天才柳沢教授の生活(9) (講談社漫画文庫)

著者 :
  • 講談社 (2004年9月10日発売)
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本棚登録 : 156
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063607819

作品紹介・あらすじ

柳沢良則は、世界一ヒューマンな大学教授だTV化もされ、2003年度講談社漫画賞受賞と、話題の人気作品、待望の第2期刊行。何事も経済学の研究テ―マにしてしまう柳沢教授の心暖まる愉快なストーリー

感想・レビュー・書評

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  • 華子が近所に暮らす魔法使いと呼ばれる老婆から人間の死について学ぶ話、世津子とヒロミツの関係性に改めて光をあてた話、まもるが不良少年と行動をともにする話など、心にのこるストーリーが多く、おもしろく読みました。

    そして最終話では、町内の運動会で多くの登場人物たちが大混戦をくり広げます。柳沢教授の影は薄い話ですが、本作では珍しく動きの激しい展開で、こちらも上の諸章とはちがった意味でたのしめました。

  • 今回は、どれも粒がそろっていて、
    前回やや消化不良だった8巻から一転、
    かなり満足のいく一巻だった。
    →やはりエネルギー充填の甲斐があったね♪
    そう言う意味で『モンゴル旅行』は、
    作者にとって必須の過程だったんだね~。
    (゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン

    第134話の『縛られて』。
    第一ページに描いてあった『柳沢家最初の車』が、
    初代ヴィッツだったのにほほえましく感じた。
    →まさか、ヴィッちゃんにここでで再会するとは♪
    さすが『コンパクトカー御三家』!*\(^o^)/*

    己の湧き出る恐怖と対面する柳沢教授の内観のシーンは、
    正に今、恐怖と闘い、突如襲いかかる『予期不安』に対する『不安』
    (↑もうこうなると止められないね。苦笑)
    に苦しんでいる自分にどんぴしゃりと言うか、
    サイモントン療法を勉強しようかとまで思ってた自分に、
    香り位だけどちょっと一息つかせてもらえた。ε-(^、^;ホッ

    ただ、『夜と朝の間で』の巻で、
    まもるが『発達障害』なのではないかと感じた。

    この話はほぼ15年ほど前に掲載されたもの。
    その頃だろうか、世間一般に、
    『自閉症』『学習障害(LD)』『アスペルガー症候群』
    『注意欠如・多動性障害(ADHD)』
    等の名前が知られ始めた様に思う。
    私の関わる教育現場ではなかったが、
    同僚が、
    『誰か助けてください!すでに学級崩壊しています!』
    と悲鳴をあげていた。
    →もちろん、誰も助けることはできなかったが。痛恨。

    誰が悪いということではないのだろうが、
    対策を取らないと全ての関わる人たちが不幸になっていく。

    作者は多分ボーダー的な扱いで、
    難しいと言われる専門的な内容を避け、
    周囲の理解とまではいかないが、
    ひとつの視点を表現したかったように思えた。

    ○市立図書館所蔵

  • 13.6.9 好:「縛られて」予想外も楽しむこと、かつ自分のリズムを崩さないこと/「小鳥のレッスン」ちょっと赤僕っぽい。小さい子どもにとって未知である死を誰かがちょっと見せてあげる。/「鷹の帰る空」…「自分に対する疑問という資質を持つものにとっては、狭い大学が無限の広がりを持つのです」/「左手の贈り物」/「夜と朝の間で」…「まもるは自分の中の声には従わずにはいられない子です。それがあの子の良い所です」「これで知らないことがひとつ減ったな」/「宝石の時間」…いくら美しくても決して触れてはならないものがこの世には存在する…」■あとがき…自信というのは、虚栄ではなく蓄積。そして、コンプレックスと仲良くすることで生まれてくるものだと今、私は思っています。

  • 人間ってやっぱ面白い。そう思う漫画です。

  • 登場人物と共に学び,歩んでいく気分になる。
    些細な事柄にも目を向け,自分が納得するまで探求していく柳沢教授は本当に素敵な人。

  • Y大学経済学部教授、柳沢良則。道路は右側を歩き、横断歩道以外で道を渡らない。安くてうまい’あじの開き’のためなら、足を棒にしても歩き続ける。本書は、道路交通法を遵守し、自由経済の法則に忠実な学者の、克明で愉快な記録である。この夫にしてこの妻あり、なのか?こんな旦那様、いいなぁと思う反面、絶対付き合えない!と思ったり。でも優しいし、美形だし、教授だし。どの話も読んで癒される〜。

  • 一般に謎に包まれている大学のせんせーの不思議な生活をつづる本(笑) ガチガチに理屈で固められたなかに感じられるやさしさ。

  • 第二期開始。

  • 大学にこんな教授はいないけれど、確かに大学教授なんて変な人でなければなれない。

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著者プロフィール

1980年「週刊マーガレット」からデビュー。主に少女マンガ誌を中心に活躍していたが、『天才 柳沢教授の生活』で「モーニング」に不定期連載を開始。以降、『不思議な少年』など話題作を発表し、女性、男性問わず幅広い人気を得る。現在、「モーニング」にて『ランド』を月イチ連載中。

「2018年 『杉原千畝 命のビザ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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