祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)

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著者 : 東野圭吾
  • 講談社 (2016年9月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062934978

祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 東野圭吾は、やはり読ませるのがうまい作家だ。
    伏線が巧みに埋め込まれており、何気なく読み進めたあと、ついまた最初から読み返したくなる。
    加賀が、何故父親と相克するのか謎の部分があったが、この作品で母親の最期の様子が記されることによって、やっと明らかになった。
    加賀の家族の問題が一区切りし、今後は、金森登紀子との関係がどうなって行くのか、まだまだこのシリーズから目が離せない。

    『夢幻花』に続き、この作品でも原発が、「3.11」とともに、作業員の就労問題として、告発的に取り上げられている。著者の一つのスタンスか。

  • 本当に久々に東野さんの作品を読みました。

    やはりさすがっ!魅了されますね^^;
    ミステリーならではの点と点が少しずつ繋がって線になる瞬間、謎が解け一筋の光が見えた時の気持ちは何とも言えません。
    これぞミステリー!みたいな^^;
    その展開やタイミングが絶妙で^^;これは個人の勝手な感じ方ですが、早すぎても遅すぎてもつまらなくなってしまう絶妙のタイミングで話が展開していく…テンポ感も心地良い…すっかり東野さんの思う壺にどハマりです!笑

    そしていつもそう思いますが、東野さんが最後にもってくるものって『愛』ですよね…
    殺人の加害者だけど、ただ『悪人』という言葉では片付けられない、その親子が背負った過酷な人生、その終わらせ方、絆が生んだ罪には親子の愛が溢れていました。
    ミステリーの面白さだけでなく色々な形の愛で温かいぬくもりや切なさを残してくれる東野作品。
    これからまた読んでいこうと思います。

  • 愛が導いた温かいけど悲しい結末。家族を捨てて不倫して好き勝手に生きた母親、うつ病ゆえにあえて家族を守るために家族を捨てた母親。その二人の母親のそれぞれの子供の接点ができ、そして愛するが故に死を選んだ人たちの人生が交錯していく。

  • 評価は5.

    内容(BOOKデーターベース)
    明治座に幼馴染みの演出家を訪ねた女性が遺体で発見された。捜査を担当する松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることに加賀恭一郎は激しく動揺する。それは孤独死した彼の母に繋がっていた。シリーズ最大の謎が決着する。吉川英治文学賞受賞作。

    流石売れっ子作家の作品はやはり読みやすくて面白い。適度なワクワクと適度なネタばらしでストレス無く読み進められた。内容もシリーズ物でありながらマンネリ化せず大満足の1冊だった。ファンが多いはずだわ。

  • 加賀恭一郎の母のエピソードが語られることにより、加賀と父親の確執の理由が判明する。
    自分の命・人生をかけても我が子を守らんとする、親のあまりに深い情愛。美しく、それ故に結末が哀しい。

  • 面白かった~。読み始めは主人公の加賀刑事の母の話。まずこれもとても哀しい。その後の殺人事件とこの母がその後の事件にどう繋がるのか、もう一人の主人公と思われる女性演出家がどう関わってるのかさっぱりわからないまま、どんどん新しい謎が出てくる面白さで一気読み。この女性演出家の父親の深い愛には心打たれます。

  • 面白かったし、最後まで楽しめたけど、
    本来のミステリー的な部分はイマイチ。

    展開があまりにもわざとらしく、
    そんなにサクサク人を殺せるものかと
    疑問に感じた作品です。

    それでもよかったのが、加賀恭一郎として、
    母親と真摯に向き合える内容や登紀子との繋がりが
    できたのがシリーズ物を読んでいてよかったと思えました。

  • 加賀シリーズ。
    さすがこのシリーズは「鉄板」ですね。

    色々な疑問が最後にすべて繋がっていくのは、
    まるで「喜劇」のよう。

    最近、作風が儚げになっていってる気がしたけど、
    気のせいかな。
    もしくは自分が齢をとっただけかも¨(笑)

  • 加賀恭一郎シリーズ。第10の事件。
    家族愛がテーマなのかな?
    ラストに向けて深く辛く、でも考えさせられるように。

    子を想う親は、子供のためなら何でも出来る。
    親の愛情を自覚した子供も、
    親を助けるためなら大抵のことは出来る。

    そんな人間の深い部分の感情を、
    抉り出された感じがする一冊でした。

  • 加賀恭一郎シリーズの10冊目。
    これまでのシリーズを読んでいるか、いないかで、面白さが全然違ってくると思う。今まで謎だった加賀の母のエピソードと、ある殺人事件とが絡み合い、真相が明かされていきます。
    父娘の親子の愛情が痛いほど伝わってきました。でも、最初の殺人は仕方ないにしても、もう二人は殺さないでよかったのでは?と思えてしまう。もう後戻りができない、完全に逃げ切ることができない苦しみがそこにはあるのだろうけど、そこだけは共感できず。
    加賀親子のほうも、それぞれがお互いを想い合ったため、今があるのだということがわかり、謎が解けスッキリしたし、親子の絆に胸をうたれました。
    断然、過去作を読んでから読むのがいいと思います。

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祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)の作品紹介

悲劇なんかじゃない。これが私の人生。
加賀恭一郎は、なぜ「新参者」になったのか---。

明治座に幼馴染みの演出家を訪ねた女性が遺体で発見された。捜査を担当する松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることに加賀恭一郎は激しく動揺する。それは孤独死した彼の母に繋がっていた。

シリーズ最大の謎が決着する。
吉川英治文学賞受賞作。

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