アフタヌーン新書 010 これが「演出」なのだっ 天才アニメ監督のノウハウ (アフタヌーン新書 10)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063647815

作品紹介・あらすじ

アニメ専門学校では学べない超絶実践テク!絵コンテの描き方から声優のキャスティングまで、あらゆる表現活動に通じるディレクションの極意を伝授してしまおう。やや赤裸々すぎた感のあるゲンバのホンネもまるわかり。でも、だって本当のコトだもんハイテンションなギャグ作品から繊細な少女漫画原作モノまで手がける天才アニメ監督だからこそ書けた、クリエーター&アニメファン必読の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • あっという間に読み終わりました。
    ギャグアニメを得意とする監督だけに、文章が面白い。
    アニメ映像の作り方について、技法ではなくパッション的な事が多く書かれていたが、実際の絵コンテの例に解説が入るところは思わず納得。

    声優さんのキャスティングについてはあまり興味は無かったので、もう少し絵作りについて語ってほしかった。

    大地監督に影響を与えた映画の紹介のところは興味深かったので、観た事ない作品は見てみようと思えた。

  • 監督業、演出業についての説明ではなく、精神的にどう思って取り組んでいるか、どういう感覚を持っているのかという本だった。後半の映画作品のオススメのところが、熱意と視点がよくわかって面白かったし、そういう風な見方もあるんだなと新鮮だった。
    カメラワークやねらいにまで意識がいけば、映画はもっと面白いのかも。

  • 2009年刊。著者は「ナースエンジェルりりかSOS」「おじゃる丸」で監督を務めるアニメーション演出家。

     著者の自伝的・体験談的演出手法論と演出術習得術。その他諸々。
     ギャグ(コメディではない)路線が好みの監督さんだった。ということで、殆ど彼の作品は知らない。「りりかSOS」は高橋良輔氏が演出協力をしていたために見ていたくらいか。

     思うに、著者の言うように、①演出の元ネタは実写を含めて広く吸収する必要があること。これをしないので、テンプレ芝居が増えて面白くない。②普通が描けない脚本家・クリエーターが増大。その結果、物語やキャラクターに感情移入しにくい作品が増加傾向。
    という至極真っ当なこと、腑に落ちることも書いてあって、そんなに読後感は悪くはない。

     個人的に言えば、本音と建前の乖離という、実写なら演者の表情で醸し出せる雰囲気に関し、アニメーションという媒体ではかなり難しい(不可能ではないが)と感じているところ、演出でそれを挽回するのは、さらに至難の業ということは感得できそう。
     一方、演出(というよりコンテ)の枠を定めているのがその前に出来上がっている脚本だ。ならば、脚本家の技量がちゃんとした人でないと、これまた挽回は難しいんだなぁとも感じるところ。

     ともかく、本書自体はあっという間に読める中身なので、暇つぶしないし監督のファンなら読んで損はないかも。

  • 「最近の◯◯はダメだ。」なんて感覚で語っちゃう輩の意見なんぞ参考にできるはずもなく。副題の"天才"は編集が付けたのかと思いきや臆面もなく自分で称してて、そういう自信過剰なところも好みではない。内容は、感覚と思い出と自画自賛しかないので、そーゆーところからも必要なものを汲み取れる辛抱強い人でもない限り、読まなくてもいいかな…。

  • 読み助2013年1月31日(木)を参照のこと。http://yomisuke.tea-nifty.com/yomisuke/2013/01/post-89e4.html

  • 第三章は演技論だな。反骨精神。

  • ふーん。

  •  アニメ監督大地氏によるアニメ監督、演出論。まあ、「論」というほどではないけれど。最近、アニメを見るようになって、監督・脚本・演出・絵コンテ・作画監督などの役割がどのようになっているのか、それを知りたくて手にとりました。実際、大地監督作品は「おじゃる丸」ぐらいしか知らないので……、それがネックでしたね。
     とつるつると読んでいたら、アニメ「迷い猫オーバーラン!」を変な演出だなあと見ていると、ラストに監督の表記! うーん、振り返ってみれば、本書に書かれている演出と同じでした。例えば、卓球のシーンなどね。でも、あーいうのって、変だけど面白いというのかなあ、変で面白いといえるかも。

  • アニメーションの演出論だが、自分が普段仕事で関わっているCMの演出ともきっと共通した何かがあるだろうと思って読んでみた。「おじゃる丸」とか「おぼっちゃまくん」などの演出をした人らしい。子供向けアニメの過剰な感情表現やギャグは正直好みではないが、バックグラウンドにある赤塚不二夫やチャップリン、「スリー・アミーゴス」などは自分と同じで、何か共通するものを感じる。質の高い笑いは、難しいなぁ。

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