- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065236819
作品紹介・あらすじ
本格推理(ミステリ)+活劇小説(アクション)の最高峰!
――日下三蔵氏(ミステリ・SF評論家)、絶賛!
読み始めたらやめられない、これぞ「活字のジェットコースター」
天才科学者・桔梗信輔が発明した奇抜な殺人方法を闇に葬れ! 息子の信治は父の死後、出羽の山中から東京へと向かった。目指すは父から技術を伝授された十人を超える殺し屋たちの抹殺。奇想天外な武器を操る者たちに、悪事に無縁の青年はどう立ち向かうのか? 国産アクション小説の金字塔、ついに復刊!
【日下三蔵氏によるミニ解説】
岡本喜八監督が惚れ込んで「殺人狂時代」(1967年)として映画化したことでも知られる国産アクション小説の金字塔、久しぶりの復刊です。翻訳ミステリの編集者として007シリーズの原作小説を日本に初めて紹介した都筑道夫は、その本質を「大人の紙芝居」と表現しました。日本を舞台にその面白さを再現することをねらって書かれたこの作品には、攻撃と反撃(アタック&カウンターアタック)のアイデアが惜しげもなく投入されていて、まるで読み始めたらやめられない「活字のジェットコースター」のようです。謎解きの面白さと冒険活劇の面白さを一冊で堪能できる贅沢な大人のためのエンターテインメントを、ぜひ手にとって見てください。
感想・レビュー・書評
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アクション要素がふんだんに盛り込まれたエンタメ小説。時代がかりの気障な言い回しはクセになる。
だが、テンポは良いものの、展開が少し平坦。12人の殺し屋と対決するのだから、そうなるのは仕方ないのだが、もう少し捻りが欲しいところ。
殺し屋が繰り出す殺人方法も思っていたほど奇抜ではなく、また倒し方もイマイチ面白味がない。
帯には「本格推理+活劇小説」と書いてあり、質の良い本格推理と息を呑むアクションが融合された一気読み間違いなしのエンタメ小説、というようなものを期待していたのだが、「本格推理」要素はほとんどない。
楽しめたのは間違いないが、やや物足りない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昭和を感じた。この時代にこの感じ。懐かしか。
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相当古い作品だが、ケレン味しかない刺客たちとのケレン味まみれのバトルは現代でも通用するものがある。一つ一つのバトルが短いのが残念、もっと熱い勝負を堪能したかった。
作者の特長でもあるが、軽妙かつ練達な文章がぶっ飛んだ内容にマッチして心地よい。
60年代の空気を感じ取れるのも興味深い点。 -
盛り沢山なアクション巨篇。多才過ぎる作者に脱帽。
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奇想天外な武器を操る殺し屋たちvs.悪事に無縁の青年。本格推理+活劇小説の最高峰!
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設定や話の展開セリフの内容は、いかにもなハードボイルドなアクション小説なのだけれど、とにかく語り口が軽妙で飄々としていて、2020年代からすると一周回って洒脱な感じがする。
それは本編のみならず岡本喜八の解説(というより映画化の経緯)も同様で、とにかく読み口の楽しい本だった。 -
古めかしい言い回しは読みづらいが慣れる
ただハードボイルドがめっちゃ苦手…… -
本作は1979年作品ですが、2021年に新装版として復刊された国産アクション小説です。長らく入手困難な状態が続いてましたので、ミステリーファンにとっては朗報でした。解説は、本作を映画化した岡本喜八(邦題は「殺人狂時代」)。
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啓子さん派と竜子さん派で二分されそう。私は啓子さん派です。
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