中高生からの論文入門 (講談社現代新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065144152

作品紹介・あらすじ

大学入試改革もこれさえあれば怖くない! 有名中学高校が取り入れる「論文探究学習」。テーマ選びから文章術まで専門家が伝授する!

感想・レビュー・書評

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  • 登録番号:0142118、請求記号:816.5/O22

  • 816-O
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  • ☆論文は「楽しくて大変」か「大変」のどちらか
    ☆自分の考え、意見と活力を持って、よりよく生きようとする人間に育つこと
    ☆一時間語れるほど興味を持っていること
    ☆感動詞の意見への変換作業が論文
    ☆自分とはどんな人間か?どう生きるか?
    もっと早く読めば良かった!論文に対する意識が低すぎた自分を反省。。。

  • 既に解明されているテーマ、なんとでもいえるテーマはそぐわない。
    全ての研究は面白い。
    調べて写すことは論文づくりの基本。
    不安があっても、とにかく面白い大切だと思う部分をどんどん入力する。この引用から自分が何を考えたのか。そうした繰り返しの中で自分なりの問いが生まれる。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/719620

  • 2021年6月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00543691

  • できるだけ簡素な言葉で、若い人にもわかりやすく論文の書き方についてまとめられていた。インターネットの使い方から、プリントの仕方まで解説されており、論文の書き方がわからないという場合にはとても良い入門書となっていると感じた。

  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPAC↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/623764

  • 大学入試
    ・段階別評価
    ・何を知っているかよりも何を学びたいか
    ・一発入試ではなく、高校時代に何をしてきたか
    ・小論文ではなく、大学のネットや図書館を使って長論文をその場でパソコンで書かせる
    ・討論や面接、プレゼンテーション

    教育の究極の目的「自分を探し、自分の考えを作り、よりよく生きる人間を作る」

    人)小笠原喜康
    『博物館の学びをつくりだす』 歴博閉架KA70お

    1.1論文とはなにか
    1.1.1論文の原則
    ①何かをテーマにして(自分なりの問い)
    ②先行の研究や実験、観察、論文を踏まえて(参考にして、引用して)
    ③オリジナルな結論(答え)を論理的に主張する

    1.1.2大原則 コトバの区別
    自分のコトバ~自分の意見、主張
    他者のコトバ~引用

    論文はテーマがあって書く
    テーマには疑問文が含まれている

    1.2準備
    パソコン~ネット環境、調べる、書く

    1.3論文作成の道のり
    大航海
    粘土細工
    ジグソーパズル

    1.4スケジュール管理


    2テーマの設定~自分の課題の絞り方
    2.1テーマ設定3箇条
    ①興味を持ち、人に伝える価値のある
    ②資料があり、自分の力で扱えるテーマ
    ③人とは異なるテーマ

    2.2テーマ設定のための演習
    ①1時間語れることを中心に言葉を探す
    ②wikiサーフィンで言葉の広がりを探る
    「気になる単語」+wiki
    関心のある単語のリンクを渡り歩く
    ネット履歴
    wikiサーフィンのコメント

    ③研究企画書を作成
    テーマ:なにを(問題にしたいか)
    動機:なぜ取り上げるのか
    基礎資料:はじめに何を学ぶのか
    研究内容:どんなことを学ぶのか
    フィールドワーク、実験、観察のアイディア
    研究の意義、価値:なぜ学ぶのか

    2.3どうしたらテーマを設定できるか
    2.3.1テーマにならない
    領域が大きすぎる手におえない
    How toモノ
    現在進行形のテーマ
    すでに解決されているテーマ
    未来予測、予想するテーマ
    高度に専門的なテーマ

    2.3.2
    定義のしにくい言葉は鬼門

    2.3.3撤退した分野
    心理分析分野:心理学、錯覚トリック
    資料不足分野:歯科矯正、習い事、寄生獣
    広く日本を扱う:

    3論文の基礎単位「ピース」をつくる
    ピース=材料
    3.1読書のしかた
    ①基礎的な知識のために
    ②キーワードを調べる本
    ③部分的に読む本

    3.1.2付箋利用
    3.1.3同じ分野の本を何冊も読む

    3.3研究の土台つくり
    ①定義:なにか
    ②起源:どのようにはじまったか
    ③歴史:どのような道のりがあったか
    ④分類:種類、分類があるか
    ⑤現状:いま、どうなっているか

    4論文資料のあつめ方
    4.1図書館利用
    4.1.1並びのルールを理解
    4.1.2検索
    4.1.3レファレンス利用

    4.2ネットから情報をあつめる
    4.2.1ベーシック検索
    AND検索 A B スペースでOK
    OR検索 A OR B
    NOT検索 A-C  便利なのは-comだと宣伝をはじく
    フレーズ検索 ” ”で ”ABC”

    あいまい検索* A*
    ファイル指定検索 .pdf .xls 統計表などをひっぱれる
    期間限定検索 時間で絞り込む

    4.2.2論文を探そう
    イヌの進化 .pdf
    イヌの進化 .pdf .ac(大学を表す記号)

    論文データベース
    CiNii

    4.2.3新聞記事を探そう
    新聞データベースから

    統計情報
    e-Stat(政府統計の総合窓口)

    4.3フィールドワークであつめる
    6つのステップ
    ①取材先はどこか、どなたか
    ②連絡先はどこ
    ③取材申込
    ④どう取材する
    ⑤どう記録する
    ⑥お礼

    4.4アンケート作成
    4.4.1注意
    ①目的と理由・意義を文章にしておく
    ②質問項目を徹底して考える
    ③テストする
    ④回答者のプライバシーを守る

    4.4.2集計と分析

    5論文作成のルール
    5.3.1.引用、参考、注釈のルール
    短い引用「 」
    長い引用 「」なし


    書き方と引用・参考のルールのまとめ》横書きの場合
    1.書き方の基本
    書体:明朝体、細ゴシック体、細丸ゴシック体などの落ち着いた書体
    文体:「である」体が基本。「ですます」体と混合しない

    段落:1ページ、5〜6個。2段・3段組みでは、一つの段に3〜
    :横書き=すべて半角。縦書き=漢数字。ただし、横
    ひとつ・ふたつ=一つ・二つ。
    地名・氏名・慣用句=そのまま。

    漢字:難しい言葉は使用不可。助詞・接続詞などは、なるべくひらがな。

    人 物:敬称はつけない。最初は氏名、次から名字のみ。
    外国人は綴り字併記。

    符号:「」引用文、論文名。『』書名、引用文中の「」の変換。

    句点等句点=意味区切り 読点=音読区切り 中黒点=視覚区切り。

    ダーシ:一とーを混同しない。⋯⋯は文末で使わない。

    疑問符:疑問符・感嘆符の後ろは、1文字空ける。

    強意:傍点・傍線・太字・斜字体はあまりたくさん使わない。

    反 復:々のみ反復記号として使える。民主主義のような場合は不可。

    2.引用・参考・注釈のルール
    短い引用:本文中に「」で2行以内。段組みでは3行以内。文末のカギの前に句点は入れない。

    長い引用:「」をつけずに、上下1行・左右2文字空け。段組みでは、左1字空け。

    省略記号:引用文一部省略〔前略]〔中略〕〔後略、改行省略。

    文献表示:引用(名字,発行年,ぺージ)(長谷川,2013,p.21-22)引用文直後のカギの後、引用文の句点の後。

    参考表示:参考(名字,発行年)(長谷川,2013自分の文章の句点の前。

    強調表示:原著(傍点原著,長谷川,2013,p.21-22)
    引用者(傍点筆者,長谷川,2013,p.21-22)

    注釈表示:本文中の句点の前に(注1)、(注1-1)のように、または小さな括弧数字をつける。


    p161

    本:著者名(出版年)『書名』(シリーズ名など)出版社名
    (注)Kindle本の場合は、出版社名の後に、「Kinde版」と表記欧文の書名は斜字体

    本の一部:著者名(出版年)「論文題名」編著者名『書名』出版社名〇章:始めと終わりのページ数

    論文:著者名(出版年)「論文題名」『掲載雑誌名』巻数(号数):論文の始めと終わり
    のページ数。(注)月刊誌の場合は、月も記載

    翻訳書:著者名(出版年)『書名』翻訳者氏名(訳)(シリーズ名など)#

    編著書:二人までの編者名・編(出版年)『書名』(シリーズ名など)出版名

    新聞記事「記事テーマ」『新聞名』(記事分類)配信年月日朝夕刊版地域段数。(注)署名記事の場合は、最初に署名者を記載

    ネット資料:印刷されたもののPDF版は、論文と同じ。
    HPの記事は、記載者名(記載年月日)「記事テーマ」URL(取得年月日)
    同じ著者の論文などが、同じ年に二つ以上あったときは、年の後にa・bをつけて区
    別します。次のページに具体例をのせます。

    《わかる文章の書き方のまとめ>
    わかる論文の基本作法
    論文は結論から書く。
    主題には「〜についての一考察」「〜についての研究」などをつけ
    ない。
    論文は、先行研究を批判(吟味)して書かなくてはならない。批
    判は批難ではない。尊敬である。
    引用は、そのままにしないで、必ず自分のコトバでいいなおす。
    長すぎず、短すぎず。あまりたくさん引用しない。
    わかる文章の三段階
    ーベル:漢字を少なく。「接続詞はひらがなに。一文
    段落は1ページ五つ。読点を少し多めに。文末に気をつける。
    [一文を短くするテクニック]
    ・一文に、同じ言葉を二つ入れない。
    .「が・り・し」がでてきたら、そこでわける。
    ・中をとって、後ろとくっつける。
    行為レベル:経験を呼び覚ます具体例を入れる。「目に見え
    数字や具体物で語る。
    文脈レベル:文、項、節、章、それぞれのつながりに注
    強調したいこと
    てから書くのではない、書くことによって考えるの
    書く際の目安として割り振りから内容を考える。
    は、自分の主張をわかりやすく、きちんと伝えるため
    である。
    D読む価値のある論文かどうかは、表題と最初の5行でわかる。
    論は1行。
    完全に正しく自分の思いを伝えることはできない。
    つまったら友だちと先生の頭を借りよう。
    前と後ろをくっつけるノリを忘れるな。
    ここがポイント
    割り振りから内容を考える。
    主張といってもいろいろ。
    文は見えるように、絵は読めるように。

    7発表と振り返り
    7.1パワポの基本
    1枚のスライドの字数は100以内
    文字はゴシック体
    書体は表題と説明とわけるが、多くはだめ
    色も3色くらいまで
    アニメーションはほどほどに
    グリッド線に合せて対置

    いいたいことを印象づける絵や説明ツール 文字の説明ではない

    【付録】論文チェックシート
    論文は、書き上げてすぐにだせるわけではありません。きちんとチェックしましょう。次のチェック項目
    を参考に、自分の論文をみなおしてください。けっこう、いろいろありますよ。
    口内容についてのチェック項目
    ぁなたの主張は主張になっていますか。ありきたりの主張・意見になっていませんか。
    論文の表題は、あなたの主張がみえるものになっていますか。
    要約は、論文の内容をきちんと反映し、その価値がわかるように書かれていますか。
    キーワードは、あなたの論文内容を適切に反映したものが選ばれていますか。
    冒頭の結論についての文章は、短く適切ですか。
    節と節、項と項のつなぎは、じゅうぶんですか。
    先行研究の参照・分析は、適切でじゅうぶん納得のいくものになっていますか。
    引用した後に、きちんと自分のコトバでいいなおして、分析・評価をしていますか。
    論理の展開は適切で、かつ説得的ですか。
    アンケートの集計は、適切になされていますか。
    タビューの内容は、論文の内容にきちんと反映されていま
    口表記についてのチェック項目
    口難しい漢字を使っていませんか。漢字の使い方は、一貫していますか。
    接続詞は、適切にひらがなになっていますか。

    誤字・脱字はありませんか。
    一文の長さは、長すぎないですか。
    一つの文に、同じ言葉、同じ意味の言葉が二つ以上入っていないですか。
    読点は、適切につけられていますか。一行二二字なら、最低一個が目安。
    段落は適切にとられていますか。一ページに五つが目安。二段組みなら一段に四つ。
    図や表のキャプションは適切ですか。
    ネット上の図や写真やイラストを使う場合、著作権の侵害になっていませんか。
    名前・所属(クラス)・学生(受験)番号・指導教員名は、もれなく書かれていますか。
    インタビューに協力してくださった方の紹介は適切ですか。
    人の名前、顔写真は、プライバシーの侵害にならないようになっていますか。
    差別用語・ステレオタイプな表現はありませんか。
    必要な謝辞は、ちゃんともらさず入っていますか。
    注釈の内容は、適切ですか。本文に入れた方がいいものはありませんか。
    引用・参考文献リストは、適切かつ正確になされていますか。アイウエオ順、アルファベット順になっ
    ていますか。
    口観察・実験の内容チェック項目
    口観察の日時・場所・対象・方法について、きちんとまちがいなく書かれてありますか。
    実験や観察の結果の数字や写真などに、誤りや改ざんはありませんか。
    実験の方法は、きちんと書かれてありますか。
    結果の考察は、きちんとできていますか。

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著者プロフィール

1950年、青森県八戸市生まれ。博士(教育学)。元日本大学文理学部教授。専門は教育認識論、博物館教育学、学力論。2002年刊行の『大学生のためのレポート・論文術』より、2009年刊行の新版、2018年刊行の最新版など、同名シリーズは累計50万部のロングセラー。論文制作の必読書となっている。

「2020年 『マンガでわかる 大学生のためのレポート・論文術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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