浜村渚の計算ノート 8さつめ 虚数じかけの夏みかん (講談社文庫)
- 講談社 (2017年10月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062937412
感想・レビュー・書評
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前巻からの続きのように2乗すると-1になる虚数iとガウス平面が登場。小見出しの<cos度数+i sin度数>はオイラーの公式というところまでは分かったが、いつものように番号になるのかは分からず。弧度法ラジアンではなく度数法を使ったのは、その後のωでも数直線・平面を120度で回ることを読者に理解しやすいようにとの工夫なのだろう。皆藤ちなみが安楽椅子探偵のポジションとして活躍するかと思ったが、ドクター・ピタゴラス復活でそれも怪しくなってきた。そうだ『時計じかけのオレンジ』を読んでみよう。
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虚数がテーマの話ではガウス平面とかω(1の3乗根)とか、そういえばあったなと。こうして渚に教わると複素数ってすごいなとあらためて感じました。
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面白かった
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これまでは数学の話と本編のストーリーがどちらも面白く両立していたが、今回はストーリーがいまいちで数学も無理矢理こじつけた感じだった。
特に「高塚十兵衛最後の事件」は東角がなぜ約数が好きなのか、数学的なつながりがよくわからなかった。
それに浜村渚よりも高塚刑事が前に出すぎていて、このシリーズとは別の作品のように感じられてしまった。
「回るヨコハマ捜査線」は、私が横浜に行ったことがないせいもあるだろうが、なかなか横浜らしさを味わうことができなかった。
「横浜には、複素数がよく似合う」という文句も無理があると思う。
それにしてもアドミラル・ガウスは何がしたかったのか・・・。
数学の謎を解き明かすためには手段は選ばない、数学愛が極端な人間というだけならよかった。
しかし、裏切り者を殺すことに一生懸命で、余計なことばかりやっている印象を受けた。
ラストからは新たな展開が予想されるが、そろそろ決着していいと思う。
数学的逸話がまだあるのなら読みたいが、ストーリーとうまく両立するようによく練ってほしい。 -
複素数
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180804
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実質9冊目であるが、今でも面白いしよくネタが尽きないものだ
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2編の短編と、1篇の中編。
アラビアだから、なのは分かりますが
怪しすぎる犯人登場w
ラクダ使ってる時点であれですけど…。
攻撃方法もあれですけど。
彼の数学内容は分かったのですが、開き方はさっぱり!
それを言うなら、次の犯人の『お友達』の数字も。
最初の犯人の方がインパクトがありすぎて
普通、な感じがします。
そして前後編になっている、中編。
イベントに対して、すごい参加資格です。
くるくると悪魔の周りを回る数字。
図面にすると分かりやすいですが、そうまでして
回らなくても、とかうっかり思ってしまいます。
それはそれで、この考えを全否定…いけないいけない。
ついにあの人も再登場! となりましたが
お兄ちゃんはどうなるのでしょう?