- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062937016
感想・レビュー・書評
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騙された〜/(^o^)\
某名探偵のお孫さんが活躍する漫画が大好きなので、吹雪の中のクローズドサークルは特に躊躇すること無く入り込めたけど、なかなか事件解決しないし、回りくどいし、「あ〜小説の方の本格ミステリは苦手かも」と思い始めた時にどんでん返しがやって来ました。
各章ごとに、作者による但し書き「主人公は語り手でありワトソン役」「一夜が明け死体が発見される」等の文言が挟まれてあり、早々にネタバレを食らっているみたいで少しイラッとしたが、これにも仕掛けがあり、やられた…となりました。素直に読んでいれば、ほぼ騙されると思います。
この騙された感覚は悪くないけれど、それまでがいささか退屈だったので自分の中ではもう一歩、と言った感じ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【始】
まず本編の主人公が登場する
【終】
あたかも、暮れ遅れた星の瞬きのように、光の流れは仄かだった。
ほぼネタバレされたまま読んだけど、それでも面白かった。設定はベタな山荘モノだけど、ユーモアのあるキャラクターと空気感のおかげで一味違ったミステリーというものを楽しめる。
その空気感をフリにした叙述も見事。少しだけ切なさがあるのが良い。 -
【経年劣化していないことは保証します。
(中略)今読んでも面白い。
そう信じております。】
帯にあった作家の言葉に痺れた。
ずっと気になっていたけど
いやー、早く読めばよかった。
雪に囲まれるこの季節に読みたくて
12月に買ったんだけど
雪がしんしんと降るその音や
強い風が吹き荒れ
視界が真っ白になる様が目の前に広がる。
年末の静かな深夜あたりに読めば
最高だったろーな。
胡散臭い濃いキャラの面子が集まったところで
山荘に閉じ込められ…
ありがちなクローズドサークルなのに
どんどん引き込まれて一気に読んじゃった。
各章のはじめに、作者による注釈つき。
よし、このあたりから来るぞ…
構えて読んだはずなのに
伏線が全くわからなかった。
読書ノートに感想を書いていたときに
遅ればせながら、らしきものを発見…
犯人がわかったうえで、少ししたら読み返したい。
きっともっとあるはず…
初版が1999年。
これだけ年月が経っているなんて。
ページをめくる手が止まらない面白さ。
こんなに夢中になって読める作品をありがとう!
出会えて読んでよかった…!
前の作品であればあるほど
本の深みを改めて知るなー。
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クローズドサークルでの犯人当てミステリー
全ての情報が開示されていて、ちゃんと読めば犯人が分かるようなフェアな構成
騙されるものかと注意深く読み込んで、結果見事に騙された
叙述的なトリックとはまた違ったやられた感が気持ちのいい作品 -
鴛ミスで、有栖川先生が推薦していたので。凄く、正統派で堪能できるミステリーだった。考えながら読み進めるのに心地のよいスピード感で右往左往楽しかった。結構、振り回された!