三軒茶屋星座館4 秋のアンドロメダ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065156407

作品紹介・あらすじ

和真と創馬、そして月子。秋の訪れとともに、親子三人の関係も変わっていく。何が家族を繋ぐのか、なぜ家族は一緒にいるのか、そして、彼らはまたひとつになれるのか!? カシオペア座、ペルセウス座、黄道十二星座の天秤座、蠍座、射手座。秋の星座は、未来へつなぐ希望の物語。 好きな人と夜空を見上げたくなる――人生讃歌エンタメ小説、ついに完結!

感想・レビュー・書評

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  • 4巻は村上との対決です。いろいろな人の思惑が絡み合ってラストに突き進んでいきます。誰が敵で誰が味方なのか。ドキドキの展開です。
    最終巻なので全体と通しての感想も。解説でも書かれていますが、4つの季節を冬夏春秋の順で進めたのは秀逸ですね。あとギリシア神話に対する見方がすっかり変わりました。こういう見方もあるんだなと思いつつ、一度ちゃんとギリシア神話を読んでみたくなりました。

  • とうとう、最後の星座館⭐︎
    こんなお店誰かやらないかな⁈
    三茶とは言わないので都内近辺でも。
    どなたかお願いします。

    それでは最後のお言葉抜粋コーナーです。

    むしろ本来、人はお互いに責任なんて持てない。持てないからこそ、きちんと相手のことを尊重できるのだ。

    誰かを傷つけた自分ほど、怖いものなんてないじゃない。

    子供が自分の心を充分に大きく強く、しなやかに育てることを見守ること。

    星たちと傷を持った人々のふれあいに最後まで癒されました。番外編で続きが読みたいくらい。
    星座館の再オープンを願って☆*:.。. .。.:*☆

  • 泣きました。
    でも、3巻の方が泣いたかも。
    ちょっと暴力的な感じ怖かったです。
    でも、みんなが前を向いて進めるようになって良かった!

  • 秋の気配と共に「三茶のプラネタリウム」へ過去からの亡霊たちが訪れる。元恋人、死んだ仲間、そして宿敵の姿をとって…。和真と創真はひとり娘・月子の幸せを願って、それぞれの過去と対峙する。星座館の仲間の祈りは星に届くのか。大切な人に読み継ぎたい、星と家族の人生讃歌物語、感動のフィナーレ。

  •  一般文庫日本小説。所蔵。

     ギリシャ神話好きで星好きならこの本を嫌いになる理由がない。

  • 伏線が全部回収されて、とてもスッキリした最終巻でした。

    途中は、え?誰が悪者?裏切者??と、疑心暗鬼になりながら読んでました。
    ピカ爺が悪者とかイヤだし、サンのお父さんも悪い人じゃないように見えてきたし、、、と、色んな人に肩入れしてたから、最後は村上が悪者で収まってよかったです。
    村上は最後まで気持ちいいくらいの悪者だったので、本当にスッキリしました。

    ピカ爺の名字が「木下」って分かったとこは、「そういうことか!!」ってなりました。
    あと、金髪マッチョなペルセウスが、囚われの姫のアンドロメダを助けた最後のお話も「そういうことか!!」ってなりました。

    テンポもよくて、どんどん読み進められて、キレイに伏線も回収されて、大好きな本です。

    また、1巻から読みたいと思います。

  • 星と家族を紡ぐ心温まる物語の完結

    本作が最後で和真、創馬と月子の物語が終わってしまうかと思うと寂しさでいっぱいです。
    また、本作の季節が秋というのも読者と物語の別れの雰囲気を一層 醸し出しているような気がします・・・

    冬のオリオンからはじまった現代アレンジの星座の物語と和真たちの周りの人々のドラマは一つ一つ増えていき世界観を広げてきました。

    ここで終わってしまうのが非常に残念です。


    完結となる本巻は最後に相応しく、全巻の最後で月子の父親だと名乗り出たあの人や、今まで本気を出してなかったあの人や、前作で死んだはずのあの人だとかが物語を掻き乱します!

  • なんとか4巻まで読み終えられた…
    星座の話への持って行き方が大分無理矢理だったかなぁ…
    月子の笑顔が戻って良かった

  • 何はともあれ完結して良かった。しかも四巻で。前にも書いたが和馬の星座の話しだけで一冊出してほしい。月子の今後が心配。皆がいる、助けてくれると少々楽観すぎないか?

  • 三軒茶屋星座館シリーズの完結。和真の星座の物語りが楽しい作品だったでなかなかの良策だと思うが、月子の生い立ちとかを追い出して大きな話になっていたのが少し残念だったかな。月子のイメージはおかっぱ頭の少女だったけど、読者によっては違うんだろうなとか思った

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著者プロフィール

作家。1976年東京都生まれ。慶応義塾大学経済学部卒。東京三菱銀行退行後、バーテンダー、香水プランナーなどを経て、小説「シャンペイン・キャデラック」で三田文學新人賞を受賞しデビュー。主な著書に「オワ婚」(2012年/幻冬舎)、「三軒茶屋星座館」シリーズ(講談社)など。映画やドラマの脚本も多数手掛ける。

「2021年 『恋侍 ー中目黒世直し編ー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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