祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)

  • 1672人登録
  • 4.01評価
    • (129)
    • (260)
    • (118)
    • (2)
    • (0)
  • 160レビュー
著者 : 東野圭吾
  • 講談社 (2016年9月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062934978

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 東野圭吾は、やはり読ませるのがうまい作家だ。
    伏線が巧みに埋め込まれており、何気なく読み進めたあと、ついまた最初から読み返したくなる。
    加賀が、何故父親と相克するのか謎の部分があったが、この作品で母親の最期の様子が記されることによって、やっと明らかになった。
    加賀の家族の問題が一区切りし、今後は、金森登紀子との関係がどうなって行くのか、まだまだこのシリーズから目が離せない。

    『夢幻花』に続き、この作品でも原発が、「3.11」とともに、作業員の就労問題として、告発的に取り上げられている。著者の一つのスタンスか。

  • 本当に久々に東野さんの作品を読みました。

    やはりさすがっ!魅了されますね^^;
    ミステリーならではの点と点が少しずつ繋がって線になる瞬間、謎が解け一筋の光が見えた時の気持ちは何とも言えません。
    これぞミステリー!みたいな^^;
    その展開やタイミングが絶妙で^^;これは個人の勝手な感じ方ですが、早すぎても遅すぎてもつまらなくなってしまう絶妙のタイミングで話が展開していく…テンポ感も心地良い…すっかり東野さんの思う壺にどハマりです!笑

    そしていつもそう思いますが、東野さんが最後にもってくるものって『愛』ですよね…
    殺人の加害者だけど、ただ『悪人』という言葉では片付けられない、その親子が背負った過酷な人生、その終わらせ方、絆が生んだ罪には親子の愛が溢れていました。
    ミステリーの面白さだけでなく色々な形の愛で温かいぬくもりや切なさを残してくれる東野作品。
    これからまた読んでいこうと思います。

  • 愛が導いた温かいけど悲しい結末。家族を捨てて不倫して好き勝手に生きた母親、うつ病ゆえにあえて家族を守るために家族を捨てた母親。その二人の母親のそれぞれの子供の接点ができ、そして愛するが故に死を選んだ人たちの人生が交錯していく。

  • 評価は5.

    内容(BOOKデーターベース)
    明治座に幼馴染みの演出家を訪ねた女性が遺体で発見された。捜査を担当する松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることに加賀恭一郎は激しく動揺する。それは孤独死した彼の母に繋がっていた。シリーズ最大の謎が決着する。吉川英治文学賞受賞作。

    流石売れっ子作家の作品はやはり読みやすくて面白い。適度なワクワクと適度なネタばらしでストレス無く読み進められた。内容もシリーズ物でありながらマンネリ化せず大満足の1冊だった。ファンが多いはずだわ。

  • 面白かったし、最後まで楽しめたけど、
    本来のミステリー的な部分はイマイチ。

    展開があまりにもわざとらしく、
    そんなにサクサク人を殺せるものかと
    疑問に感じた作品です。

    それでもよかったのが、加賀恭一郎として、
    母親と真摯に向き合える内容や登紀子との繋がりが
    できたのがシリーズ物を読んでいてよかったと思えました。

  • 加賀シリーズ。
    さすがこのシリーズは「鉄板」ですね。

    色々な疑問が最後にすべて繋がっていくのは、
    まるで「喜劇」のよう。

    最近、作風が儚げになっていってる気がしたけど、
    気のせいかな。
    もしくは自分が齢をとっただけかも¨(笑)

  • 加賀恭一郎シリーズ。
    第10の事件。

    家族愛がテーマなのかな?
    ラストに向けて深く辛く、
    でも考えさせられるようになっていく。

    子を想う親は、子供のためなら何でも出来る。
    親の愛情を自覚した子供も、
    親を助けるためなら大抵のことは出来る。

    そんな人間の深い部分の感情を、
    抉り出された感じがする一冊でした。

  • 加賀恭一郎シリーズの10冊目。
    これまでのシリーズを読んでいるか、いないかで、面白さが全然違ってくると思う。今まで謎だった加賀の母のエピソードと、ある殺人事件とが絡み合い、真相が明かされていきます。
    父娘の親子の愛情が痛いほど伝わってきました。でも、最初の殺人は仕方ないにしても、もう二人は殺さないでよかったのでは?と思えてしまう。もう後戻りができない、完全に逃げ切ることができない苦しみがそこにはあるのだろうけど、そこだけは共感できず。
    加賀親子のほうも、それぞれがお互いを想い合ったため、今があるのだということがわかり、謎が解けスッキリしたし、親子の絆に胸をうたれました。
    断然、過去作を読んでから読むのがいいと思います。

  • 東野圭吾で加賀さんシリーズが一番好きです。
    読みやすく半日で読めるほど面白い。

    物語は哀れな親子の末路。
    事件発覚のきっかけとなる女性が一番の被害者で
    唯一同情する登場人物ですが、
    それ以外はあまり同情できない被害者ばかりかな。
    だからこそあの親子の哀れさが引き立つのですが。

    シリーズを通して謎だった母親の半生も分かり
    金森さんとの関係も進展して、本庁にも復帰。
    次作がますます楽しみです。

  • 加賀恭一郎の母のエピソードが語られることにより、加賀と父親の確執の理由が判明する。
    自分の命・人生をかけても我が子を守らんとする、親のあまりに深い情愛。美しく、それ故に結末が哀しい。

  • 面白かった~。読み始めは主人公の加賀刑事の母の話。まずこれもとても哀しい。その後の殺人事件とこの母がその後の事件にどう繋がるのか、もう一人の主人公と思われる女性演出家がどう関わってるのかさっぱりわからないまま、どんどん新しい謎が出てくる面白さで一気読み。この女性演出家の父親の深い愛には心打たれます。

  • 加賀恭一郎シリーズだと知らずに読み始めました。20頁目を過ぎた辺りに加賀さん登場。これまで謎だった彼の母親について明らかになります。加賀恭一郎シリーズだと判明してからは、映像化されたときのキャストが文章とセットになって頭に浮かぶ。ただでさえ字がデカめで読みやすい講談社文庫に、加賀=阿部寛、その従弟の松宮=溝端淳平、本作ではすでに故人となっている加賀の父親=山崎努までイメージされると、450頁弱でもスイスイ進みます。

    東京のアパートの一室で他殺体が発見され、身元の確認に難航したが、滋賀から幼なじみを訪ねて上京した女性だと判明。同時期に河川敷でホームレスとおぼしき男性が焼死する。この二つの事件には何の関連もないと考えられていたが、ひょんなことからかつて加賀の母親が交際していた男性の存在が浮上。加賀と松宮が捜査に当たることに。

    吉川英治文学賞受賞作とのことですが、東野圭吾作品のなかで決してピカイチというわけではありません。なんだかなぁと思う部分もあるものの、一時の「東野圭吾、もう駄目かも」と思っていたころと比べれば、あらゆる点で面白い。背負ってしまった不幸と罪、原発の問題、親子の絆といったものがきっちりと描かれて、最後にはしんみりさせられるのもさすがです。これも同じキャストで映像化してほしい。

  • 加賀恭一郎シリーズ10作目。
    アパートの一室で女性の死体が発見される。彼女は数日前に中学の同級生で舞台演出家をしている浅居博美を訪れていた。浅居は加賀と面識があることが判明。
    加賀の母親とのつながりは、そしてもう一つの男性の焼死体は・・・
    いつ話が繋がるのかと、先を楽しめながら読めた。父親と博美の絆には、切なさもあるが感動した。

  • 東野さんの作品はいくつもの伏線が張り巡られていて、後半に一気に回収されていくものが多いが本作もそのタイプだった。ただ少し設定にムリさを感じてしまって、感情移入しきれなかった。とはいえいつものごとく、こんな構成よく思いつくなと感心させられてしまうのだけれど。本当に東野さんの頭の中はどうなっているのかしら。

  • 加賀さん…どうか幸せになってね…。

  • 加賀恭一郎シリーズ。
    面白かった!なんで東野圭吾の作品は、こんなにも読み進められるんだろう。

    加賀恭一郎の母親の家を出た後の生き様が明らかに。
    加賀の父親との関係性、なぜあえて孤独に死なせることを選んだのかの理由も。

    そしてもう一組の親子、浅居父娘の物語。

    どちらも親子の愛、絆に涙。
    「死ぬ前にもう一度、愛する息子に会いたかっただろうに」というところに思わず泣けた。自分と母親に重ね合わせて。

  • 頁をめくる手が止まらなかった。加賀恭一郎シリーズではお馴染みの人々が登場して、彼らが本格推理を働かせるからだけではなく、恭一郎の親子関係の謎がやっと解き明かされたからである。

    私は東野圭吾の作品の中でも加賀恭一郎シリーズが1番好きだ。ガリレオシリーズとは違って、しっかりと地味な事件を追っているので、より人間の心理面が焦点になっているからである。初期のものは恭一郎は最後の方に登場するだけで、事件そのものが主人公だったが、最近は恭一郎の人生にもスポットが当たるようになった。それはそれで面白い。しかし、文庫の煽り文句「加賀恭一郎、最大の謎が明らかになる。」というのには異論がある。今回恭一郎が日本橋署に移った理由は明らかになったが、そもそも何故警部補で優秀な恭一郎が所轄にいたままになっていたのか、その原因になっていたはずの浅岡美緒とのいきさつはどうなったのか、今回恭一郎が金森登紀子という別の女性にアプローチしたのは何故か、というある意味恭一郎の「人生にとって最大の謎」が残されているからである。次回こそ、それがテーマになる気がしてならない。

    2016年9月30日読了

  • 想像を絶する長く辛い孤独の日々を、自分だったら耐えられそうにない。ついに明かされる事実のなんと切なく強い思いか

  • 加賀恭一郎シリーズ。
    今までの謎が全てわかる、との触れだったので、楽しみにして読みました。確かに、お母さんとの話しが重要な、役割を果たしています。
    最初から何となく犯人はわかるのですが、それでも複数発生する殺人事件のどれが誰の犯罪というのは最後近くまできちんと推理できませんでした。
    自分たちの犯した罪、抱えた謎を明らかにさせないため、これだけ犯罪を重ねるというのも浮かばれない話しです。

    結構な長さですが、それを感じさせず、一気に読めました。

  • 明治座に幼馴染みの演出家を訪ねた女性が遺体で発見された。捜査を担当する松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることに加賀恭一郎は激しく動揺する。それは孤独死した彼の母に繋がっていた。シリーズ最大の謎が決着する。

  • 次から次へと明かされていく真相に、ただただ驚かされっぱなしでした!
    登場人物の悲しく、切ない過去に胸が苦しくなる作品でもありますが、私はこのストーリーがとても好きです。

  • 今月の4冊目。今年の16冊目。

    久しぶりの東野氏。相変わらずの加賀さんでした。犯人の動機、なぜ、というのを読みながらずっと考えていました。読み終わったとき、なきそうになりました。

  • 悲劇なんかじゃない。これが私の人生 

    明治座に幼馴染みの演出家を訪ねた女性が遺体で発見された。捜査を担当する松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑う。それは孤独死した彼の母に繋がっていた。最大の謎が決着する。吉川英治文学賞受賞作。

  • 加賀恭一郎シリーズ2冊目だが、どうも主人公がどういう人物なのかつかめない。
    シリーズを読む順番が良くないのかな。

全160件中 1 - 25件を表示

祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)に関連する談話室の質問

祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)を本棚に登録しているひと

祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)の作品紹介

悲劇なんかじゃない。これが私の人生。
加賀恭一郎は、なぜ「新参者」になったのか---。

明治座に幼馴染みの演出家を訪ねた女性が遺体で発見された。捜査を担当する松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることに加賀恭一郎は激しく動揺する。それは孤独死した彼の母に繋がっていた。

シリーズ最大の謎が決着する。
吉川英治文学賞受賞作。

ツイートする