あなたは、誰かの大切な人 (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062936606

感想・レビュー・書評

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  • 短編集なのでさらっと読了できたが、何度も戻って読み返したくなる。無用の人の父と娘の関係性が特に好きだった。あとは友人と旅行に行く話も。大切な人を大切にできること自体が尊い。あたたかい気持ちになれる良い作品でした。

  • 親の介護、親を看取る。人生の大切なひととの思い出。

  • あんまり短編集は向いてないけど、どれも心の支えになりそうって感じのかわいい本

  • 原田マハさんの作品は基本的にどれも大好きやけど、これは少し△…?
    ひとつひとつのお話は心温まるが、あまり抑揚がなく、少し飽きるかも…?

  • 家族に対する張り裂けそうな痛みに毎章涙を流しながら、最後の章では、ゆったりと孤独という存在の大切さを描き出す。

  • 「死」「生命」と隣り合わせなストーリーばかりで、それを通して生きることの美しさを感じる短編集だった。風景の描写がとても好きで、どの景色も見たくなった。「波打ち際のふたり」の旅館に行きたい!
    生きてるともちろん幸せなことばかりじゃないけど、それを受け入れて一歩進んだときに心が暖かくなる瞬間がある、と気付ける一冊。

  • 大事なひと、過ごした時間でも距離でも時期でもなく…その尊さをそっと感じる。

  • 原田マハさんの作品を読んだ後は、いつも清々しく心温かい気持ちになる。
    女性主人公の短編集だったけど、一編一編が前向きで読んでて嬉しい。
    なぜ、こんなに心にスッと入ってくる作品ばかりなのだろう…
    芸術の背景も知的好奇心がうずき、
    独身女性の新しい価値観と生き方を尊敬して
    彼女たち一人一人に人生と関わっている人々が
    丁寧に繋がっている。
    私が誰に影響をあたえ、誰から影響をうけているか。人間関係は面倒くさいというけれど、接している一人一人と思い合っているのは素敵なこと。
    目の前にいる人と丁寧に関わっていきたいものだ。

    お風呂場で日没の太陽を見た描写で、偶然集まったいろんな関係の人びとの不思議を描いていた。
    とても心に残っている場面。

  • 大人の女性が主人公の6編のハートフルな短編集
    さまざまな生き方が語られていますが、この手の小説は自分のスコープ外です(笑)

    なにが良かったかって、一通り読んだ後の解説。
    「どんなに辛い人生だって、あなたには絶対、一人は味方がいると思っていい。それは自分自身という、最強の味方だ。あなたを大切に思っている人は、必ずいる」

    ■最後の伝言 Save the Last Dance for Me
    母親が亡くなったにも関わらず、告別式に父親は現れず。父親はイケメンだったが、生活をなすことが出来ない人。そんな父親に母親が最後に残した伝言

    ■月夜のアボカド A Gift from Ester´s Kitchen
    メキシコ系アメリカ人の友人エスターが60歳で再婚した相手との長い物語

    ■無用の人 Birthday Surprise
    勤務先の美術館に届いた宅配便。差出人はひと月前に他界した父。その中身は「鍵」
    差出の住所に訪ねて、その鍵で開けたところにあった物は?

    これは、とてもよかった!!

    ■緑陰のマナ Manna in the Green Shadow
    トルコを紹介する小説を書くためにイスタンブールに訪問。そこで紹介した母親の味

    ■波打ち際のふたり A Day on the Spring Beach
    旅行の時だけ出会う友達
    認知症の症状が出始めた母親とどうかかわっていくのか?

    ■皿の上の孤独 Barragan´s Solitude
    かつてのビジネスパートナーは緑内障で視力を失いつつある。自分は、乳がんで手術。そんな中、一緒に観たかったルイス・バラガンの邸宅に一人で訪れる

  • 独身女性がそれぞれ主人公の6編。
    特に、女性読者には「読む特効薬」。
    世界を飛び回る著者らしく、舞台は日本ばかりでなく、トルコ、ロスそしてメキシコと多岐にわたっている。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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