ストーリー311 (ワイドKC Kiss)

  • 126人登録
  • 3.97評価
    • (10)
    • (15)
    • (6)
    • (1)
    • (1)
  • 14レビュー
  • 講談社 (2013年3月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063377798

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

ストーリー311 (ワイドKC Kiss)の感想・レビュー・書評

  • 友人のfacebookで知った一冊、e-honでお願いして店頭でゲット。
    帰りの電車で読んでいたら、結構やばいことに。。

    東日本大震災にまつわる実話をもとにしたアンソロジーになります。
    11人の作者の方の、「伝えることの覚悟」が伝わってきました。

     「伝えるっていうのは、すごくすごく覚悟のいることなんですよ」

    何を伝えていけばよいのだろう、何を受取っていけばよいのだろう、
    そんな呻吟を経て生み出された物語は、そのどれもが印象的で。

     「ここに来て、飯食って酒飲んでお土産話持って帰ってくれれば、それで十分ですよ」

    「苦しみを、少しでも分かち合っていくことが大切との思い」、
    あらためて、陛下のこのお言葉を忘れずに、震災後3年目を歩んでいきたいと。

    ガンバレではなく、ガンバロウだけでもなく、ガンバルゾとの覚悟を込めて。

  • ひとりの漫画家に託されるのはたった8ページなのに、まんがという表現手段はとてもたくさんのこと、深いことを伝えてくれます。
    伝えきれないことに対して、漫画家さんたちが、恐れを感じながら描いているのがよくわかります。恐れながら、それでも描き伝えたいと思う心を、その描線の丹念さに感じます。
    全部はとても無理でも、その一端でもいいから伝え、記憶を共有したい。忘れないでいたい、という著者たちの気持ちに、共感せずにいられない掌編集です。

  • 『あの日』から起こった出来事を女性気鋭の漫画家たちが自ら現地に赴き、取材を重ねて描かれたオムニバス漫画です。さまざまなエピソードがありますが一番印象的だったのは料理人兄弟の避難場所での話でした。

    2011年3月11日。東日本大震災で被災した現地の様子を気鋭の女性漫画家たちが自ら現地に足を運び、ここで拾い集めたエピソードを漫画化するというオムニバス作品です。

    「漫画に描き残すことで“語り部”的な役割を果たせないだろうか? 」
    その一心で描かれた話は、本当に胸に迫ってくるものがございます。鮮魚店で働く若者は被災し、「生かされた」命を故郷をPRする仕事につくという形であらわし、ある被災した家族は買出しに行き、やっとの思いでたどりついたスーパーで見知らぬおじさんからジュースをもらい、それを避難場所で待つ自分の娘の下へと届ける。

    福島県に在住する小学校の女性教師は生徒とともに現地に暮らし、取材の後日談では結婚もされたということで読みながら胸をなでおろしたことを書きながら思い出しました。南三陸町で被災した料理人の兄弟は瓦礫の中から何とかして食べるものを探し出し、マヨネーズや醤油を見つけ出したり、また、めかぶや鯖缶を使い、乏しい機材を何とかして動かし、『料理人』のプライドをかけて料理を作り避難場所にいる人々に振舞う姿はとても印象に残っております。

    本書の単行本と電子本の印税全額と出版社利益の一部は被災地に寄付されるということですので。そういった取り組みは本当に尊いものであると思います。

  • あまちゃん震災回からの流れで購入w
    想像以上に踏み込んだ作りになっていたのにびっくり。その辺の心情を少女漫画ならではの繊細さで描かれていて、すうっと心の中に入ってくる。

    ただ、やはり頁数の少なさが惜しいとゆーか、もったいないとゆーか。チャリティで描いていただいてるのは百も承知ではあるが、痒いところまで手が届きそうで届かないところがモヤモヤと。

    とは言え、このようか形で普通のひとの心情やエピソードが一冊にまとめられたことには大いに価値があるとは思うし、関わったすべてのひとびとにありがとう!と言いたい。

  • 限られたページ数なので、もう少し深く読みたいなと感じる作品もあるのですが、とはいえ、涙なしでは読めませんね。漫画という形なので読みやすいし、これからも一人でも多くの人の目に触れるとよいなと思います。

  • 参加された作家が、みんな一様に迷った末に書いている。

    福島で暮らすことや、家族を亡くしたことなど、
    簡単に他者に分かるわけがないと思う人もたくさんいると思うけれど、
    こうして話してくれる人と、表現してくれる人がいるから、
    そうやって形になった物をきちんと受け取って身につけていこうと思う。

    本をたくさん読むわたしは、「印税や収益を被災地復興のために寄付します」という運動には参加しやすいので嬉しい。

  • 良質な企画から出来た本だと思う。
    でも一人の漫画家に割り当てられたページ数が短すぎて、漫画家もむりやりページのためにストーリーを削り過ぎた感じあり。

  • 時間も取材量も理解も何もかも足りない。が、やらないより断然良い。どうした、少年漫画家。

  • 忘れない。それが大切なんだと思う。

  • 主旨はすばらしいと思う。

    ページが足りないのか、プロの描いた漫画作品としてはひどいものがほとんど。

  •   ネットで趣旨を知って以来、発売を心待ちにしていた一冊。

     よくある感動もの、実話再現ではなく、「そのあと」「何をし、なにを考えたのか」「そして、どんな決断を下していったのか」という断片が生々しく切り取られている作品ばかり。
     ここに書かれていることは、決して他人事ではない。日本に暮らしている以上、自分たちの身の上に起こることなんだということを痛感させられた。
     まだ終わっていない。まだこれからなのだ。そのために、私たちは何が出来るのか。どんな支援ができるのか……ということを、深く考えさせられた。


     そして。
     収録された作品の中で、一番心を揺さぶられたのが、原発事故から生じた放射能(あえて「放射能」と記載します)由来の不安と恐怖に翻弄されるお母さんたちのエピソードだった。

     不安と恐怖は、正常な判断力や理性を低下させる。対処知識がないということは、それにさらに輪をかける。
     目に見えない放射性物質が自分の子供に取り返しのつかない健康障害を引き起こすかもしれない……という情報が、お母さんたちに与えた不安と恐怖はいかばかりのものだっただろう。

     大事をとって、危険喚起のために、大げさに知らせることも必要なのかもしれない。「心配しすぎて馬鹿みたねー」と、後で笑い話にできるくらいのほうがいいのかもしれない。

     けれど、私に甲状腺異常(橋本病)があるのが発覚したときに、母親がどれほど衝撃を受け、自分を責めていたか。
    (良性のもので、結婚も出産も問題なくできるものだったのに)
     そして落ち込む母親に対して、主治医が何度も何度も粘り強く、

    「気がつかないでいるだけで、甲状腺に腫瘍を持っている人はものすごく多い」
    「お母さんのせいではない。誰も悪くない」
    「むしろ早く見つかってよかった。きちんと治療したらちゃんとよくなる。ナントカ水とか健康食品を試す前に、まずはきちんと検査をしましょう」

     と、話していてくれたことを日記で知った私は、とてもじゃないけど、そうは思えないのだ。
     むしろ不安を煽るだけの「情報」をネットで流したひとたちに対して、怒りすら覚えるわけで。
    (健康食品というのは、親戚がソレ関係にハマっていたため。当然のように、これ飲めば治るから!と持ちかけられていた)

     正しい情報を得るということ。自分で判断するということ。
     闇雲な恐怖は、これを邪魔することしかしない。
     

  • 泣きました。
    上手い感想は書けないけど、被災地や著者のかた、読者のそれぞれの想いが、
    これからにつながればいいなと思いました。
    将来、自分の子供にも読ませようと思います。

  • 買ってよかった、と思う漫画だった。

    11人の漫画家さんたちがすごく丁寧に描いたのがわかる、思いが詰まった作品たち。
    忘れちゃいけない出来事だから。
    この一冊はずっと手元に置いておきたいなと思います。

全14件中 1 - 14件を表示

ストーリー311 (ワイドKC Kiss)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

ストーリー311 (ワイドKC Kiss)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ストーリー311 (ワイドKC Kiss)を本棚に「積読」で登録しているひと

ツイートする