探偵の探偵3 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1505
感想 : 141
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062930611

感想・レビュー・書評

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  • 伏線を見落とした・・・。くやしいなぁ。ここで正体見破れなかった事!!

  • 妹を死なせる原因を作った死神の存在を追う玲奈。その死神の正体が意外な人物に読んでいて唖然とした。(注意深く話を追っていれば「この人が怪しいな」というのは分かる、と思う。)さらにその背後にも死神の師匠的存在がいるらしく、次巻はその人物との対決になりそうかなあ。でもまだ玲奈がその存在に気付いていないし、琴葉の元から去り別の探偵事務所に移るなど展開がどうなるのか全く読めない。早く次の巻を読みたいと思う。

  • 2の続き。砂糖が大活躍。姉さんが余計なことをし、ひどい目に遭う。

  • いい意味で予想を裏切ってもらいました。読み進めるうちに加速してどんどん読み進めたくなる、そんな感じでおもしろかった。

  • 玲奈は案外よく泣く。

  • 2016.1.18 読了

  •  妹を死に追いやった探偵、死神との対決が描かれるシリーズ三作目。

     松岡さんのお家芸と言えば、様々な雑学や知識をミステリのネタとして組み込むところ、そして女性主人公の暴走。今作はそんな松岡さんらしさが、ぎっしりと詰まった作品だと思います。

     あまりの暴走っぷりと話が筋道に乗ってくるのが遅い印象だったので、前半はちょっともたついた感がありましたが、後半からの展開は衝撃的かつハード……

     ミステリとしての展開の妙はもちろんですが、徹底して日の目の見ない玲奈の境遇の辛さが、何より印象に残ります。

     シリーズをここまで読んでいて思ったのが、悪魔の返り血を浴びた騎士の話。正義の騎士は悪魔を殺しますが、その返り血を浴びてしまい、騎士は悪に憑りつかれてしまいます。

     この小説の探偵像は、仕事のためなら盗聴、住居侵入などプライバシーの侵害はお構いなし、依頼者の足元を見る探偵たちなど、徹底して探偵を無法者の悪人として描きます。

     玲奈はその探偵を取り締まる役回りでありながら、彼女自身も探偵なので、結局は他の探偵と同じように違法行為を犯し暴力もいとわず、そうした探偵たちに制裁を下します。

     玲奈の探偵の様子を読んでいると、彼女の行動をどこまで正当化できるのか、と個人的には思ってしまいます。しかし、彼女自身そうした行動は正義心から動いているので、それを責めることができるのか、とも思ってしまいます。

     正義の行動がいつのまにか周囲から見ると、悪と変わらないように見えていってしまう……。そうした正義と悪の境界線の曖昧さが、また作品を単なるエンタメ以上のものにしているように思います。

     次巻でシリーズに一区切り。玲奈が最後にどこにたどり着くのか、気になるところです。

  • うおおおおお!なんだこの展開!!

  • 市村凛の恐ろしさ、めんどくささはドラマ以上。いい加減にしろと言いたくなる。
    決戦の場所が違うのは、小説のよさ!ドラマのよさを生かしていてよいなぁと。
    3巻までが、連ドラ内容。あらためて、いい量感でうまく作っていたなと思わせる。

  • 探偵の探偵第3弾‼︎
    死神・澤柳菜々との最後の戦いとなる。
    悪徳探偵を駆除するために、どんな手段も使うため、玲奈は常に警察に監視されるようになるが、その中でも死神を追いかけ続ける。
    愛する妹の死に関与し、玲奈の人生、そして家族をばらばらにした死神の正体とは、いったい誰なのか…

    ドラマを観てからの原作。それでもこの展開にはドキドキハラハラ。
    今までも十分玲奈にとって、過酷で悲しい戦いでしたが、最後のシーンは辛かった…
    死神の正体も、全く予想できず。こんな近いところにいたのかと驚いた。
    ドラマではここで完結!でも、ここまで原作に忠実な映像化もないと思う!

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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