- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062940351
感想・レビュー・書評
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まさかの百鬼夜行シリーズ最新刊。連載やWeb作品のチェックはほとんどしていないので、刊行された際は驚いた。京極堂や榎さんが活躍するわけではないが、利発なあっちゃんの語りで本シリーズを読めるのはうれしい。そしてこの薄さも、すいすい読めていいんだけれど、ちょっと寂しい気がしたり。われながらわがままである(笑)。鬼というものについての解釈がぶれない京極作品であることに頼もしさを感じ、美由紀の竹を割ったような性格に和む。角川文庫と新潮文庫から出るという作品もぜひ読みたい。分厚いほうの再読も……したい気持ちはある。
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百鬼夜行シリーズ最新作。……ですが、今回は短めなので若干の物足りなさも。登場人物も敦っちゃんと『絡新婦の理』の呉美由紀ちゃんのみで他の方々は名前だけです。今回は”因縁”という概念について考えさせられるお話です。しかしこのシリーズの新刊、ノベルズばかり確認してたので、偶然見た文庫新刊コーナーにあってびっくり!三ヵ月連続刊行にしばらく幸せが続きます。
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京極作品には珍しくページ数が少ない。中禅寺敦子のファンなので、彼女が主人公なのは歓迎。百鬼夜行シリーズ本編よりはマイルドな展開。人間関係が複雑で、途中からわからなくなったが、謎解きはシンプル。本編を読んでいるとちょっとだけニヤッとできる。
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久々の百鬼夜行シリーズ。主人公を京極堂の妹に変えて始まった、新しいシリーズ。
会話中心で話が進むため、場面転換は少ない。中編小説のような感じ。
ストーリー自体は、ミステリーというよりも人間心理についての寓話のような感じで、事件の真相はミステリー慣れしていたら途中で分かる。 -
今昔百鬼拾遺の第1弾。
初京極夏彦です。
面白かった~。とても難しい漢字がたくさんありました。
これはこの小説のためにそうされているのか、他の作品でもそうなのかはわかりませんが。
最初はいったいどうなっていくのか、どこへ連れていかれるのか、まったくわかりませんでした。
でもどんどん謎が解けていくのがとても面白かったです。
来月第2弾の河童が出ます。それももちろん読みます! -
・一知半解(いっちはんかい)物事の理解のしかたが中途半端なこと。なまかじりの知識。
・糊塗(こと)一時しのぎにごまかすこと。その場をとりつくろうこと。
・矯めつ眇めつ(ためつすがめつ)いろいろな方からよく見るさま。
・普く(あまねく)すべてに広く行き渡るさま。すみずみまで。漏れなく。
・鵜の目鷹の目 鵜が魚を追い鷹が獲物をさがすときの目のように、鋭いまなざしでものをさがし出そうとするさま。
・矢庭 矢を射ているその場。
・諱(いみな) 生前の徳行によって死後に贈る称号。身分の高い人の実名。生存中は呼ぶことをはばかった。 -
身の回りで次々と仲良しが死んでしまう女学生が「昭和の辻斬り」なる事件について編集者に相談するお話。昭和の辻斬り最後の被害者である女学生の先輩は自分が殺されることを予想していたようでー「先祖代々、片倉家の女は斬り殺されるんだ」
真実の1って前くらいまではなんとなく予想できたのですが、最後の落とし所は意外でした。トゥルーエンド感のある小説です。 -
さらりと読めた
駆けずり回って解決するわけじゃなくて基本会話で進む
登場人物の名前覚えられなくて苦労した…