愛と暴力の戦後とその後 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062882460

感想・レビュー・書評

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  • 著書は思い込みの強そうな人物だと感じた。
    そして、その壮大な思い込みに付き合わされているような、感じが読んでいてした。

    頭が良くて面白い人なのだと思うし、ここまで日本というもの、戦争の結末を自分ゴトとして考えられるのはすごい才能だとは思うのですが。
    頭が良くて真面目な文系の人特有の言葉遊びというか、レトリックに付き合わされている感じがした。

    読んで何か得られるか、っていうとそういうものもなかった。
    視野が外に広がるというものでもなかった。

    なんというか、非常におすすめできません。
    戦後史とかを知りたいならジョンダワーの有名な本なり何なり、他に面白い本がたくさんあると思う。

  • 著者とは全くの同世代です。私にとって、戦後という言葉のくくりでの時代感覚はない。戦争を知らない子供たちですから、前も後もなく、時代論証としては、ガンダム世代、ファミコン世代、おにゃんこ世代、バブル世代、ネット世代みたいなキーワードで語られることご多いです。

    さて、そんな世代でも学生時代には興味の薄かった日本史を知りたいと、この歳になると自然と思います。歳をとるとはふしぎなものです。

    本書はタイトルには戦後というありますが、戦争や天皇のお話もふくみますが、それにべったりでなく、戦後という時代を経て育った日本の社会を考えています。社会学としてはパーソナルな視点に立脚しており正しい、正しくないではなくこの人はこう考えるんだ。と自然に伝わってくる読みやすいものでした。

  • 著者と全くの同世代なので70、80年代の何となく粗雑な世相の描写は「うん、そうであったか。」と納得できた。ただし憲法観などは著者の思い込みが強く感じられて、自分は追いていけなかった。

著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。作家。95年に「起爆者」でデビュー。著書に『ヴァイブレータ』(講談社文庫)、『ヴォイセズ/ヴァニーユ/太陽の涙』『ミューズ/コーリング』(共に河出文庫)、『モテたい理由』『愛と暴力の戦後とその後』(講談社現代新書)など。2012年に刊行した『東京プリズン』(河出書房新社)で毎日出版文化賞・司馬遼太郎賞・紫式部文学賞を受賞。

「2015年 『日本の反知性主義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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