うちの旦那が甘ちゃんで 8 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 113
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065200377

作品紹介・あらすじ

音吉の付き人として芸者の世界に潜入することになった沙耶。潜入して早々、音吉の得意先の質屋が盗賊に襲われたことがわかった。奉行所に届けていないのは、盗まれたのが金ではなくて刀だということからであった。武士が質屋に刀を預けるのはいいことではない。また、刀を質から取り返しに来た武士に対し、「盗まれました」となると店としては大問題である。そして、盗まれた刀の中には一本だけ「わけあり」の高価な刀があった。質屋の主人は、今回の盗賊の犯人は刀を預けた武士だと思っている。もしそうだとするとくやしいので、内密に調べたいということだった。犯人と目される武士は裕福で、芸者もよく呼んでいる。沙耶は音吉の付き人として事件解決のための捜査をはじめるのだが……。

感想・レビュー・書評

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  • うちの旦那が甘ちゃんでシリーズの8作目
    2020.06発行。字の大きさは…小。
    箱屋と若衆、卓袱と盗賊の2話。

    風烈廻り方同心・紅藤月也と妻で月也の小者の沙耶は、奉行の筒井から日本橋芳町の陰間茶屋を仕切る原田屋甚右衛門を改心させるように命じられる。月也は、女装で陰間茶屋・花川戸で働く若衆に、沙耶は、男装で深川の芸者・音吉の箱屋になる。大奥から「逃がし屋」が上臈を陰間茶屋へ連れ出す……。
    「卓袱と盗賊」は、次回の予告です。

    【読後】
    いままでと違って、月也と沙耶が別居して生活するため、2人の想いが今まで以上に出て来て良かったです。この物語に「逃がし屋」が出て来るとは、今村さんもビックリ……。
    2020.08.24読了

  • 江戸の暮らしの豆知識が相変わらず読んでいておもしろいです。
    色々な時代小説を読んできても触れられていない細々としたことが垣間見られてたのしいです。
    この作者のもう一つのシリーズとお話が繋がるのだろうか。
    もう一つのシリーズも読んでみるべきかな。迷う。

  • 主人公夫婦の好き合い方がすごい。あと、出てくる食べ物、食べてみたくなる。

  • 沙耶が芸者の付き人「箱屋」になって潜入捜査。他方、月也は陰間茶屋ですごいことに!

  • そろそろ新見が欲しい

  • 毎度、月也と沙耶の甘い事甘い事・・・
    わらってしまうような、2人の仲。

    それが、お役で、月也が、陰間茶屋で、働くことになってしまう。
    音吉に付いて、座敷に出る沙耶も、月也と別れて、過ごさねばならない。
    音吉の常連の金持ちの札差の吉兵衛から、姪が、大奥に勤めているのだが、、、、抜けだして、遊んでいるのを、止めて欲しいとの依頼が、、、、、

    夫婦 同時に、探索しないといけないのだが、、、、、結局は、夫婦で、姪の美沙を説得させる。
    夫婦仲の良さ、、、、そして、大奥を退くという選択を提案。

    1話が、いつも長い。2話は、続編の前宣の様なものなのだろうか?

    まあ、月也の沙耶さえいれば、何もいらないという気持ちは、男から、見てどうなのだろうか?
    女性から、そんなに愛されて、幸せね!と、思うが、べったり毎日が、良いのだろうか?とも・・・・・

    若い二人だから、、、、良いのかもしれない。(笑)

  • 今回は、なんと!月也が陰間に変装。
    大奥の中臈が絡む事件に。
    またしても奉行の隠密仕事だ。

    沙耶の友人ブレーン達も大奮闘。

    江戸の庶民の食事の風景も、この作者はたくさんの種類を用意してるので、楽しみが広がる。

  • 甘ちゃん旦那八作目。

    陰間茶屋に潜入する月也。
    何を「売る」のかと思えば、いつもと同じ。
    人の話を聞いて、一緒に泣いて、一緒に悩む。
    沙耶は音吉の家に泊まりに行ったり、
    月也と一緒に大奥の女中を説得したり。
    相変わらず、表立った手柄は立てていないが、
    奉行の命は無事果たす。

    次回は盗賊がらみの話らしい。
    たまには「立ち回り」がほしいなー。

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著者プロフィール

1966年広島県生まれ。作家であり漫画原作者。多くの文献に当たって時代考証を重ね、豊富な情報を盛り込んだ作風を持ち味にしている。小説には『大正野球娘。』『三国志』『金四郎の妻ですが』『捕り物に姉が口を出してきます』『うちの宿六が十手持ちですみません』『帰蝶さまがヤバい』『ありんす国の料理人』『あやかし長屋 嫁は猫又』『恋文屋さんのごほうび酒』『七代目銭形平次の嫁なんです』などがある。

「2023年 『うちの旦那が甘ちゃんで 飴どろぼう編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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