地上はポケットの中の庭 (KCx)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1502
感想 : 160
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063805161

感想・レビュー・書評

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  • 短編集とは知らなかった!!
    なるほど、こういうことか。
    ランキングに入っていたし、ジャケットの雰囲気が綺麗だったので、なんとなく購入してみたのですが、読んでみたらジャケットの優しい雰囲気も設定のズレてる感じもどれもじんわりきました。
    よかったなぁ。なんかよかった。

  • 完全なる表紙買いでしたが、読み終わったあとに「な、なんだこの人は……!」とふるふる震えてしまいました。無駄遣いじゃない才能に感動。それぐらい個人的にかなりはまってしまいました。
    自分の家の庭、慣れ親しんだという意味の庭、などなど……、「庭」をテーマにした短編集です。
    その中でも「ファトマの第四庭園」がすきですきで、読み返すたびに涙。
    やさしさに溢れた作品で読むたびに癒されます。

  • 「このマンガがすごい!2012オンナ編」第5位、「THE BEST MANGA2012 このマンガを読め」第3位らしいですが、わたしとしては心が動かされるポイントも振れ幅もあまりなかったです。期待が大きすぎたのかなと思います。

    微妙な心の動きや、普通の漫画では取り沙汰されないようなちっちゃなネガティブ感情の描き方は上手いんだろうなと思うのですが、個人的にはもろ手をあげて絶賛する気にはなれません。

  • 静かで優しい空気が流れてて、心が落ち着く短編集。
    庭がテーマ。

    なんとなく同人誌のような感じがして少し物足りない部分もあるのだけど、それはそれで魅力かも。
    作者さんは すごく心が豊かな人なんだなあ。
    地上はポケットの中の庭なのか、と思うとじんとくる。まず題名だけでも心の豊かさを分けてもらえる気がする。

  • なんとも表現のしにくい心地よさがある。心に響く。

  • コガネムシ!!
    表題作も良い。

    「地球よ ほろびろ」と駆け出した女子高生が、仲睦まじい親子を見て「ごめん、今の無し」と胸中で謝るのも好きだ。

    全話、やさしい。
    こういう雰囲気の漫画、好きです。

  • いい雰囲気の本。
    こういうタッチの絵すごくすき。
    庭師のおじちゃんの話とてもいい。
    植物とか、空気感の表現がうまい。

  • 庭をめぐる、連作短編集。コガネムシの恩返し的な第一話。恩返しに素敵なところに連れて行くと言った先が、自分の庭だったりする高校生。そこで、来年はもう会う事ができないという命のはかなさと重さ、自分に出来る範囲のことをきっぱり伝えるすがすがしさ、そして、ラストのこれから物語がはじまっていきそうな余韻。異国の徒としては異例なことに、王の私庭の管理人をまかされた庭師と王の物語となる第二話。奔放でお茶目で名君にして庭ですごす時間を愛する王と、忠実な庭師。臆病さゆえにいつも不機嫌にみえるまま、老いてしまった主人公が、庭に一族集まって誕生祝いされる一日と回想をめぐる、表題作ともなっている第三話。「生まれるってことはな…いつかしっしっ死んでしまうんだぞ…!??」「人は死ぬ 出会えば分かれる 始まれば終わる 私には耐えられないよ」。不機嫌の底に、臆病を見て取ってくれる人がいて、それが、実は、生まれてくるものたちへの深い愛情に裏打ちされていることまで理解してくれる人を得て、きっとここまでこれたんだと思う。それが、「この一瞬は続きも終わりもせず 永遠の中に 切り取られてある」という穏やかで満ち足りた独白へとつながったいるのだと思う。他に三話収録。

  • とても綺麗でよいのだけどどこかもの足らない感じ。もっと掘り下げた感じの話をよみたい。盲目の皇帝と庭師の話はよかった。長編で丁寧にかいてほしい。

  • 宮廷庭師ファトマの愛らしい自然体の忠誠と、アンヌたちの太陽の笑顔と、女子高生 木本咲の「地球よ ほろびろ」がグッときた。

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著者プロフィール

たなかあい/三重県生まれ。 漫画家。 『千年万年りんごの子』で第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞。 そのほかの作品に、 短編集『地上はポケットの中の庭』、 長編『LIMBO THE KING』『その娘、 武蔵』(すべて講談社)などがある。

「2021年 『怪奇漢方桃印 なかなかやばいの 違反解除湯』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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