルシー志向の高まりやエコの観点から、自転車に乗るサイクリストたちが急増、自転車ブームが到来している。実は、これが日本におけるブームの3度目で、高度経済成長期において青春を満喫する「銀輪サイクリングブーム」が最初、1985年にNHKが特集で放送したことがきっかけで「ロードレーサーブーム」が起きたのが2回目である。
その2回目のブームを巻き起こした放送というのが、世界最大の自転車レース「ツール・ド・フランス」である。「ツール」とは「一周する」という意味のフランス語で、文字どおりフランス全土を約3週間にわたって自転車で一周する。途中、数々の名場面の舞台となったアルプスやピレネーの山々を駆け上ったりし、総距離はじつに3600kmにも及ぶ。
そんな壮絶なレースのはじまりは、1903年。スポーツ新聞の拡販キャンペーンとして実施されたことに由来する。以後、二度の世界大戦による中断をはさんだものの、今年2013年6月29日から開幕する大会でちょうど100回目を数える。
本書では、100回を数えるまで歴史を積み重ねてきたツール・ド・フランスのスポーツとしての魅力を、これまでの名勝負・名選手にまつわるエピソードから抽出し、同時に、歴史を育んできたフランス、ひいては欧州文化の土壌を紹介する。
近年、南米や東欧の選手たちの躍進が目覚ましいなか、日本人選手の活躍も記憶に新しい。アームストロングのドーピングによる7連覇剥奪といった事件もあったが、新たな世紀に突入するツール・ド・フランスの魅力を一冊に。

感想・レビュー・書評

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  • マジでこれ。ロードバイクは脚の負担がほぼ無い。体の負担が小さいランニングみたいなニュアンス。だからランニングハマれない人は基本的にロードバイクの良さそんな分からないと思う。あと自転車だからランニングよりも長い距離行ける。

    マイヨ・ジョーヌ (フランス語: maillot jaune) は、自転車ロードレースのツール・ド・フランスにおいて、個人総合成績1位の選手に与えられる黄色のリーダージャージである。 各ステージの所要時間を加算し、合計所要時間が最も少なかった選手がマイヨ・ジョーヌ着用の権利を得る。

    山口和幸
    スポーツジャーナリスト。ツール・ド・フランス取材歴30年のスポーツジャーナリスト。自転車をはじめ、卓球・陸上・ボート競技などを追い、東京中日スポーツなどで執筆。日本国内で行われる自転車の国際大会では広報を歴任。著書に『シマノ~世界を制した自転車パーツ~堺の町工場が世界標準となるまで』(光文社)。2013年6月18日に講談社現代新書『ツール・ド・フランス』を上梓。青山学院大学文学部フランス文学科卒。

  • 面白かったが古すぎる。アップデートしてくれないかな。日本人のmaillot jauneなんてはるか彼方のまた彼方。

  •  ツールド・フランスの取材を続けてきた記者が、その舞台裏や歴史などを解説している。ただ内容は期待外れだった。誰が優勝した、誰が何連勝した、などの記録に関する記載が多くて、そこまでツールドフランスのことを知らない人が読んでも、あまりピンとこない。歴史について解説した部分は、へー、と思うところもあった。歴史にだけ焦点を当ててくれたらもうちょっと楽しく読めたかもしれない。

  • 筆者はスポーツジャーナリスト。この新書1冊で取り敢えずツール・ド・フランスのざっくりした歴史と有名選手の動向が俯瞰できるという素晴らしい出来。ツール・ド・フランスにまつわる小ネタや魅力あふれる地方都市の紹介もちょいちょい入り、初心者には手頃な読み物。

    変速機のない時代にタイヤとチューブを肩に掛けて走ったとか、野生動物が棲息するピレネー山脈がコースとか、ワイルド〜。

    選手だけじゃなくて、レースディレクターのご苦労も半端ない。

  •  ロードバイクを初めたのがきっかけで本書を手に取った。
     1903年が第1回という伝統のある大会であり、超過酷なレースである。マイヨジョーヌ(いわゆる、黄色いジャージ)をかけた選手たちのむき出しの闘志と連携、裏切りといった駆け引きがすごい。黄色は当時の新聞”ロト”(現在は”レキップ”)の紙面の黄色が由来とのこと。
     マイヨジョーヌをめぐる人間の死闘とスポーツにつきものとなってしまったドーピング、実に人間くさい競技である。
     2013年出版の書籍であり、著者にはその後のドラマも伝えて欲しい。

  • 前半は色々なエピソードがあって面白かった。
    後半は記録の列挙でやや退屈。
    時系列になっていないのも読みづらい。

  • 帯にあるコメント。
    世界最高峰の自転車レースの魅力をこの一冊に凝縮
    に間違いなし。

  • ツール・ド・フランス入門書といったところ。
    ドーピングには触れているものの、綺麗な話ばかり。
    (図書館)

  • コンパクトな新書に、ツール・ド・フランスの長い歴史が良くまとまっていて、勉強になります。
    が、写真が少ないところが残念かな。

  • 津村記久子さんの『枕元の本棚』でイル・ピラータ(海賊)と呼ばれたレーサーの評伝やらが紹介されていて、昔、アームストロングの本も読んだことを思い出し、急にもっと知りたくなる。
    レースのことがよく分かる入門書。

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