- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062882460
感想・レビュー・書評
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著書は思い込みの強そうな人物だと感じた。
そして、その壮大な思い込みに付き合わされているような、感じが読んでいてした。
頭が良くて面白い人なのだと思うし、ここまで日本というもの、戦争の結末を自分ゴトとして考えられるのはすごい才能だとは思うのですが。
頭が良くて真面目な文系の人特有の言葉遊びというか、レトリックに付き合わされている感じがした。
読んで何か得られるか、っていうとそういうものもなかった。
視野が外に広がるというものでもなかった。
なんというか、非常におすすめできません。
戦後史とかを知りたいならジョンダワーの有名な本なり何なり、他に面白い本がたくさんあると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者とは全くの同世代です。私にとって、戦後という言葉のくくりでの時代感覚はない。戦争を知らない子供たちですから、前も後もなく、時代論証としては、ガンダム世代、ファミコン世代、おにゃんこ世代、バブル世代、ネット世代みたいなキーワードで語られることご多いです。
さて、そんな世代でも学生時代には興味の薄かった日本史を知りたいと、この歳になると自然と思います。歳をとるとはふしぎなものです。
本書はタイトルには戦後というありますが、戦争や天皇のお話もふくみますが、それにべったりでなく、戦後という時代を経て育った日本の社会を考えています。社会学としてはパーソナルな視点に立脚しており正しい、正しくないではなくこの人はこう考えるんだ。と自然に伝わってくる読みやすいものでした。 -
著者と全くの同世代なので70、80年代の何となく粗雑な世相の描写は「うん、そうであったか。」と納得できた。ただし憲法観などは著者の思い込みが強く感じられて、自分は追いていけなかった。