- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065143452
作品紹介・あらすじ
蔦屋重三郎の娘から、店に持ち込まれた写楽の大首絵の真贋を確かめたいと相談を受けた若き戯作者、青山麟太郎。落款がないだけで、出来はすこぶるよい。だが持ち込んだ御家人は、自宅で殺されていた。臨時廻り同心や岡っ引と知り合い、麟太郎は次々と事件に巻き込まれていく。麟太郎を見守る南町奉行・根岸肥前守との拘わりは? 大江戸の「探偵」は、非道は許さないが、人を救う優しさがある。人情味あふれる事件帖!
感想・レビュー・書評
-
蔦屋重三郎の娘「お蔦」に雇われているのは、青山麟太郎こと、絵草紙の作家「閻魔堂赤鬼」。
毎回の様に、お蔦に前借りしては長屋で作品を描く。
さて、この青山麟太郎のことを、遠くで気にしているのは根岸肥前守。どうやら若い頃仲良くしていた町娘の孫だという。
そんな青山麟太郎は謎解きが大好物。
事件に出会すと、捜査をせずにはいられない。
そして、その探索が終わると、、、絵草紙に仕上がるのだった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
秋山久蔵シリーズに知らぬが半兵衛シリーズも大好きである。
前日、「えんま寄席」という、落語の主人公を閻魔様が、裁くという、ちょっと変わった本を読んだばかりである。
何気なく、この本もそんな内容のものかも・・・と、手に取ってみた。
元浜町の閻魔長屋という所も凄い名前である。
そこに住んで居る主人公 青山麟太郎は、「閻魔堂の赤鬼」と、名乗っている戯作者であり、剣豪でもある。
蔦屋重三郎の二代目であり、娘のお蔦にせっつかれながらも、麟太郎は、事件を解決しながら、戯作を書く。
4話からなるのだが、、、実話の東洲斎写楽が、どこで、消えたのか?が、本当のように思える。
南奉行 目岸肥前守が、麟太郎を気にしている事が、、、どう繋がるのか?と、思っていたのだが、、、孫になるのか?
未だ、このシリーズ始まったばかりなので、これから、どう進展していくのか?と、期待したい! -
藤井邦夫さん、新しいシリーズの始まり、新しいヒーローの登場です。「大江戸閻魔帳」、2019.1発行。南町奉行の(隠し)孫という設定。青山麟太郎、23~4歳、173cm、戯作者、神道無念流の達人。剣の強さは秋山久蔵張り、情けの深さは白縫半兵衛仕込みのよう。焔魔堂赤鬼として事件を解決、そして戯作に。脇を占めているのが同い年で地本問屋二代目のお蔦。お蔦は暗に好きだと言ってるのに、恋には鈍い麟太郎w。写楽は誰だ、駆け落ち始末、未練者仕置、閻魔の仇討の4話。藤井さんの作品は、まわりくどくなく、軽快なテンポがいいです
-
初読みの作家さん。読みやすくてスラスラでした☆ ただ…文体が独特…とにかく「… 」が多い。なんかいえばすぐに「…」が出てきてみんなどんだけ言い淀んでんだかと可笑しくなってしまいましたf^_^;人物描写も、「粋なナリの年増」とか何回も何回も羅列してる。短編集ですが、どれもおもしろかったです☆続編も読んでみたいかも☆
-
ライトな時代劇
主人公の魅力がまだ出てない
事件を解決してそれをネタに戯作を格趣向
そんなの作家じゃねえ! -
悪を追いつめ、人を救う。若い戯作者が江戸の事件の裏を探る新シリーズ。〈文庫書下ろし〉