高学歴親という病 (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 708
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065302125

作品紹介・あらすじ

山中伸弥氏絶賛!話題の脳科学者が解き明かす「高学歴親の子どもが引きこもる理由」

「干渉・溺愛・矛盾」子育てに失敗する親には共通点があった。

感想・レビュー・書評

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  • いや、もう目に浮かぶんです。街で見かける高学歴だろうママさんの姿が…。そして自由に遊べない子どもたちの姿も…。高学歴なので賢いので先を見る力もあるし、行動力もある。どんどん先回りして我が子が幸せになるようにレールを敷いていく。
    分かるよ〜その気持ち!良かれと思って価値観の押し付けたり、子供に聞いてるのに代わりに全部答えてたりしたな〜と、過去の自分を振り返りながら反省しつつ読みました。
    共依存親子の増加や最近の若者は反抗期がないことにも繋がってくることだと思います。

  • 高学歴な親はなぜ子育てに失敗するのか? その実態、原因と解決策教えます!【著者インタビュー】|今日のおすすめ|講談社BOOK倶楽部
    https://news.kodansha.co.jp/9590

    『高学歴親という病』(成田 奈緒子):講談社+α新書|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000372060

    • naonaonao16gさん
      これは病すぎる
      これは病すぎる
      2023/02/22
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      naonaonao16gさん
      う〜ん、、、解決策って?それで救われるのは親だけだったりして。。。
      naonaonao16gさん
      う〜ん、、、解決策って?それで救われるのは親だけだったりして。。。
      2023/02/22
  • スマートフォンは2時間以内
    寝る前1時間は使わない
    運動する
    自分の頭で考えて決めるように自分も考える
    失敗談を話す
    どうすんのよーじゃなくてそれで君ならどうするかなぁと聞く。
    こんなことがあったむかつく、しかしそのおかげで、そのおかげさまで、こんないいことに気づくことができた。ありがたやありがたの姿勢。
    十分な睡眠をとる。
    コアタイムは夜の8時から朝の6時、この時間は石器時代の生活リズムと似ている。早寝早起き朝ご飯。生活リズムを整えること。

    子育てなんてうまくいかなくて当たり前
    この点ではうまくいって私たち親子はラッキーだ
    ぐらいの視点を持てば、心がずっと楽になる。

    子供が親に1番して欲しい事は、信じてもらうこと。
    子育てとは心配を信頼に変えてゆく旅。

  • タイトルがキャッチーで、どこかで話題になっているのを見て気になって読んでしまった。
    著者は小児脳科学者で、子育て支援をしている。その著者のもとに相談にやってくる子育てに行き詰まった親御さんのことを念頭において、高学歴親のリスク・問題行動・対処法を解説。

    親が高学歴ならば必ず「病」がある、という話ではなく、「親が高学歴でかつ子育てで躓いている家庭にはどのような問題があるか」という程度の話であり、著者の経験則に基づく(統計的ではない)話だった。

    すごく簡単に言うと、
    ・親は子を心配するのではなく信頼しよう
    ・親が子に教えるべきはまず生活を整えること(睡眠食事など)その土台の上に初めてお勉強が成り立つ
    という主張内容で、そりゃそうだろ…と思った……

  • すごく考えさせられた一冊。だからこそ高学歴じゃない(と思っている)親にも是非読んでほしいと思いました。なぜなら、本書では「リベンジ子育て」という言葉が出てきて、これはどの親にも当てはまる部分があると思うからです。子供が生まれてから、「子が頭良くなってくれたらな」「こんなことできるなんてもしかして天才かもしれない」なんてどの親でも1回は思ったことあるのでは?それは、自分ができなかったことを子供がクリアしてくれたらという思いがあるからです。そういう思いがでるのは自然なこと。でも、その思いが強すぎて関わりすぎるとうまくいかないという事例が紹介されています。

    ■自分の受けた教育が子供にとって最良ではない
    頭では分かります。でも子供の時の自分がつまずかなかったところで子供がつまずいていたら「そんなことも・・」とつい言ってしまいます。でも子供の時代には
    漢字の書き順を正しく覚えていることに価値がないかもしれません(今もすでにないですしね)。難しい計算ができるのも意味がないかもしれません。(パソコンでできるからね)自分がスイミングに通っていて学校の水泳でつまずかなかったからと子供に受けさせるのはその子には最良ではないかもしれない。自分が当たり前のようにやっている教育がやりすぎになっているかもしれない。考えさせられました。

    ■子育ては心配を信頼に変える旅p40
    素晴らしい例えです。「でもそれって信頼できるような子供の場合でしょ」という声が聞こえてきそうです。それでも自分の心配を押し付けず子を信頼する。何という修行なのでしょう。でも書いてあることは納得できました。

    ■脳には育つ順番があるP116
    その順番を無視して親が求める機能の順に子育てする。その結果、子育てでつまずいてしまうというパターンがあるそうです。ここで大事なのは睡眠時間。長さというより寝始める時間です。21時に寝ることが大事だというのです。一方で、高学歴親の目標の定番、中学受験。そのために行かせる塾が終わるのは22時。そこから復習したりして・・と本書が提案する全く軸と合いません。もちろん中学受験は大変厳しいのでそのぐらいやらないと間に合わないのですが、子供の心身の健康をかけてやっているとまで思っている親はどのくらいいるのでしょうか。本書でも頑張って入った進学校で心身の調子を崩してしまった子供たちが紹介されます。そして早寝早起きで改善される様子も。とても考えさせられました。

  • 子供に小学校受験の勉強をさせるようになって、子供との接し方をかなり見直すようになった。そのやり方に後押しをしてくれる本だった。

    自分の成功体験を子供に押し付けてしまう
    しかし相手は子供である。しかも理論より感情が上回る時期である
    というのは常々意識しておかないとなー、と思った次第

  •  自分と夫が高学歴親だとは思わないけど、成田先生がお話しているyoutubeを見ていると結構当てはまるなと思ったので。自分がやりかねない子育ての過ちを自覚し、気を付けるべきことを知るために読みました。

     まず一貫して述べられているのは【子育ては「心配」を「信頼」に変える旅】であるということ。心配:信頼の割合は、3歳で85:15、10歳で50:50、12歳で35:65、そして18歳で5:95と段階的に変わっていくのが理想。5歳に対してまだ95%心配している理由を考えると「完璧主義」が根底にあると気づきました。これから娘に干渉しない自信がなかったけど、干渉が引き起こす矛盾、溺愛という3大リスクが子どもに与える悪影響は常に自覚しておきたいと思いました。

     その上で、以下のことは家庭で取り入れたい。
    ・毅然とした態度を貫く
     家庭生活を担う家族のメンバーは、それぞれの能力に応じて、「必ずその人がやらなければならない作業の役割」を持つ
    ・子どもには成功談よりも失敗談を語る
     親の自慢は子どもの意欲を削ぐ!!!!(ちなみに我が母は自慢するどころか子どもと張り合う母だった。)
    ・子どもの偏り・こだわりを尊重する
     寝る時間だけ決めて、それ以外は自由にさせるもあり。
    ・いつも明るくご機嫌に
    「○○のせいで」を「おかげさま」に置き換えるポジティブ転換(難しい!でも試みる!)
    ・極太の軸を持つ
     子どもたちが一生幸せに過ごすための「軸」を見つけてそれを第一にする

  • 学歴に問わず、集団の中での子どもの成功や活躍が自分の一番の喜びや生きがいになっている親はいる。自分もそうなりそうだったなとも思う。自戒の意味をこめて読んでみた。早寝早起き朝ごはんという当たり前を与えない親も増えている。子どもに嫌われたくなくて、「うちのルールだから」と強く言えない親もいる。日本はこの先どうなるんだろう。

  • 高学歴でない親にも読んでもらいたい本ですな。
    特に、第4章。
    ・脳の発達順序
    ・子どもに必要な睡眠時間

  • 自分の子供には、周りの人に助けて欲しいと言える大人になって貰いたい。逆境を乗り越える時に大事になってくると思う。
    助けて貰うのは恥とは思わないで欲しい。
    これは何度も伝えていきたい。
    自分自身が助けを求めるのが苦手で、何でも自分でやってしまうクセがあり苦しい時もあるので。

    思春期は性ホルモンの分泌が過多なために、本人も言いたくない親の悪口を言ってしまうため辛いらしい。
    この事が分かっていると親の捉え方が、変わってくるかも。

    何より早寝早起き大事。

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著者プロフィール

成田奈緒子(なりた・なおこ)

発達脳科学者。小児科医・医学博士。公認心理師。子育て科学アクシス代表・文教大学教育学部教授。
1987年神戸大学卒業後、米国セントルイスワシントン大学医学部や筑波大学基礎医学系で分子生物学・発生学・解剖学・脳科学の研究を行う。2005年より現職。臨床医、研究者としての活動も続けながら、医療、心理、教育、福祉を融合した新しい子育て理論を展開している。著書に『「発達障害」と間違われる子どもたち』(青春出版社)、『高学歴親という病』(講談社)、『山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る』(共著、講談社)、『子どもにいいこと大全』(主婦の友社)など多数。

「2023年 『改訂新装版 子どもの脳を発達させるペアレンティング・トレーニング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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