死者と言葉を交わすなかれ (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 276
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065212066

作品紹介・あらすじ

あなたは、かならず読み返す。

本格ミステリ大賞作家・森川智喜が絶技を駆使して送り出す新時代の傑作、誕生。
「私の大好きな事務所を守って……!」切なる思いが引き起こす、”聞こえない声”の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 【ネタバレあり】
    不狼煙さくらは探偵・彗山小竹との浮気調査中に、調査対象の死に遭遇。一見病死だが、しかけた盗聴器からは“死者との会話”が流れ出してきた!?これは自然死か、死者の呪いなのか…。旧知の警察官に興信所廃業の脅しをかけられるなか、真相を追う二人は予想だにしない悪意に出遭う―。
    (アマゾンBOOKデータベースより)

    予想だにしない悪意に出遭ったのはこっちだよ!!と言いたい。
    極悪探偵三途川理シリーズの作者の本です。京大生が100%騙された驚愕のミステリー誕生。とのことで気になったので読んでみましたが…一番メインとなる物語のオチが本筋の事件と大して関係なく、その本筋の事件の真相もかなりしょうもないし、ただただ胸糞なだけで終わった。残念。

  • どんでん返しがある、と聞いてこの本を読んでみた。
    途中、あーそういう展開なのかー、どんでん返しとしてはそんなに面白くないな、と思ったけど、そこはいい意味で裏切られた。
    でも、実際のどんでん返しは、正直読み返しても気づきようのないところで、本筋とも違うところだと思ったから、読み終わってもスッキリしない。
    確かにもう一度読み返したくなる本だったけど、読み返しても、多少ヒントはあったんだな、とあらゆるところで思いつつも、納得感は少なかった。

  • 講談社タイガ刊。私はノベルス派なのでそちらも景気よく出してほしいなぁ講談社さんお願いします。

    長編ノンシリーズ……でいいのかな? 続かないよね?
    探偵三途川理とは関係なく、あちらより現実寄りの探偵のお話。イヤミスでした。
    主人公含めメインの登場人物が性格に難あり誰にも共感できない、彼女たちの名字が変わってて読みにくく覚えにくい、トリックの謎解き部分が読者に向けて書いているように説明的で違和感がある、誰がどのセリフを言っているのか読み返してもわからない部分がある、など
    読み物として芳しくなかった印象です。

    ミステリ部分は細かくは解ってなかったので、真相を知りなるほどと思ったりはしたのだけどカタルシスを感じなかった。なんだろう、役者が素の自分に遠い役をもらって無理して演じているような、森川さんにはそぐわない内容だったように思いました。
    今回は残念ながらハマれなかったけれど、次の作品に期待します。

  • 登場人物の名前が突飛だと慣れるまで話が入って来づらいということを学んだ(これはこっちの問題)
    電話相手の声を拾える高精度の盗聴器が、喋れないとはいえ筆記音も全部漏らすかというとやはり違和感は残る
    大オチについては、なんか無理矢理感が強く、爽快感も特にないし、大オチが加わっ理由が作れずに、無理矢理理由付けした感。嬉しそうに過去の騙し部分を引用されてもな、という感じ。
    ところで、講談社の本の旅フェアで香川県代表だったんだけど、そこまで香川要素あったっけ?

  • この作者の作品、三途川探偵シリーズが面白くて、斜め上を行く話の印象だったので、書店で見かけて購入。

    探偵もの…そしてオカルト…とワクワクしていたけれど、7割くらいで「なーんだ…そんなオチか」とオチが物足りずがっかり。しかしじゃあ残りの3割なにが書かれてるんだ?と思ったら衝撃の裏話が。
    確かに序盤から違和感は感じていて、でもわからずにいた…その正体がわかり、ぞぞっとします。
    ただこの正体がね…ホラー的なのならいいんだけど、私の苦手分野だった…ちょっと気持ちがしんどい…
    読んだあと「騙されたー」って驚き半分、不快感半分かな。
    最後の最後、ギャフンと言わせたくなったけど。

    それは置いといて、死生観についてはとても共感出来た(父の方)。娘の方はちょっと違うんでないのと思うけど。

  • 読み始めから文章に違和感があり、なかなか読み進められない。
    後半になってこれが作者の仕掛けたものだと分かり納得。
    でも想像していたものと違って読後もモヤモヤ。
    最後の真相は面白かったけど「だから何?」って気持ちが強い。
    私には合わない一冊だった

  • 幽霊は存在したのか。
    偶然が生んだ結果だったとはいえ、これを依頼者に聞かせていたら色々と考えた末に不安定なまま暮らすことになりそうだよな。
    少しでも仕返しをと考えてした末路なのかもしれないが、普段の様子から驚かせれただけでも十分だったのだろうか。

  • 『キャットフード』『スノーホワイト』が面白かったから期待しすぎた。読者に真摯であろうとする姿勢は好きだけど、展開があんまり面白くない。最後の謎解きも唐突で説明的、緻密な解決には名探偵の存在が不可欠だなあ……。

  • 初めて読んだ本格ミステリ大賞がこれでよかったのかな
    謎(ミステリってこう言うこと?
    純粋に推理小説あるいは探偵小説が読みたいって人は読まないでください。あくまでもこの本はミステリ小説として読んでください。

  • 胸糞

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著者プロフィール

1984年、香川県生まれ。京都大学大学院理学研究科修士課程修了。京都大学推理小説研究会出身。2010年『キャットフード 名探偵三途川理と注文の多い館の殺人』(講談社BOX)でデビュー。〈名探偵三途川理〉シリーズは他に『スノーホワイト』『踊る人形』(以上、講談社文庫)、『ワスレロモノ』『トランプソルジャーズ』(講談社タイガ)。近著に『そのナイフでは殺せない』(光文社)。

「2020年 『死者と言葉を交わすなかれ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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