60歳からのマンション学 (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065282120

作品紹介・あらすじ

2030年、分譲マンション約780万戸とうち、築30年以上が過半数を超える。日本ではマンションへの永住指向が強まる一方、自らの老いとマンション老朽化、いわゆる「二つの老い」がリンクするというかつてない時代を迎えている。
私たちは、本当に安心してマンションを終の棲家にできるのか? 
大規模修繕、滞納金問題、空き駐車場問題、ペット問題、フルリノベーション、買い換え、負動産化、ローンのやりくり、リバースモーゲージ、タワーマンションのメリットとデメリット。さまざまな事例をもとに安心できるためのヒントを探る。

感想・レビュー・書評

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  • 定年後の終の住処としてマンションを考えている全ての人に参考になる一冊。
    大規模修繕にまつわる事例やマンション内の駐車場問題、リフォームにまつわる事例など、具体的な事例から学ぶべき知識を習得できる。
    駅から近く、立地の良いマンションを選んでおけば、せっかく購入したのに諸般の事情で引っ越しを余儀なくするときにも損切りする可能性は低くなる。とはいえ、高額な商品なので慎重に選びたいものだ。本書に登場する人たちも、安易な行動をとっているわけではなく、様々な検討をした上で行動している。そんな人たちでも生じる誤算があることが本書でわかる。マンション暮らしの良い面と、マンションだからこその課題の両面を確認した上で、老後の生活設計にあった選択をしなければならいのである。

  • マンションを買う時には 管理状況を見て決めたい

    前半に具体的な事例があり、後半に そこから学べること、特有の問題についての解説がされていて、とても分かりやすかった。

    修繕積立金について不足することが問題であることは知っていましたが、解決をしていった事例なども掲載をされていて、より良い状況に向かって行くために何をしたのかも書かれていて、目から鱗でした(空き駐車場 問題)。

    勉強になった箇所
    ・かつての日本の「住宅 すごろく」
    ・マンションの3大トラブル「生活音(騒音)」「違法駐車・違法駐輪「ペット飼育」
    ・旧耐震基準のマンションは約103万戸ある。売却時に買い手が見つかりづらい
    ・UR 賃貸であれば費用面での負担が少なく 高齢者にとって ありがたい 賃貸である
    ・住まいの買い替え「買い替え特約」を入れるべき
    ・住宅ローン控除の適用を受けるための床面積要件→40平方メートル以上に 緩和。登記簿上の面積。
    ・一部業者で新しい取り組み。売却したい物件が空き部屋の場合、業者が費用を立て替え、先行して リノベーションを施してから販売、売却代金が入った後にイノベーション費用精算するというもの
    ・リースバックの賃料について月額 あたり「売却価格 × 期待利回り➗12ヶ月」で計算。期待利回りは6~14%程度とかなり 幅がある
    ・空き駐車場 問題。維持費のかかる機械式駐車場。
    ・終の住処としてのタワーマンション??
    ・タワマン では 引越し費用も高額になりやすい
    ・修繕費も高額になる。センチュリー パークタワー1999年築54階建て、約17・5億円(1個あたり231万円)
    ・今のタイマーは実需 というよりは、投資・転売・節税 目的
    ・「マンションすまい・る債」
    ・2022年4月~「管理計画認定制度」

  • 60歳からのマンション学
    書店でランキングに入っていたので、購入したのですが、とにかく読みやすい。サクサク読める感じです。
    マンションは、管理組合の合意形成があり、自分の意志ではどうしようもないこともある。
    自分の懐具合だけでなく管理組合の懐具合も重要。滞納が多い借金マンションには気をつけようと思いました。

  • マンションに住む、すべての人におすすめします。

    知人から面白くてためになるよとおすすめされ手に取りました。

    「マンションを買う」「マンションに住む」ということは、こんな未来が待っているかもというのがよくわかりました。

    しかも、事例ベースで解説しているので、わかりやすくとても実践的です。

    大規模修繕や機械式などの駐車場問題、いま話題のタワマン、リフォームに、リバースモーゲージやリースバックに至るまで。

    読みやすくあっという間に読むことができたし、とても勉強になりました。正直お値段以上だと思います。

    タイトルを見ると、60歳以上の中高年向けなのかなと思いますが、年齢関係なくマンション住民は読むことをおすすめしたい良書です。

  • 実例+分析という構成がとても読みやすくて良かった。マンション生活の課題を知れた。

  • 今まさに、買い替えるか、リフォームするか、検討中です。

    新築はいま価格が高騰、築古は修繕積立金などの維持費がかかり、リフォーム費用も値上がりしている。
    買い替えは、「売り先行」「買い先行」「売り買い同時」がある。
    住宅ローンは、団信と特約の年齢に注意と。
    とても勉強になりました。

  • 最近、読んだ本で1番わかりやすかったです。
    大規模修繕から空き駐車場問題、タワマンにフルリノベに至るまで「マンション学」というだけあって、内容も豊富で充実してます。
    60歳からの〜とありますが、マンション住まいの方や若い方も読んで得する1冊だと思います。おすすめします!

  • 本屋さんで新刊新書の棚を見ていて、本のタイトルが気になって手に取りました。

    「はじめに」からかなり面白くあっという間に読み終えました。本の目次(構成)がとても上手です!

    本の内容は、「マンション学」というだけあって、マンションに関して幅広くさまざまな事柄が書いてあります。対象としている読者は中高年者なのですが、壮年の人達が読んでも知識を深めることができると思います。

    読んで楽しいし、博識になるし、価格も安いし、読んで損のない本です。

  • リアルなお話為になりました‼️

  • 参考になった。
    人生の終盤に向かって、住処も検討を要する。
    マンションは集合住宅なので、難しい。便利だけど。

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著者プロフィール

住宅ジャーナリスト、マンショントレンド評論家。
第1回マンション管理士・管理業務主任者試験に合格。管理会社勤務を経て、不動産総合コンサルタント事務所「オフィス・日下部」を設立。
管理組合の相談や顧問業務、数多くの調査から既存マンションの実態に精通する。また、穴場の街ランキングや新築マンション情報など、マンショントレンドにおいても見識が深い。ヤフーニュースへの住宅記事掲載は300回以上。テレビ・ラジオなどのメディア、講演会・セミナーでも活躍中。
主な著書等に、『マイホームは価値ある中古マンションを買いなさい!』(ダイヤモンド社)、『「負動産」マンションを「富動産」に変えるプロ技』(小学館)、『マンション管理・修繕・建替え大全 2021』(朝日新聞出版)ほか多数。

「2021年 『すみません、2DKってなんですか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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