朱色の化身 (講談社文庫)

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  • 講談社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065347454

感想・レビュー・書評

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  • さすがは元新聞記者と思わせるほどの緻密な取材力、圧倒的なリアリティが文章から伝わってきました。時代に翻弄された一人の女性を軸に様々な
    物語が始まる。福井県の芦原温泉、雄島を舞台に
    ある家族の壮絶なる一代記が繰り広げらる。

  • ライターの大路亨は父に頼まれ、辻珠緒という女性を探し求める。
    彼女と関わり合いのあった人々と会うが、彼女は行方不明となっており本人に会うことが出来ない。
    行方を探すうちに明らかになっていく珠緒とその母、祖母の物語。
    昭和31年の芦原温泉で実際にあった大火が元になり、数奇な運命を辿る珠緒の姿が浮き彫りとなっていく。
    先日訪れたばかりの芦原温泉、あそこでそんな大火があったことさえ知らなかった。

  • 面白かったですが、
    期待が大きかっただけにの評価です。

  • 2024/04/17 021 書籍

  • 43

  • 昭和から現代に至るまで その間に起きている社会問題 貧困 暴力 男女差別 格差 アルコール依存 ゲーム依存 など数多の問題を母娘三代の人生を通して描いている。
    正直少し盛り沢山すぎる感じもした。

    ライターである大路の取材による各人の証言で珠緒という人間が外側から形作られていくのが面白かった。

    どれだけ努力をしても どれだけ能力があっても自分を縛っているものからは 結局逃れられない そんな珠緒の切羽詰まった感じが伝わってきた。

    最後に大路が珠緒に会え 母娘三代に 引き継がれてきた おそらく捨てられなかったであろうモノを受け取ることができて 良かった。

  • 失踪した女性を追う過程でその人物が
    体験した様々な社会問題に向き合う。

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著者プロフィール

1979年、兵庫県生まれ。神戸新聞社在職中の2011年、『盤上のアルファ』でデビュー。2016年『罪の声』で第7回山田風太郎賞を受賞し、“「週刊文春」ミステリーベスト10 2016”国内部門第1位、2017年本屋大賞3位に輝く。2018年には俳優・大泉洋をあてがきした小説『騙し絵の牙』が話題となり、本屋大賞6位と2年連続本屋大賞ランクイン。2019年、『歪んだ波紋』で第40回吉川英治文学新人賞受賞。2020年、21年には『罪の声』『騙し絵の牙』がそれぞれ映画化された。

「2022年 『朱色の化身』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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