見習医ワトソンの追究

著者 :
  • 講談社
3.07
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本棚登録 : 215
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065282847

作品紹介・あらすじ

死因は「殺人」か「医療ミス」か、それとも「未知の病原菌」か?
乱歩賞作家が放つ、手に汗必須の傑作医療×警察ミステリー!

腹部を鋭利な刃物で刺された女性・五十嵐奈摘が大阪の三品病院に運び込まれた。
やり手外科医である志原の手術の甲斐あって一命をとりとめたかに思えたが、術後、容態があり得ないスピードで悪化し亡くなってしまう。
三品病院の院長の命令で、志原のミスを探すことになった研修医の家入陽太郎は、女性刑事・成山有佳子とともに調査を開始するが……。

感想・レビュー・書評

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  • 事件が起きた最初の辺りは面白かったけど、
    捜査が進むにつれて医学的な用語が多く、
    少し読むのが疲れてきました。
    そして、呆気なく終わってしまった感じがして、
    ちょっと物足りなく思いました。

  • 振り回されっぱなしの主人公も、何でもお見通しの院長もあまり好きになれず。誰も彼も言わないはずのことをだいたい言っちゃうし…。

  • ストーカー多すぎ。

  • 変人?の上司と、押しが強くないちょっと小心者の若手のコンビ。

    院長と見習医が警察よりも上手となり、殺人事件の真相を明らかにしていく…という展開。かな。


    こういうストーリー、たぶん医師経験者とか医学部出身とか少なくとも理系出身の作家さんによるものだったら、素人にも分かりやすくハラハラドキドキのエンタメに仕上げたんだろうけれど

    残念。

    筆力が優れていても文系の人が書くと
    医学的にも珍しい症例とか生物・化学とかまで絡んだら専門外の人に理解させるのはなかなか難しいのかも。

    ちょっと説明くさくてストーリーの核心部分が難解。

    ねちねち書いちゃったけど、自分がバカでごめんなさい。ってことです。ww

  • メインキャラと思われる医師も刑事もキャラが嫌だし、ホント読むのがしんどかった。
    普通におもしろくない。
    プロローグのあたりは普通だと思ってたのに。
    無理。

  • 医療的になかなか難しい理由を見つけて殺人を違う方法に導いているが、一般の読者にはわかりにくい。
    良くもこんなアメーバーを見つけて題材にしたものだ、と感心します。
    最後にコロナの予言が余計だった。明らかに事後だし。(2022年7月発刊)

  • 143専門用語が多くポロポロ登場する人物像も輪郭がハッキリしない。院長の強引な解説だけが目立って読後感は疲れましたがって言う感じ。

  • 三品院長は無敵すぎるし、周囲の大人が二人をくっつけようとし過ぎるし、感染症の詳細を根拠に推理を展開されてもそういうものかと割り切るしかないし、主人公の陽太郎はそれほどワトソンでもないと思うが、細かいことを全く気にさせない勢いが本書にはある。

  • 何者かに腹部を刺され、救急搬送された女性患者。手術の甲斐あって一命を取り留めるものの、直後の謎の急変で死亡してしまう。もしや医療ミスがあったのか、それとも未知の感染症によるものなのか。院長から命を受けた医師の家入は患者の死因に繋がるものを、事件を捜査する刑事の成山は犯人を捜査することに。ダブルでの「犯人」探しを描いたミステリ。
    被害者を死に至らしめたものは何なのか、という点では、確かに死因に関わるものはすべて「犯人」なのですね。だとすれば医師もまた「探偵」になりうるわけで。細かな手がかりを積み重ねて真相に迫っていく様は、警察サイド病院サイドともに読み応えたっぷりでした。医療の知識がさほど難しくなくすっと入ってくるところも良いです。
    院長に振り回される家入のキャラも魅力的。たしかに命を預ける医者としてちょっとばかり頼りないところもあるけれど。真摯に向き合う態度は好感が持てます。しかし院長のキャラがそれ以上に凄い……何もかもが見事な人だけれど。この人の下で働くのは、慣れるまで大変そうです(苦笑)。

  • おもしろかったけど微妙にパンチが効いてないというか、医学についての知識がある人の方が楽しめるんだろうな〜という感じだったな
    〇〇が原因だ!って言われてもなるほど...?みたいな感じだった
    あと個人的には、医療ドラマがあんまり得意じゃないから読んでて痛い痛いって気持ちになる

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著者プロフィール

鏑木 蓮(かぶらき・れん)
1961年京都府生まれ。広告代理店などを経て、92年にコピーライターとして独立する。2004年に短編ミステリー「黒い鶴」で第1回立教・池袋ふくろう文芸賞を、06年に『東京ダモイ』で第52回江戸川乱歩賞を受賞。『時限』『炎罪』と続く「片岡真子」シリーズや『思い出探偵』『ねじれた過去』『沈黙の詩』と続く「京都思い出探偵ファイル」シリーズ、『ながれたりげにながれたり』『山ねこ裁判』と続く「イーハトーブ探偵 賢治の推理手帳」シリーズ、『見えない轍』『見えない階』と続く「診療内科医・本宮慶太郎の事件カルテ」シリーズの他、『白砂』『残心』『疑薬』『水葬』など著書多数。

「2022年 『見習医ワトソンの追究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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