- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062900713
作品紹介・あらすじ
「人間共通の口福に対する貪欲がなくならない限り、食愛による発明は無限に続くだろう。そして大きく展けるだろう。」梔子や薔薇や牡丹の二杯酢"花肴"、胡麻油粥に金木犀の花びらをふりかけた"心平粥"、鶏卵の黄身の味噌漬け"満月"、海老のしっぽや魚の骨へのこだわり…。酒と美味を愛した昭和の大詩人・草野心平が、生活の折々に親しみ味わった珍味美肴の数々を詩情で掬って綴る、滋味溢れるエッセイ集。
感想・レビュー・書評
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口福無限 (講談社文芸文庫)エッセイ集の作品です。
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《教員オススメ本》
通常の配架場所:教員おすすめ図書コーナー(1階)
請求記号:914.6//Ku84
【選書理由・おすすめコメント】
城西大学で学んでいる学生の皆さん、草野心平を知っていますか。そう、「城西大学学歌」を作詞した、とても自然・生き物に造詣の深い詩人です。彼は、食への想いも超一流で、このエッセイを読んでいると、自分でも試してみたくなります。バラの花びらの酢の物、とても美味しかったです。(医療栄養・松本明世先生) -
かえるの詩人と評され小料理屋も商った男の食にまつわるエッセイ集。
トーストに花びらを散らしたりとなかなか情緒的だけど
沢蟹を生きたまま食べたり、一番旨い部位は頭と書いたりといささか偏食気味。 -
昔はニワトリの血のニコゴリ繊切りにして豆腐などと一緒にスープにしたそうだが、そのためには生きたニワトリを買ってくる必要があった。とても私には作れないし、食べられない。