へうげもの(1) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
3.89
  • (253)
  • (241)
  • (310)
  • (18)
  • (0)
本棚登録 : 1969
感想 : 209
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063724875

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 久保良子さん選

  • あえて千利休ではなく、古田織部を主人公に据えて、生きざまとしての「茶」を描いた名作。作者の時代や人物考証がかなり野心的で面白い。

  • 9巻まで。

  • 陶磁器オタクの血が滾るマンガ。
    時は戦国。戦いに明け暮れる戦国大名たちが心の拠り所としたのが、千利休によって開花した数寄、茶の道でした。
    その数寄にのめり込んでいた戦国大名の一人が主人公です。
    彼は後の世に、藝術としての日本の陶芸すなわち、大陸や半島渡りの「洗練された」白磁の美学ではなく、ひび割れと歪みにまみれた日本独自の「侘びた」陶磁器の美学を創造した、稀代のポッタリー・プロデューサーとして名を残すことになります。
    その名は、古田織部。美濃焼を発展させ、今日の日本最大規模の製陶地たる美濃・瀬戸を築く礎を作った、あの織部です。
    余談ですが、今まで遊びに行った中では、土岐と多治見の陶器市が一番雰囲気が良かったです。俺らはお高くとまった官窯じゃねえし所詮は庶民のための生産者だぜといいますか、なんかそんな感じ。

  • 戦国時代の描いたコミックですが、テーマは合戦!とか城!とかじゃなくて、茶器などのいわゆる「名物」。戦国時代~安土桃山時代はそうした名物が好まれた時代でもあったのです。

    主人公は実在した数寄大名・古田織部。1巻では通称の「左介」で登場します。織田信長に仕えていた左介は出世と趣味である「数寄」の間で揺れ動く男。しかし、千利休に師事することでどんどん数寄の世界にはまっていきます。しかし数寄もなかなか奥が深く…様々な経験を通して「数寄」の世界で成長していく左介が描かれます。

    山田芳裕氏らしい大袈裟なくらいの表情描写が人間くさくて好きです。きっと描くとき同じような顔しながら描いてるんだろうなあ…。

    細川護煕元首相似の細川幽斎や元ボクサーの具志堅さんみたいな加藤清正、歌舞伎役者っぽい伊達政宗など、実在の有名人物もある意味見所。何気に肖像画に似ているので、見比べてみるのもよいかと思いますよ。

  • やばしww

  • 1577年の戦国時代、武人古田織部のストーリー。
    合戦よりも当時の文化である茶の湯をメインに据えられた物語。
    戦国時代の武将や茶道具にある程度知識がある人が読むと「おっ」と言わせ描写が多数あり。

  • おもしろい!!
    出てくる器欲しい!

  • 出てくる人たちがいちいちキャラが立ちすぎてて素敵です!

  • 千利休の弟子、古田織部をご存じですか? 織部焼で名前は知っているかもしれませんね。

全209件中 91 - 100件を表示

著者プロフィール

1968年、新潟市生まれ。大学在学中、「ちばてつや賞」に『大正野郎』で入賞。同作品でコミックモーニング(当時)よりデビュー。『デカスロン』『度胸星』『ジャイアント』など、斬新な着想、大胆な描写で、一歩先ゆく野心作を続々発表。第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第14回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作『へうげもの』では、実在の武将茶人・古田織部の生涯を描き、「日本人」の価値観を深く掘り下げる。そして興味の対象は「文化」から「文明」へ、五百年前から五百年後へ。『望郷太郎』のはてしない旅が始まった。

「2023年 『望郷太郎(9)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山田芳裕の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ほし よりこ
五十嵐 大介
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×