- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063949766
作品紹介・あらすじ
巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は、巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた。だが、名ばかりの平和は壁を越える大巨人の出現により崩れ、絶望の闘いが始まってしまう。
超大型巨人と鎧の巨人の正体が発覚。エレンとユミルは、彼らに連れ去られてしまう。二人を奪還すべく調査兵団が動き始めるが、エレンとユミルの間に亀裂が走り……!! かつて苦楽を共にした104期の仲間達が、敵味方にわかれて戦うことに!
感想・レビュー・書評
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う、おおぉ………こんなに圧倒されてしまったのは久々だ、凄まじいまでの大乱戦。まさかこんな展開になるとは
今巻でやっと、やっと物語の核心が見えてきたような気がする。「座標」とはなにか、ベルトルトの「見つけてくれ」とはどういう意味なのか、「故郷」とは。大混乱の中で様々なワードが飛び交っていた。
まさに嵐のような一冊。ハンネスさんの死に様が惨すぎる。そしてアルミンの非常なまでの判断力。大切なものを見つけたかに見えたクリスタはそれを受け止める間も無く引き剥がされてしまった。
この作品は徹底して登場人物たちに容赦ない。おそらく意識的にそうしているのであろうが、昨今の爽やかな読後感のある作品の多い少年漫画とは本当に対照的といえると思う。むしろ読み終わったあとはなんとも言えないやるせなさ、憤りやモヤモヤが残ってしまうほど。でもだからこそ心に残るし、何度も読み返したくなる。そして何より、だからこそキャラクター一人一人の必死な生き様が鮮烈に映るのだと思う
断言できる。面白い!!!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
エレンとユミルが鎧の巨人たちによって連れ去られてしまった!二人を奪還すべく、調査兵団は馬を走らせる。どうにかして脱出しようと考えているエレンだったが、クリスタのことを最優先するユミルと亀裂が走って──。
巨人の秘密を知る者たち──ライナー、ベルトルト、ユミルの間で語られる意味深な会話。この時点ではまだ解き明かせない謎が多い。ユミルは60年ぐらい壁の外をさまよっていて、ライナーたちの仲間・マルセルを食べたことで人間に戻ったらしい。両陣営の事情を知った上で、クリスタを助け出したいユミルはどう動くのか。これがエレンにとってもライナーたちにとっても、どちらに振れるかわからないというのがハラハラして面白い。
ユミルがすべての気持ちを吐露した上でも「何があっても私はあなたの味方だって!」とブレないクリスタが尊い。ユミルとクリスタの関係性や過去は、知るほどに痛切になっていく。そこに追いついてきた調査兵団。ジャンやコニーがベルトルトに詰問するシーンは真に迫るものがある。ここでベルトルトの本音も垣間見えて、事態はより混迷を深めていく。
エルヴィンの執念もすさまじい。食らいつかれても食らいつく!敵も味方もあらゆるものを利用し、先へ進め!巨人が入り乱れる戦場にて囁かれるアルミンの煽りよ!人間性を捨ててベルトルトの隙を作り出したその判断が強い。エレンを奪い返しても、そこに立ちはだかるのは因縁の巨人。エレンの母を食べた巨人に相まみえる!あの時は逃げることを選んだハンネスが、今度は戦いを挑むのがいい。でも、そんなヒーローをたやすく描いてはくれないのがこの作品。絶望の中で見た光景ははたして何だったのか。 -
人は時として自分の気持ちさえままならない…
ヒストリアと共に生きようとしたユミル、ユミルと共に『自分らしさ』を取り戻そうとしたヒストリア。
なのに土壇場で「ごめんね」と別れを告げてライナー達についたユミルの姿に涙が出た。
地獄絵図のような戦場の真っ只中でエレンに「ありがとう」と言ったミカサの笑顔にも泣かされた。 あの場面であの表情はズルイ。 超人的なミカサが一瞬で乙女になった背景とのギャップ… 諫山さん、魅せ方が上手いなぁ。
この作品は、重要人物が欠落していく場面が戦闘の中であまりに自然に組み込まれるところが一番恐ろしいと思う。 今巻でもたくさんのものが失くなった。
毎回「これでもか」というくらい打ちのめされるのに立ち上がる。 人類は強い。 -
怒涛の展開!
読んでいて思わず体に力が入ってしまう。
あの時のあれはこういう事だったのか~とか、
作者さんが今まで散りばめてきた伏線の回収に、ただただ驚くばかり。
例のごとく、目を背けたくなるような描写もあるけれど、
それ以上にストーリーの運び方が巧くて本当に面白いです。
終盤あたり、ミカサの告白に「え、まさか……」と一瞬ドキリとしましたが、
エレンはミカサが思っていた以上に成長していた(笑)
男前だね、エレン!!
冷酷に見えるエルヴィン団長の決死の覚悟、
クリスタの相変わらずの天使っぷり(女でも惚れるね!)、
絶体絶命の状況下でこそ頭の良さを発揮するアルミン。
皆死んで欲しくない、けど次は誰が殺されるのだろうかと予想してしまう。
次巻のキーワードは「座標」ですね。
読むのが待ち遠しいです♪ -
付いて行くのに精いっぱい。
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エレンをさらって逃走中のベルトルトたちと、それを追う調査兵団。彼らの裏切りを知った仲間たちが怒りや悲しみを露わにします。彼らにも何か言い分がありそうな感じです。