武家屋敷の殺人 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062934732

作品紹介・あらすじ

孤児院育ちの美女から生家を探してほしいとの依頼を受けた弁護士・川路。唯一の手がかりは、20年前の殺人と蘇るミイラについて書かれた異様な日記のみ。友人・那珂の助けを借りてついに家を突き止めるが、そこは江戸時代から存続するいわく付きの武家屋敷だった。そして新たな殺人が……。謎とトリック2倍増しミステリ!

感想・レビュー・書評

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  • うーん、イマイチ好みでなく斜め読み。
    長すぎる。

  • 小島正樹『武家屋敷の殺人』読了。
    孤児院育ちの女性からの生家探しの依頼。その裏には殺人、怪しい武家屋敷、謎の日記、ミイラ、死体消失、首切り死体、江戸時代の乱心騒ぎ、と「やりすぎ」なくらい謎が詰め込まれている。
    物理トリックも心理トリックも山盛りにしてあり、それらと謎がしっかりと繋がってオチるのが気持ちいい作品。少々強引なところも個人的には好きだった。
    本格のあるあるというか、しっかりコードを守った上で何重にも罠を仕掛けている、そういった丁寧で王道的な一面がある。しかし謎の量は王道のそれを遥かに凌駕し、飽きさせない構成の技巧の上に成立している。

  •  どんでん返しに次ぐどんでん返し、そして不可能犯罪に次ぐ不可能犯罪といった、本格ミスチリーの魅力が盛り沢山で面白かった。個人的には島田荘司御大の後継者、というイメージが湧いた。最後の探偵の依頼人への気遣いも良い余韻だった。

  • 壮大なミステリーだった❗ちょっとページ数がって躊躇してる人大丈夫ですよ。スラスラいけてこれは面白い。

  • てんこ盛りすぎて何度も日記と本編とを行ったり来たりしました。
    家をつきとめる推理はなるほど~と感心しました
    怖すぎる内容とトリックで面白かったです
    江戸時代の話も怖かった
    那珂さんの太宰府の母のはなしは??でした。

  • 好き。 面白かった 。楽しく読めた。
    狡猾さ悪どさを別にして、全てを悟って精神異常になるのはさすがに可哀想だが、切ない騎士もある意味悲しい。
    しかし1番辛いのは太宰府の母だ。

  • トリックも謎もほんとにてんこ盛りで、クライマックスでは底が何度も抜ける。この展開だと、読後感は悪くなりがちだが、そうならないことも評価したい。

  • なるほど、詰め込みすぎって、このことかー!!
    冒頭の日記が早々と解決したと思ったら、ひっくり返るし
    めでたしめでたしって思ったら、差し込んでくるし
    いろいろ細かいなぞなぞ散りばめるし

    中盤ちょっと中だるみしたけど、久しぶりに分厚いやつ一気読みしてしまった

    満足満足、おなかいっぱい。

    次は短編読もー

  • てっきり館物かと思いきや、、、。
    ジャンル的には作中作がキーになる作品。島田荘司の『ネジ式ザゼツキー』、三津田信三の『山魔の如き嗤うもの』の構成に似ている。
    面白かったが、動機がちょっとなぁ〜。

  • 孤児院育ちの美女から生家を探してほしいとの依頼を受けた弁護士・川路。唯一の手がかりは、20年前の殺人と蘇るミイラについて書かれた異様な日記のみ。友人・那珂の助けを借りてついに家を突き止めるが、そこは江戸時代から存続するいわく付きの武家屋敷だった。そして新たな殺人が……。謎とトリック2倍増しミステリ!

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著者プロフィール

埼玉県生まれ。2005年、島田荘司氏との共著により『天に還る舟』(南雲堂)を上梓。2008年、『十三回忌』(原書房)で単独デビューを果たす。2015年、『扼殺のロンド』(双葉社)で第6回「駅の中の本屋さんが選んだエキナカ書店大賞」を受賞。スケールの大きなトリックと、どんでん返しを得意とする。趣味はリバーカヤックと散歩。ビールが大好物!主な著書に『怨み籠の密室』(双葉社)、『ブラッド・ブレイン1~3』(講談社)、『モノクローム・レクイエム』(徳間書店)、『愚者の決断——浜中刑事の杞憂』(南雲堂)など。

「2022年 『仮面の復讐者 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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